こんにちは!
かんたんギリシャ神話入門の時間だよ!
今回は、ギリシャ神話の物語で
中心的な活躍を果たす神々…
『オリュンポス12神』のプロフィール
をざっくりとご紹介するわよ
どこか抜けていて人間臭い、その一方で
強大な力をもつ個性的な神々が大集合じゃ
ではさっそくいってみよう!
オリュンポスの神々とは何ぞや?
「オリュンポスの神々」とは読んで字のごとく、聖なるオリュンポス山の頂に住まう主要な神々の総称です。
彼らは古代ギリシャ世界全域を支配し、強大な影響力を行使したうえ、今日にまで残るさまざまな物語を生み出しました。


-オリュンポス十二神 PD
「オリュンポス12神」が世界を支配する
までの流れは、どんな感じだったのかしら?
原始の「空隙」から天地が生まれた頃、この世界を最初に支配したのは天空の神ウラノス(Οὐρανός)でした。
その後、彼の息子である農耕の神クロノス(Κρόνος)が父の王権を簒奪すると、ギリシャ神話の歴史上「黄金の時代」と呼ばれる年代に入ります。
彼は、大地の女神レア(Ῥέα)とのあいだに6人の子どもをもうけました。
しかし、自分の子孫から―かつて自身がそうしたように―権力を奪われることを恐れたクロノスは、生まれたばかりの赤ん坊を次々に、自らの腹の中へと飲み込んでしまいます。


『我が子を食らうサトゥルヌス』
1819-1823年 PD
唯一、母レアの機転によって難を逃れた末子のゼウス(ΖΕΥΣ)は、長じて後、横暴な父の体内に閉じ込められた兄姉を解放し、クロノスが率いるティタン神族に反旗を翻しました。
こうして始まった大戦争「ティタノマキア(Τιτανομαχία)」は10年にも及ぶ長期戦となりましたが、最終的には、単眼巨人キュクロプス(Κύκλωψ)と百手巨人ヘカトンケイル(Ἑκατόγχειρ)を味方につけたゼウスら6姉弟が勝利を収めます。
その後、祖母ガイア(Γαῖα)が引き起こした宇宙最大の戦争「ギガントマキア(Γιγαντομαχία)」にも勝利し、最大最強の怪物テュポン(Τυφών)をも打ち破った神々は、ここでようやくすべての反対勢力を平定――。
ゼウスたちは名実ともに全ギリシャ世界の支配者となり、天高くに聳えるオリュンポス山の宮殿に陣取って、死ぬほど偉そうに振る舞うようになったのです。


『神々とタイタンの戦い』
1600年 PD
以上が、神話初期における
大まかな話の流れじゃ
【決定版】オリュンポス12神・全メンバー紹介
ここからはいよいよ、「オリュンポス12神」
のイカれたメンバーを紹介するぜ
雷霆の神ゼウス-ΖΕΥΣ-
| 肩書・象徴 | 全知全能の最高神 神々の王 天空の神 嵐の神 法と秩序の神 王権の神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ユピテル(Jupiter) |
| 英語名 | ジュピター(Jupiter) |
| 性格・特徴 | 全ギリシャ世界の頂点に君臨する絶対的な権力者。 |
| あまりにもリスペクトされたがゆえに、あちこちに「ゼウスの子孫」が現れ、結果的にとんでもない浮気おじさんにされた。 | |
| 実は、これまでに2回人類を滅ぼしたことがあるリセマラおじさん。 | |
| 神話の物語上は、そんなに人類のことが好きではない。 | |
| 主な活躍 | ティタン神族と巨人族ギガンテス(Γίγαντες)、最大最強の怪物テュポン(Τυφών)を排除してギリシャ世界の支配者に君臨。 |
| 人類最初の女性パンドラ(Πανδώρα)を放ち、結果としてあらゆる「苦しみ」や「災い」を人間界に解き放った。 | |
| 人口抑制政策の一環として「トロイア戦争」の勃発を目論み、そのトリガーとなる王女ヘレネ(Ἑλένη)をもうける。 …他多数 |


『神々の父ゼウスとテティス』
1811年 PD
ゼウスの詳細はコチラ!


