こんにちは!
かんたんギリシャ神話入門の時間だよ!
今回は、いつもとはちょっと趣向を変えて……
ギリシャ神話に登場する、「花」と「樹木」に
変わった人物たちをざっくりとご紹介するわよ
神話にそこまでの興味がなくとも、
「へぇ、そうだったんだ~!」と楽しんでもらえるじゃろう
ではさっそくいってみよう!
このシリーズでは、忙しいけど「ギリシャ神話」についてサクっと理解したいという方向けに、「かんたん・わかりやすい」がテーマの神々の解説記事を掲載していきます。
雄大なエーゲ海と石灰岩の大地が生み出した、欲望に忠実な神々による暴力的でありながらもどこかユーモラスな物語群が、あなたに新たなエンターテイメントとの出会いをお約束します。
人間味溢れる自由奔放な神々の色彩豊かで魅力的な物語に、ぜひあなたも触れてみてくださいね。
今回は、ギリシャ神話に登場する、「花」と「樹木」の由来となった人物たちを一挙にご紹介します!


『神々の父ゼウスとテティス』
1811年 PD
神々のやりたい放題に巻き込まれた気の毒な人たち
どんな人々が由来とされたのか、さっそく見ていきましょう。
詳細は個別記事でも解説しているから、
よければそちらも見てみてね
「月桂樹」に変身した乙女ダフネ
ダフネ(Δάφνη)はギリシャ神話に登場するニンフ(Νύμφη)*で、泉や井戸、小川などの淡水域に関連付けられたナイアデス(Ναιάδες)の1人です。
※自然界の精霊みたいなもん
彼女は、基本的に恋にも結婚にもおよそ関心がなく、一生を独身で過ごすつもりでいました。
ところが、例によってオリュンポスの神々の身勝手な振る舞いに巻き込まれたダフネは、気味の悪いストーカーと化した光明の神アポロン(ΑΠΟΛΛΩ)に追い回され、逃げ場を失いやむなく「月桂樹」に変身。
悲劇的な最期を遂げることになります。
アポロンの象徴ともいえる「月桂冠」は、今回の逸話がもとになって、さまざまな場面で描かれるようになりました。


『アポロンとダフネ』
1480年頃 PD
愛の神エロス(Ἔρως)をからかったアポロンが、
仕返しに「黄金の矢」で射られてしまったんだ!
僕ぁ、デルフォイのアポロンっていうんだ☆
知ってるでしょ?
あのアポロンだよ☆
僕のパパンはあのゼウスだよ☆
マジで無理‼‼
本気のマジで無理だから‼‼


『アポロンとダフネ』
1908年 PD
「月桂樹」とは?
「月桂樹(Laurus nobilis)」は、クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木の1種である。
ローレル、ローリエ、スイートベイ、ベイツリーなどともよばれる。
葉縁が波打った葉が互生し、雌雄異株で春に黄白色の小さな花が集まって葉腋に咲く。
果実は液果で黒紫色に熟する。
精油を多く含み、乾燥した葉はローリエ(ローレル、ベイリーフ)とよばれ、香辛料として広く利用されている。
Wikipedia


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「ヒヤシンス」に変身した少年ヒュアキントス
ヒュアキントス(Ὑάκινθος)はギリシャ神話に登場するスパルタの王子です。
美しい少年に成長した彼は、光明の神アポロン(ΑΠΟΛΛΩ)をはじめとした神々に愛され、それゆえにお戯れの最中の事故によって悲惨な最期を迎えることになります。
2人が円盤投げをして遊んでいた際、楽し気なアポロンの様子に嫉妬した西風の神ゼピュロス(Ζεφυρος)が意地悪をして突風を吹かせ、円盤がヒュアキントスの頭部に直撃して、その命を奪ってしまったのです。
彼が流した赤い血からは一輪の花が咲き、それはヒュアキントスの名を取って「ヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)」と呼ばれるようになりました。
美しいヒュアキントスの死を酷く悼んだアポロンは、彼を追悼する「ヒュアキンティア祭(Ὑακίνθια)」を創始し、スパルタの人々もその文化を引き継いで、毎年盛大な祭儀を執り行ったと伝えられています。
う~ん、イケメンだったのにもったいない……☆
わ、わしをないがしろにするからこうなるんじゃぁ
ほんまに迷惑な話やで


