
こんにちは!
いよいよパパトトブログはギリシャ神話篇に突入するよ!



ゼウスとかポセイドンとか、
いろいろな神さまが出てくる神話ね



そういえば全体の世界観やストーリー
はあんまり知らないかも…?



ギリシャ神話はあらゆるエンタメ作品に影響
を与える人気の物語、元ネタを知っておいて損はないぞい
このシリーズでは、忙しいけど「ギリシャ神話」についてサクっと理解したいという方向けに、「かんたん・わかりやすい」がテーマの神々の解説記事を掲載していきます。
ギリシャ神話篇の個別の記事は、
- 急いでいる方は、本編だけパパっと斜め読みしていただければざっくり概要はOK!!
- 時間に余裕のある方は、関連記事や「Tips」にも目を通していただくことでより体系的に理解!!
という作りにしています。
エーゲ海に降り注ぐ陽光と石灰岩の大地が育んだ、神々と人間が交差する奔放な物語群。
また当シリーズは、



「神話」ってなんだか堅苦しくてとっつきにくそう…



はるか昔のお話なんて小難しくて寝落ちしそう…
そんなあなたのイメージを払しょくし、新たなエンターテイメントとの出会いをお約束します。
人間味溢れる自由奔放な神々の色彩豊かで魅力的な物語に、ぜひあなたも触れてみてくださいね。
今回はシリーズ第1回ということで、『そもそもギリシャ神話って何?』をテーマにお送りします。



ゆっくりしていってね!!



すでに忙しいひとはコチラから本編にすっ飛びじゃ
この記事は、以下のような方に向けて書いています。
- ギリシャ神話にちょっと興味がある人
- ギリシャ神話に登場する神さまのことをざっくり知りたい人
- とりあえず誰かにどや顔でうんちく話をしたい人
- ギリシャ神話のメインストーリーをざっくりと把握できます。
- あなたのエセ教養人レベルが1アップします。
まじで忙しい人のための結論
本気で忙しいあなたのために、この記事の概要を箇条書きでざっくりまとめておきます。



何ならここを読むだけでもOKじゃぞ
「ギリシャ神話」とは!
- エーゲ海世界を中心に、古代ギリシャ人の間で語り継がれた「神々と人間が織りなす、愛と裏切りと英雄の物語」
- 古代ギリシャの詩人たちによって紡がれ、ヨーロッパ文化の礎となった、神々と英雄たちの壮大な伝承群
- 原典史料は『イーリアス』『オデュッセイア』『神統記』などの叙事詩や悲劇作品で、成立は紀元前8世紀頃から
- 温暖で豊かな自然と都市国家の人間社会が育てた、どこまでも奔放で欲望に忠実、なのに哲学的な奥行きすらあるストーリー
- 愛も恋も嫉妬も策略も全部盛り!神々は人間よりずっと人間くさい、欲望全開のエピソード



です!!
お疲れさまでした!!
そもそも「ギリシャ神話」って何?



さっそくだけど、
「ギリシャ神話」っていったいどういう物語なんだろう?
「ギリシャ神話」は、古代ギリシャにおいて語り継がれた神話や民間説話の集まりで、人間味あふれる神々や英雄たちの活躍が描かれた物語です。
世界各地に伝わる神話のなかでも、もっとも多くの人々に親しまれたこれらのエピソードは、絵画や彫刻、演劇など数多くの芸術作品の題材とされました。
また、ギリシャ神話の物語は、キリスト教の聖書と並んでヨーロッパ文化の根幹を成すものとされています。
現在でも、「オリオン座」をはじめとした星々や花の名称、社名や商品名、サブカルチャーの分野に至るまで、日常生活のあらゆる場面にその痕跡が息づいています。


出典:ニューヨーク公共図書館
そんなギリシャ神話のはじまりは、なんと紀元前2000年頃にまで遡ります。
その頃、エーゲ海のクレタ島を中心とした地域では「ミノア文明」が最盛期を迎えており、そこでギリシャ神話の最初の「種」が蒔かれました。
神々の物語は口承によって受け継がれ、紀元前1600年頃に興った「ミュケナイ文明」の時代に大きく成長し、ギリシャ全土に広がったと伝えられています。
その後、散発的に生まれた数々の逸話は、ホメロス(Ὅμηρος)とヘシオドス(Ἡσίοδος)という2人の偉大な叙事詩人によって体系的にまとめられ、今に伝わる「ギリシャ神話」の原型ができました。
神話に登場する神々はそれぞれが強大な力をもちますが、その行動は神というにはあまりにも人間くさくてユーモラス。
彼らは人間とまったく同じように誰かを愛し、嫉妬し、憎みました。
人間たちもまた神々を愛しますが、時に反抗し、陰謀をめぐらすこともあったようです。
「神」と「人間」の距離が比較的近いのも、ギリシャ神話が今日まで愛され生き残る要因となった、魅力の一つなのかもしれません。