結婚の女神ヘラ-Ἥρα-
| 肩書・象徴 | 神々の女王 結婚の女神 女性の女神 出産の女神 貞節の女神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ユノ(Juno) |
| 英語名 | ジュノー(Juno) |
| 性格・特徴 | 主神ゼウスの正妻で、全ギリシャに君臨する神々の女王。 |
| 夫の度重なる浮気のせいで、「嫉妬」と「復讐」に燃えるブチギレキャラが定着してしまった。 | |
| 基本的には、女性や子ども、家庭生活を守護する親切で優しい女神さま。 | |
| 古い時代には主神として崇拝されたので、ゼウスともある程度対等に渡り合える信仰基盤をもった。 | |
| 主な活躍 | 夫の不倫相手である母性の女神レト(Λητώ)の出産を妨害し、えげつない難産に追い込んだ。 |
| 夫の不倫相手であるミュケナイの王女アルクメネ(Ἀλκμήνη)の出産を妨害し、えげつない難産に追い込んだ。 | |
| 不義の子である半神の英雄ヘラクレス(Ηρακλής)をイビり倒し、引くレベルの苦労の人生を歩ませた。 …他多数 |


『ゼウスとヘーラー』
1597年 PD
ヘラの詳細はコチラ!


戦いの女神アテナ-Αθηνη-
| 肩書・象徴 | 戦争の女神 軍略の女神 英雄たちの守護神 機織りの女神 知恵の女神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ミネルウァ(Minerva) |
| 英語名 | ミネルヴァ(Minerva) |
| 性格・特徴 | 完全武装したうえで、主神ゼウスの頭をかち割って生まれてきた鳴り物入り女神。 |
| 永遠の純潔を誓った処女神。 | |
| 戦争・軍略からあらゆる手工業まで司る、文武両道のバリキャリ女子。 | |
| 英雄たちの冒険譚に首を突っ込んで助けの手を差し伸べるのが趣味。 | |
| 主な活躍 | 自分の聖域で海神ポセイドン(ΠΟΣΕΙΔΩΝ)と乳繰り合った乙女に呪いをかけ、蛇髪の怪物メドゥーサ(Μεδουσα)を爆誕させる。 |
| アラクネ(Αραχνη)という乙女に機織り勝負で負けたので、論点をすり替えて彼女を蜘蛛の姿に変える。 | |
| 自ら森の泉で沐浴を始めたくせに、たまたま通りかかったテイレシアス(Τειρεσίας)を「覗き魔」扱いしてその視力を奪う。 …他多数 |


『パラス・アテナ』
1657年 PD
アテナの詳細はコチラ!


海神ポセイドン-ΠΟΣΕΙΔΩΝ-
| 肩書・象徴 | 海の王 河川と泉の守護神 洪水の神 干ばつの神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ネプトゥヌス(Neptunus) |
| 英語名 | ネプチューン(Neptune) |
| 性格・特徴 | ミュケナイ文明以前の時代は最高位に君臨する「大地」の神だったが、ゼウスの台頭によって「海」の神にされた。 |
| とはいえ、時代が下がって海軍や制海権の重要性が増すと、その崇敬もうなぎのぼりとなった人気商売の神。 | |
| たいていの場合、いずれかの神と領土争いをしている。 | |
| めちゃくちゃメジャーな割に、実は活躍する物語がそんなに残されていない。 | |
| 主な活躍 | アテナと都市国家アテナイの宗主権をめぐって争い、贈り物のセンスがなかったため敗北する。 |
| 軍神アレス(ΑΡΗΣ)によって息子ハリロティオス(Ἁλιρρόθιος)の命が奪われたことを受け、「アレオパゴス(Άρειος Πάγος)」での裁判を提起する。 | |
| 息子である人喰い巨人ポリュペモス(Πολυφημος)の目を潰されたので、イタキ島の王オデュッセウス(Ὀδυσσεύς)のトロイアからの帰還を妨害しまくる。 …他多数 |


出典:Habib M’henni PD
ポセイドンの詳細はコチラ!