『ヒュアキントスの死』
1801年 PD
「ヒヤシンス」とは?
ヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)は、キジカクシ科ツルボ亜科ヒヤシンス属の球根性多年草。
ヒアシンスとも表記する。
耐寒性秋植え球根として扱われ、鉢植えや水栽培などで観賞される。
ここで登場したヒュアキントスの花は文字通りのヒヤシンスではなく、実際にはアイリス、ラークスパーあるいはパンジーの花だったとも言われている。
Wikipedia


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「アネモネ」に変身した少年アドニス
アドニス(Ἄδωνις)はギリシャ神話に登場するアッシリアの王子で、愛と美と性の女神アフロディーテ(ΑΦΡΟΔΙΤΗ)との悲恋の物語が有名です。
紆余曲折あって2人は愛し合うようになりますが、若きアドニスは毎日狩りに夢中で、アフロディーテからの安全面の警告に耳を貸すことはありません。
案の定、彼は獰猛な猪に遭遇して致命傷を負い、女神の呼びかけも虚しくその命を落としてしまいました。
悲しみに暮れるアフロディーテが、アドニスが流した血液に神酒をふりまくと、そこからは血のような色をした一輪の花が生じます。
それは、風が吹くとたちまち散ってしまうような儚い花だったため、ギリシャ語の「アネモス(風)」をとって、「風の花」を意味する「アネモネ」と名付けられました。
ちなみに私、この時に足を怪我したんだけど…
その血を浴びた「白いバラ」が、
地上に咲いた最初の「赤いバラ」にもなったのよ
「恋」より「スポーツ」なお年頃だったよね~


『ヴィーナスとアドニス』
1595年頃 PD
「アネモネ」とは?
アネモネ(Anemone coronaria)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
和名は「牡丹一華」、「花一華」、「紅花翁草」。
または、アネモネ属(Anemone)の総称を表すこともある。
ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域が原産。
語源はギリシア語で「風」を意味する「Άνεμος(anemos)」から。
Wikipedia


ちなみに、アドニスの母親であるアッシリアの王女ミュラ(Μύρρα)も、呪いによって実の父親と交わってしまったことを恥じ、神々に祈って「没薬の木」に姿を変えています。
英語名で「ミルラ(Myrrh)」、和名で「没薬」と呼ばれるこの樹木(から分泌される樹脂)は、古くから「香」として焚く形で使用されていたそうです。
また、殺菌作用をもつことでも知られており、鎮静薬、鎮痛剤としても利用されたほか、遺体の防腐剤としても用いられたと言われています。
古代エジプトのミイラ作りにも使用されたそうですよ。


ミルラのイラスト
1897年 PD
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「ポプラ」に変身した精霊レウケと、太陽の娘たちヘリアデス
レウケ(Λευκη)は大洋の神オケアノス(Ωκεανος)の娘として生まれたオケアニデス(Ὠκεανίδες)*のニンフで、とても美しい女性です。
※海や泉、地下水などに関わる女神たちの総称で、単数形はオケアニス(Ὠκεανίς)
彼女は冥王ハデス(ΑΙΔΗΣ)に愛されたため冥界へと連れ去られ、死後、祝福された島エリュシオン(Ηλυσιον)で「白ポプラ」の木に変えられました。
以後、この木はハデスの神聖な植物として丁重に扱われたと言われています。


『エリュシオンの野』
1903年 PD
また、「ポプラ」の由来譚には、以下のような逸話も語り継がれました。
ある時、本当に太陽神ヘリオス(Ἥλιος)の息子なのかを疑われた青年ファエトン(Φαεθων)は、自らの血筋を証明するため、父が所有する戦車に乗って大空へと飛び立ちます。
しかし、未熟な若者を乗せた馬たちは混乱して大暴走をはじめ、太陽の熱を含んだ車が地上に接近すると、高山の白雪は溶けて水は干上がり、大地は乾いて裂け、森も山も燃え盛る炎に包まれてしまいました。
その様子を見たオリュンポスの王ゼウス(ΖΕΥΣ)は、やむなく雷霆を投げてファエトンの戦車を撃墜し、彼の命と引き換えにようやく地上の平静を取り戻します。
兄の死を悲しんだヘリアデス(Ἡλιαδες)と呼ばれる7人の妹たちは、その絶望のあまり「ポプラ」の木に変じ、彼女たちの涙は黄金の琥珀に姿を変えたと伝えられています。
へえ、あんたもポプラっていうんだ
あぁ、マイチルドレンがいっぺんに……