光明の神アポロン-ΑΠΟΛΛΩ-
| 肩書・象徴 | 光明の神 神託の神 予言の神 音楽の神 疫病の神 突然死の神 太陽の神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | アポロ(Apollo) |
| 英語名 | アポロ(Apollo) |
| 性格・特徴 | 物理的な「光」のみならず、「文明」や「秩序」といった観念的な「光明」をも司る多才なオールラウンダー。 |
| 「THE・ギリシャ神話の神」というイメージが強いが、実は外来の神さまで、名前の発音も本来ギリシャ語にはない。 | |
| 実際、そんなにギリシャが好きでもないらしく、毎年冬になるとヒュペルボレア(Ὑπερβορεα)にバカンスに行ってしまう。 | |
| 超絶イケメンの設定だが、物語的には失恋するパターンの方が圧倒的に多い。 | |
| 主な活躍 | 神託の聖地デルフォイを古くから守護したピュトン(Πύθων)をぶっ飛ばし、強引に自分が託宣の主宰者となる。 |
| 双子の姉アルテミス(ΑΡΤΕΜΙΣ)と共に、母レト(Λητώ)にマウントを取った人間の子孫を根絶やしにする。 | |
| 音楽勝負を挑んできたマルシュアス(Μαρσύας)を返り討ちにした後、生意気だとして生きたままその生皮を剥ぐ。 …他多数 |


『ポイボス・アポローン』
1880年頃 PD
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狩猟の女神アルテミス-ΑΡΤΕΜΙΣ-
| 肩書・象徴 | 狩猟の女神 弓矢の女神 出産の女神 子どもの女神 月の女神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ディアナ(Diana) |
| 英語名 | ダイアナ(Diana) |
| 性格・特徴 | 永遠の純潔を誓った処女神で、徹底した男嫌い。 |
| 天真爛漫かつ苛烈な性格をしており、一度キレたら容赦のないオーバーキルをぶちかます激情家。 | |
| 幼児や少女、童貞の少年など、「まだ正式な社会の一員ではない」*人々の守護を担当した。 ※古代ギリシャの価値基準です | |
| 双子の弟アポロンとセットで語られることが多いが、もともとは彼女の方が強大で古い神格である。 | |
| 主な活躍 | 自ら森の泉で沐浴を始めたくせに、たまたま通りかかったアクタイオン(Ἀκταίων)を「覗き魔」扱いして「鹿」の姿に変え、自分の猟犬に食われるよう仕向ける。 |
| 自分にだけ捧げ物がなかったことにぶちギレ、カリュドーンの地に獰猛な大猪を放って荒廃させる。 | |
| 侍女の一人であるカリスト(Καλλιστώ)が父ゼウスに見初められて妊娠すると、処女の誓いを破ったとして激怒し、彼女を大熊の姿に変える。 …他多数 |


『女狩人アルテミス』
19世紀 PD
アルテミスの詳細はコチラ!


愛と美と性の女神アフロディーテ-ΑΦΡΟΔΙΤΗ-
| 肩書・象徴 | 愛と美と性の女神 欲望と情熱の女神 豊穣の女神 和合の女神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ウェヌス(Venus) |
| 英語名 | ヴィーナス(Venus) |
| 性格・特徴 | 天空の神ウラノス(Οὐρανός)の切断された局部から生じたという、エキセントリックな誕生秘話をもつ美神。 |
| 強烈な「愛の欲求」には主神ゼウスですらも抗うことができず、その誘惑を退けることができたのはアテナ、アルテミス、ヘスティア(ΕΣΤΙΑ)の3女神のみとされた。 | |
| 愛の神エロス(Ἔρως)をはじめとした有翼の少年神で構成されるグループ・エロテス(Ερωτες)をこき使った。 | |
| 愛の女神らしく、数多くの神々・人間と男性遍歴を重ね、その中には不貞行為も余裕で含まれる。 | |
| 主な活躍 | 軍神アレス(ΑΡΗΣ)と不倫するも、夫ヘパイストス(Ἥφαιστος)の罠にかかり全ギリシャの神々の前で醜態を晒す。 |
| アレスと関係をもった暁の女神エオス(Ἠώς)に嫉妬して、彼女を男狂いの超恋愛体質に変えてしまう。 | |
| 息子エロスと魂の女神プシュケ(Ψυχή)の間に立ちはだかり、嫁をイビリ倒す鬼姑と化す。 …他多数 |


『ヴィーナスの誕生』
1485年頃 PD
アフロディーテの詳細はコチラ!


鍛冶の神ヘパイストス-Ἥφαιστος-
| 肩書・象徴 | 鍛冶の神 火の神 金属加工の神 職人の神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ウルカヌス(Vulcanus) |
| 英語名 | ヴァルカン(Vulcan) |
| 性格・特徴 | 母ヘラに捨てられながらも、自らの「鍛冶」の腕前一本で運命を切り拓いた、ギリシャ神話でも数少ない”まともな人”。 |
| 見た目が悪く、不自由な足を引きずっているという設定は、当時の鍛冶師の地位の低さや、金属中毒などによる特有の障害を象徴しているとも。 | |
| 努力の甲斐あって家族関係には恵まれ、意外にも数多くの子孫をもうけている。 | |
| 物語に登場するキーアイテムや機械人形は、だいたい彼の作品。 | |
| 主な活躍 | 妻アフロディーテに相手にされなかったためアテナに欲情して襲いかかり、ぶっ飛ばされた時に暴発した彼の体液と地母神ガイア(Γαῖα)が交わってエリクトニオス(Ἐριχθόνιος)が誕生する。 |
| 自分を捨てた母ヘラに復讐を果たしたうえでアフロディーテと結婚し、不貞を働いた妻を突き返すことで、「貞節」の女神に最強の意趣返しをかます。 | |
| 不義の子である調和の女神ハルモニア(Ἁρμονία)がカドモス(Κάδμος)と結婚する際、彼女に「呪いの首飾り」を贈る。 …他多数 |


『ゼウスの雷を鍛えるヘーパイストス』
1636年-1638年頃 PD
ヘパイストスの詳細はコチラ!


戦いの神アレス-ΑΡΗΣ-
| 肩書・象徴 | 戦争の神 破滅の神 闘志の神 強盗の神 都市の守護神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | マルス(Mars) |
| 英語名 | マーズ(Mars) |
| 性格・特徴 | アテナとは異なり、戦争がもたらす「破壊」や「暴力」、「残虐性」や破滅的な側面を象徴した荒ぶる神。 |
| 古代ギリシャ人は理性的でない戦いを良しとしなかったため、びっくりするくらい死ぬほど嫌われた。 | |
| 見た目だけは良いけど、ありとあらゆる場面で敗北するという物語ばかりが残されている。 | |
| ローマ時代に入ると軍神マルス(Mars)として一気に大出世し、ようやく救われた。 | |
| 主な活躍 | 息子のキュクノス(Κύκνος)をそそのかして半神の英雄ヘラクレス(Ηρακλής)に喧嘩を売るも、親子そろってぶっ飛ばされる。 |
| わずか9歳の双子の巨人アロアダイ(Ἀλωάδαι)に敗北して青銅の壺に監禁され、神なのに本気で死にかける。 | |
| 「トロイア戦争」に意気揚々と参加するも、人間族の英雄ディオメデス(Διομήδης)によって負傷しオリュンポスに逃走、父ゼウスに情けないと怒られる。 …他多数 |


『ウルカヌスに驚かされるマルストヴィーナス』
1827年 PD
アレスの詳細はコチラ!