『ファエトンの墜落』
1640年 PD
「ポプラ」とは?
ポプラ(Populus)は、真正双子葉類キントラノオ目ヤナギ科ヤマナラシ属またはハコヤナギ属(Populus)に属する樹木(ハコヤナギはヤマナラシの別名)の総称。
ヤナギ科のうちヤマナラシ属またはハコヤナギ属の樹木を指し、英語名ではポプラ(poplar)のほか、コットンウッド(cottonwood)、アスペン(aspen)などとも呼ばれる。
ただし、コットンウッドやアスペンは特定の種の呼称として用いられることもある。
Wikipedia


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「ミント」に変身した精霊ミンテ
ミンテ(Μένθη)はコキュートス川に住む美しいニンフ(Νύμφη)*で、冥界の王ハデスの数少ない浮気相手の1人です。
※自然界の精霊みたいなもん
彼女は、ハデスとペルセポネ(ΠΕΡΣΕΦΟΝΗ)の結婚報道を耳にした際、嫉妬のあまり
なんでや!
わしの方が美しいやないかい!!
と、傲慢な言葉で不満を叫びました。
しばらくして、その事実を知った女神の母デメテル(ΔΗΜΗΤΗΡ)、もしくはペルセポネ本人が
お前なんぞ、「雑草」として存在すれば十分やろ…
お前なんぞ、「雑草」として存在すれば十分やろ…
と言ってミンテを容赦なく踏みつぶし、彼女を「ミント(薄荷)」の草に変えてしまったと伝えられています。
あばばばばばば………


-デメテルとペルセポネ
1914年 PD
「ミント」とは?
ミント(mint)は、シソ科ハッカ属(ミント属、メンタ属)の総称。
多くの種は多年草だが、一年草の種も存在する。
ユーラシア大陸原産。
別名メンタで和名は「薄荷」だが、この名はミントの1種ニホンハッカを意味することもある。
ハーブの一種で、葉は爽快な冷涼感のある風味があり、ハーブティーやデザートに利用される。
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「蓮」に変身した精霊ロティス
ロティス(Λωτίς)はギリシャ神話に登場する海のニンフ(Νύμφη)*1で、ネレイデス(Νηρηΐδες)*2の1人です。
※1自然界の精霊みたいなもん、※2海のニンフの集団で、単数形はネレイス(Νηρηΐς)
ある時、生殖と豊穣の神プリアポス(Πρίαπος)が美しい彼女に恋をしました。
彼は、とある祭りが開催された折、皆が寝静まった隙にロティスに近付いて、ひっそりとその思いを遂げようと画策します。
しかし、プリアポスが忍び足で彼女の間近に迫った瞬間、近くにいたロバが大きな声で鳴いたのでロティスは驚いて飛び起き、不審者をシバいて逃げ出してしまいました。
その後、プリアポスからのしつこいアプローチを本気で嫌がったロティスは、神々に同情されて「蓮の木」に変えられたと伝えられています。
あっ、ちょっ、待っ…


『神々の饗宴』
1514年 PD
「蓮」とは?
ハス(Nelumbo nucifera)は、インド原産のハス科多年性水生植物。
別名、ハチス。中国名は蓮。
地下茎は「蓮根」といい、野菜名として通用する。
約1億4000万年前から存在する。
ハスの花と睡蓮を指して「蓮華」といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。
Wikipedia


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「乳香」になったレウコトエ、「ヘリオトロープ」になったクリュティエ
ある時、愛と美と性の女神アフロディーテ(ΑΦΡΟΔΙΤΗ)と戦いの神アレス(ΑΡΗΣ)の不倫関係を鍛冶の神ヘパイストス(Ἥφαιστος)に密告した、正義感のある太陽神ヘリオス(Ἥλιος)。
しかし、美神の恨みを買った彼は呪いによって、バビロニアの王女レウコトエ(Λευκοθόη)と海の精霊クリュティエ(Κλυτίη)を巻き込んだ三角関係に苦しむことになりました。
アフロディーテの力でレウコトエに夢中になったヘリオスは、当時の恋人であるクリュティエを次第にないがしろにするようになります。
怒った彼女は浮気の事実をバビロニア王に報告。
レウコトエは冷たい土の中に生き埋めにされ、その死を悲しんだヘリオスによって「乳香の樹」へと変えられました。
一方、憎き恋敵を亡き者としたクリュティエは、再びヘリオスからの愛を得られると期待しましたが、現実はそう上手くはいきません。
愛する人からまったく見向きもされなくなった彼女は、悲しみに暮れて日に日に衰弱し、ついには動けなくなって、ただただ太陽の方向を見上げるだけの「ヘリオトロープ」の花に変わってしまったと伝えられています。
わしの被害遭遇率、なんか高くない…?
わしのアバンチュールを邪魔した報いじゃぁ