豊穣の女神デメテル-ΔΗΜΗΤΗΡ-
| 肩書・象徴 | 豊穣の女神 穀物の女神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ケレス(Ceres) |
| 英語名 | セリーズ(Ceres) |
| 性格・特徴 | 母性に溢れる心優しい女神だが、一度キレると世界を滅ぼすレベルの影響力をもつ陰の実力者。 |
| 「結婚」や「出産」、「健康」や「法」との関連もあったとされる。 | |
| 「エレウシスの秘儀*」など、一般民衆の間で流行した密儀宗教においては特に重要なポジションを担った。 ※農業崇拝を基盤とした実践的宗教で、輪廻転生を信じるのが特徴 | |
| 主な活躍 | 娘のペルセポネ(ΠΕΡΣΕΦΟΝΗ)が冥王ハデス(ΑΙΔΗΣ)に誘拐された際、あらゆる作物の実りを止めて世界を崩壊寸前にまで追い込む。 |
| 娘婿ハデスの浮気相手である精霊ミンテ(Μένθη)を踏みつぶし、彼女を「ミント(薄荷)」の草に変えてしまう。 | |
| ぼーっとしていたので、リディアの王タンタロス(Τάνταλος)が差し出した人間の肉をうっかり食べてしまう。 …他多数 |


『ケレス』
1660年頃 PD
デメテルの詳細はコチラ!


伝令の神ヘルメス-Ἑρμης-
| 肩書・象徴 | 伝令の神 旅人の神 書記の神 商売の神 詐欺の神 窃盗の神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | メルクリウス(Mercurius) |
| 英語名 | マーキュリー(Mercury) |
| 性格・特徴 | 貴族寄りの神格が多いオリュンポス神のなかにあって、庶民層から、古代ギリシャ人にとっての「理想像」として崇拝された。 |
| 上流階級に仕えつつ富裕層を手玉に取って利用することから、詐欺や窃盗、詐術の神としても信仰を受ける。 | |
| 「伝令役」といえば聞こえは良いが、実際には父ゼウスのやりたい放題の後処理、つまり尻ぬぐいが主な仕事だった。 | |
| 古い時代の伝令役には虹の女神イーリス(Ἶρις)がいたが、彼はより民間色の強いキャラクターとされた。 | |
| 主な活躍 | 生後わずか1日で光明神アポロンの50頭の牛を盗み出すも、自ら発明した竪琴と交換で無事に仲直りする。 |
| 百眼の巨人アルゴス(Ἄργος)を眠らせている間に討伐し、やたらと英雄扱いを受ける。 | |
| 最大最強の怪物テュポン(Τυφών)に奪われた父ゼウスの足の「腱」を取り戻し、「ギガントマキア(Γιγαντομαχία)」の戦局をほぼ決定付ける。 …他多数 |


『メルクリウス』
1636年-1638年 PD
ヘルメスの詳細はコチラ!


炉の女神ヘスティア-ΕΣΤΙΑ-
| 肩書・象徴 | 炉の女神 家庭の女神 国家の女神 他 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ウェスタ(Vesta) |
| 英語名 | ヴェスタ(Vesta) |
| 性格・特徴 | 永遠の純潔を誓った処女神。 |
| すべての家庭と神殿に設置される「炉」を司り、国家そのものの守護神としても崇拝された。 | |
| まったく家から出ないガチの引きこもりだったので、本当にびっくりするくらい逸話が残されていない。 | |
| とはいえ、新しい都市国家への入植がはじまる際には、主神ゼウスよりも先に祈りが捧げられた超重要な神格。 | |
| 主な活躍 | 海神ポセイドンと光明神アポロンにダブルプロポーズされるが、両方とも蹴る。 ※この逸話は新しい都市への入植の流れを示すとも |
| ほか、特になし。 | |
| ほか、本当に特になし。 |


-1878年出版の木版画より PD
ヘスティアの詳細はコチラ!


酩酊の神ディオニュソス-Διονυσος-
| 肩書・象徴 | 葡萄酒の神 植物の神 陶酔の神 快楽の神 狂気の神 演劇の神 他多数 |
|---|---|
| ローマ神話名 | バッコス(Bakkhos) リーベル(Liber) |
| 英語名 | バッカス(Bacchus) |
| 性格・特徴 | 世界中に相矛盾する数多くの記述が残るため、紀元前1世紀頃の歴史家も諦めるくらい説明が難しい複雑な神。 |
| オリュンポス12神のなかで最年少とされる。 | |
| 人間の女性セメレ(Σεμέλη)の子であるにも関わらず、父ゼウスの体内を経由して誕生したため正真正銘の不死の神になったという、変わった出自の持ち主。 | |
| 光明神アポロンと性格的に対比されることが多いが、実は彼の冬休み中に仕事を変わってあげるくらい大の仲良し。 | |
| 主な活躍 | 立場的には不義の子であるため女王ヘラの呪いを受けるも、遠くはインドまで遠征して自身の神性を―主に暴力で―分からせてまわる。 |
| オルコメノスの王ミニュアス(Μινύας)の娘たち(ミニュアデス)が信仰を怠ったので、彼女らの部屋に猛獣をけしかけたうえで蝙蝠の姿に変える。 | |
| 「ギガントマキア(Γιγαντομαχία)」の戦いにおいて半神の英雄ヘラクレスと協力し、巨人族ギガンテスの1人・エウリュトス(Εὔρυτος)を討伐する。 …他多数 |


『バッカス』
1598年 PD
ディオニュソスの詳細はコチラ!


オリュンポス12神といいつつ、
全部で13柱いるのはなぜゆえなのかしら?
12神の一枠には、ヘスティアが入る場合とディオニュソスが入る場合の2パターンが存在するのじゃ
ちなみに、冥界の王ハデス(ΑΙΔΗΣ)もゼウスやポセイドンたちの兄弟で、重要な神格ではあるんだけど…
死後の世界にいるがゆえに、「オリュンポス12神」
のなかには含まれていないんだ!


ギリシャ神話をモチーフにした作品
参考までに、「ギリシャ神話」と関連する
エンタメ作品をいくつかご紹介するよ!
おわりに
今回は、ギリシャ神話に登場する「オリュンポス12神」について解説しました。
いずれもがとんでもない個性を有する、
唯一無二のキャラクターだったわね
神話には、上記の神格以外にも、さらにぶっ飛んだ
神々や英雄たちが数多く登場するよ!
興味をもってもらえたら、ぜひ個別のエピソード
にも目を通してほしいぞぃ
パパトトブログ-ギリシャ神話篇-では、雄大なエーゲ海が生み出した魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉はできるだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるように持って行こうと考えています。
これからも「ギリシャ神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!
また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- ヘシオドス(著), 廣川 洋一(翻訳)『神統記』岩波書店 1984年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 上』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 下』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 上』岩波書店 1994年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 下』岩波書店 1994年
- アポロドーロス(著), 高津 春繁(翻訳)『ギリシア神話』岩波書店 1978年
- T. ブルフィンチ(著), 野上 彌生子(翻訳)『ギリシア・ローマ神話』岩波書店 1978年
- 吉田 敦彦『一冊でまるごとわかるギリシア神話』大和書房 2013年
- 阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』新潮社 1984年
- 大林 太良ほか『世界神話事典 世界の神々の誕生』角川ソフィア文庫 2012年
- 中村圭志『図解 世界5大神話入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- 歴史雑学探究倶楽部『世界の神話がわかる本』学研プラス 2010年
- 沢辺 有司『図解 いちばんやさしい世界神話の本』彩図社 2021年
- かみゆ歴史編集部『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』西東社 2019年
- 鈴木悠介『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』日本文芸社 2021年
- 松村 一男監修『もう一度学びたいギリシア神話』西東社 2007年
- 沖田瑞穂『すごい神話―現代人のための神話学53講―』新潮社 2022年
- 杉全美帆子『イラストで読む ギリシア神話の神々』河出書房新社 2017年
- 中野京子『名画の謎 ギリシャ神話篇』文藝春秋 2015年
- 千足 伸行監修『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』東京美術 2006年
- 井出 洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』中経出版 2010年
- 藤村 シシン『古代ギリシャのリアル』実業之日本社 2022年
- 中村圭志『教養として学んでおきたいギリシャ神話』マイナビ出版 2021年
- かみゆ歴史編集部『ゼロからわかるギリシャ神話』イースト・プレス 2017年
- THEOI GREEK MYTHOLOGY:https://www.theoi.com/
他…