『ひまわりに変身したクリティエ』
1688年 PD
「乳香」とは?
乳香とは、ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂のこと。
乳香の名は、その乳白色の色に由来する。
古くからこの樹脂の塊を焚いて香とし、または香水などに使用する香料の原料として利用されている。
香以外にも中医薬・漢方薬としても用いられ、鎮痛、止血、筋肉の攣縮攣急の緩和といった効能があるとされる。
Wikipedia


「ヘリオトロープ」とは?
ヘリオトロープ(Heliotrope)は、ムラサキ科キダチルリソウ属(Heliotropium)の植物の総称。
とくにその代表種であるキダチルリソウ(H. arborescens)を指すことが多い。
ペルー原産。
ペルーでは「愛の薬草」、ドイツでは「神の薬草」、フランスでは「恋の草」、日本では「香水草」、「匂ひ紫」とも呼ばれている。
Wikipedia


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一風変わったメンタリティをおもちだった人たち
「樫」と「菩提樹」に変身した夫婦ピレモンとバウキス
昔々、神々の王ゼウス(ΖΕΥΣ)とその息子のヘルメス(Ἑρμης)が、貧しい身なりの旅人に扮して地上を旅していた時のこと。
一夜の宿を求めた彼らは、家々の戸を叩きますが、見るからに貧相で見すぼらしい2人を受け入れるような親切な家は見当たりません。
そんな折、ゼウスとヘルメスを快く迎え入れ、客人をあたたかく歓待したのがピレモン(Φιλήμων)とバウキス(Βαυκίς)という名の老夫婦です。
精一杯のもてなしに感銘を受けたゼウスが、この夫婦に望むものはないかと尋ねると、彼らは「死す時も2人一緒がいい」と願いました。
その後、同時にこの世を去ったピレモンとバウキスは、それぞれ「樫」*と「菩提樹」に変身し、無事に2人の願いは聞き入れられたと伝えられています。
※「楢」かも。要するに「オーク」の木。
純粋に善良な人たちも、ギリシャ神話では
「変わったメンタリティ」になっちゃうのね
わしが認めた数少ない人間じゃ
悪口はゆるさんぞ


『フィロモンとバウキスの家の、ジュピターとマーキュリー』
1630年 PD
「オーク」とは?
オーク(oak)は、ブナ科コナラ属(Quercus)の植物の総称。
主に落葉樹である「楢」の総称。
模式種のヨーロッパナラ(common oak)が代表的。
あわせて200種以上が知られ、亜熱帯から亜寒帯まで北半球に広く分布する。
日本語では、コナラ属のうち落葉樹の種群は楢、常緑樹の種群は樫とよばれるが、オークは樫と楢を区別せず両方を包含するものである。
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「菩提樹」とは?
ナツボダイジュ(Tilia platyphyllos)とはアオイ科の植物の一種。
別名、セイヨウボダイジュ、ヨウシュボダイジュ。
ヨーロッパ中央部および南部原産の落葉高木。
世界の温帯で、街路樹や庭園樹としても多く植えられている。
日照を好むが、強健で耐寒性が非常に高く、北海道中部以南であれば栽培可能。
Wikipedia


「水仙」に変身した美少年ナルキッソス
ナルキッソス(Νάρκισσος)はギリシャ神話に登場するテスピアイ地方の狩人です。
彼は眉目秀麗な若者として名高く、その美貌で多くの崇拝者を集めていましたが、傲慢な性格をしていたナルキッソスは、人々からの愛をことごとく拒絶したと言われています。
神話の物語では、そんなナルキッソスを愛した2人の登場人物が苦しんだことで、思い上がった美しい青年に恐ろしい罰が下ることになりました。
憤怒の女神ネメシス(Νέμεσις)に睨まれた彼は、池の水面に映る自分の姿に恋をしてしまうという呪いを受け、思いが伝わらないことの辛さをその身で実感しつつ衰弱し、やがて息を引き取って「水仙」の花に変じたと伝えられています。
僕は美しい☆
そう、U☆TSU☆KU☆SHI☆Iんですっ☆


『ナルキッソス』
1600年 PD
「水仙」とは?
スイセン(Narcissus tazetta)は多年生の観葉植物であり、鱗茎から発育する。
「Caniculatus」、「キブサスイセン」、「Ziva」といった栽培品種が室内で良く栽培される。
スイセンはスイセン類の中で最も草丈が高くなり、最大で80センチメートルほどになり、長さ40センチメートル、幅15ミリメートルほどの葉をつける。
ひとつの散形花序につき副花冠をもった白い花を最大で8つ咲かせる。
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「糸杉」に変身した美少年キュパリッソス
キュパリッソス(Κυπάρισσος)はギリシャ神話に登場する人間族の少年です。
彼はミュシアの王テレフォス(Τήλεφος)の息子とされ、一般にはケオス島(Κέως)に住む美少年として知られました。
キュパリッソスは光明の神アポロン(ΑΠΟΛΛΩ)や西風の神ゼピュロス(Ζεφυρος)といった神々に愛されていましたが、ある日、彼は可愛がっていた雄鹿を誤って死なせてしまい、深い悲しみに囚われます。
自身の罪を悔いたキュパリッソスは、永遠の悲嘆のなかで生き続けたいとアポロン神に願い、光明神は不本意ながらも、彼を糸杉の姿に変身させたと伝えられています。
そこまで罪の意識をもつ必要は、
なかったと思うんだけどねぇ☆
あぁ、僕はとんでもなく罪深い愚か者なのだ……


『キュパリッソス』
1625年頃 PD
「糸杉」とは?
イトスギ(Cupressus)は、ヒノキ科イトスギ属の総称。
サイプレス(Cypress)、西洋檜ともいう。
世界中で公園樹や造園樹として重用される。
ヒノキ科の模式であり、ヒノキ科は英語では「Cypress family(サイプレス科)」と呼ばれる。
枝はあまり広がらずに幹が高く成長し、非常に細く高い独特の樹冠を形成する。 自然にはヨーロッパ,北アメリカ,アジア等に分布する。
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ちなみに、これらの人物が植物に変身した背景には、
花の女神クロリス(Χλωρις)も関わっておるぞぃ
ここでは紹介していない、
こまごまとした変身譚もありまっせ~


『フローラ』
1894年 PD
クロリスの詳細はコチラ!


当ブログでは、以下のような「語源・由来まとめ記事」も公開しています。








ギリシャ神話をモチーフにした作品
参考までに、「ギリシャ神話」と関連する
エンタメ作品をいくつかご紹介するよ!
おわりに
今回は、ギリシャ神話に登場する、「花」と「樹木」の由来となった人物たちについて解説しました。
植物縛りにしても、なかなかの数の
エピソードがあったわね
より詳しく知りたい人は、ローマの詩人オウィディウスが書いた『変身物語』を読んでみるといいよ!
パパトトブログ-ギリシャ神話篇-では、雄大なエーゲ海が生み出した魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉はできるだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるように持って行こうと考えています。
これからも「ギリシャ神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!
また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- ヘシオドス(著), 廣川 洋一(翻訳)『神統記』岩波書店 1984年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 上』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 下』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 上』岩波書店 1994年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 下』岩波書店 1994年
- アポロドーロス(著), 高津 春繁(翻訳)『ギリシア神話』岩波書店 1978年
- T. ブルフィンチ(著), 野上 彌生子(翻訳)『ギリシア・ローマ神話』岩波書店 1978年
- 吉田 敦彦『一冊でまるごとわかるギリシア神話』大和書房 2013年
- 阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』新潮社 1984年
- 大林 太良ほか『世界神話事典 世界の神々の誕生』角川ソフィア文庫 2012年
- 中村圭志『図解 世界5大神話入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- 歴史雑学探究倶楽部『世界の神話がわかる本』学研プラス 2010年
- 沢辺 有司『図解 いちばんやさしい世界神話の本』彩図社 2021年
- かみゆ歴史編集部『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』西東社 2019年
- 鈴木悠介『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』日本文芸社 2021年
- 松村 一男監修『もう一度学びたいギリシア神話』西東社 2007年
- 沖田瑞穂『すごい神話―現代人のための神話学53講―』新潮社 2022年
- 杉全美帆子『イラストで読む ギリシア神話の神々』河出書房新社 2017年
- 中野京子『名画の謎 ギリシャ神話篇』文藝春秋 2015年
- 千足 伸行監修『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』東京美術 2006年
- 井出 洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』中経出版 2010年
- 藤村 シシン『古代ギリシャのリアル』実業之日本社 2022年
- 中村圭志『教養として学んでおきたいギリシャ神話』マイナビ出版 2021年
- かみゆ歴史編集部『ゼロからわかるギリシャ神話』イースト・プレス 2017年
- THEOI GREEK MYTHOLOGY:https://www.theoi.com/
他…