これからめちゃくちゃな物語が展開されるわよ


『神々の父ゼウスとテティス』1811年 PD
紀元前146年に古代ギリシャ地域がローマ帝国の属州になると、古来からローマに伝わった物語とギリシャ神話が結びつきました。
ギリシャの神々とローマの神々、そして彼らの物語に類似性があったことから、当時の人々は神さまを役割や機能ごとに「同一の存在」とみなしたのです。
こうして「ローマ神話」が成立したという経緯があるため、まったく同じ神格がまったく別の名前で呼ばれるという、若干ややこしい事態にもなりました。
例えば、ギリシャ神話の最高神はあの有名な「ゼウス(ΖΕΥΣ)」ですが、ローマ神話における彼は「ユピテル(Jūpiter)」と呼ばれています。



ちなみに、英語では「ジュピター(Juppiter)」
木星の名称の由来じゃの



当ブログの記事では、神話ごとの名称もきっちり紹介するよ!
その後、西洋社会におけるキリスト教の影響力が支配的になると、ギリシャ神話の神々に対する信仰は「異教」として排されるようになります。
しかし、そんなことで永遠の眠りについてしまうほど、ギリシャ神話の神々はヤワではありませんでした。
14世紀以降、イタリアからヨーロッパ全土に拡大していったルネサンスの時代には、ギリシャ・ローマ神話を題材とした芸術作品が数多く生み出され、強烈な個性をもつ神々が不死鳥の如く復活したのです。



私たちが良く見る絵画の多くも、ルネサンス期に描かれたわよ


『ヴィーナスの誕生』1485年頃 PD
ここまで「ギリシャ神話」とか「古代ギリシャ」とか言っていますが、神話が語られた時代にそういう名前の統一国家は存在しませんでした。
ギリシャ神話の興りとなったミノア文明の人々は元々、西アジアや南ロシアからやって来た移民でしたが、その後ギリシャ本土に侵入してきたアカイア人によってミュケナイ文明が栄えます。
さらに次いで、高い軍事力を誇るドーリア人が北方から現れ、ギリシャ地域は混乱に陥りました。
紀元前8世紀頃になるとそれもようやく落ち着きますが、そこに住む古代の人々が「ギリシャ」として一つにまとまることはありません。
以降、古代ギリシャ地域には「アテネ」や「スパルタ」などの中小の都市国家(ポリス)がバラバラに乱立し、互いに同盟を組んだり戦争をしたりを繰り返しました。


-アテナイのアクロポリス 1846年 PD
ギリシャ神話の物語はこのように、いくつかの民族が侵入と没落を繰り返すなかで、先住民がもつ物語と侵入者がもつ物語が融合しながら形作られていったと考えられています。
そして、古代ギリシャの人々は決して一枚岩にはなりませんでしたが、「同じ神々を信仰」し「同じ言葉を話す」ことで、「我々はギリシャ人である」というアイデンティティを共有したのだそうです。
ギリシャ神話の原典史料



「ギリシャ神話」はどんな史料がもとになっているの?
古くは口承によって語り継がれたギリシャ神話の物語ですが、それらを体系的にまとめた代表的な人物が、先ほども紹介したホメロス(Ὅμηρος)とヘシオドス(Ἡσίοδος)です。
彼らが紀元前8世紀頃に編纂した以下の文献が、今に伝わるギリシャ神話の原典史料とされています。
人物 | 文献 |
---|---|
ホメロス | 『イーリアス(Ἰλιάς)』 トロイア戦争末期の約50日間を描いた長編叙事詩で、古代ギリシャ最初期の詩作品。 |
『オデュッセイア(Ὀδύσσεια)』 トロイア戦争で活躍した英雄オデュッセウス(Ὀδυσσεύς)が帰国するまでの10年間におよぶ物語。 | |
ヘシオドス | 『神統記(θεογονία)』 神々の起源や系譜が描かれた叙事詩で、初めて文章化された神話の基本書。原題は『テオゴニアー』。 |
『仕事と日々(Ἔργα καὶ Ἡμέραι)』 農民でもあったヘシオドスが自身の教訓を織り込んで著した詩集。堕落した状況を改善し、神々と共にあった時代に回帰しようと説いている。 |


『トロイアの木馬の行進』1760年 PD
ホメロスとヘシオドスの功績により、ギリシャ神話はひとまず一つの形に文章としてまとめられましたが、魅力あふれる神々の物語がこれだけで完結するはずもありませんでした。
紀元前5世紀頃にギリシャの古典文化が花開くと、ディオニュソス劇場ではギリシャ神話を題材とした数多くの「悲劇」が上演されるようになります。
なかでも、「ギリシャ三大悲劇詩人」と称された以下の3名による作品は非常に人気が高く、多くの神話を現在知られている形に整えたことでも評価されています。
人物 | 代表作 |
---|---|
アイスキュロス(Αἰσχύλος) 紀元前525年~紀元前456年 | 『オレステイア三部作』 「アガメムノン」「供養する女たち」「慈しみの女神たち」 |
『縛られたプロメテウス』 | |
ソポクレス(Σοφοκλῆς) 紀元前496年~紀元前406年 | 『オイディプス王』 |
『コロノスのオイディプス』 | |
『アンティゴネ』 | |
『エレクトラ』 | |
エウリピデス(Εὐριπίδης) 紀元前485年~紀元前406年 | 『メディア』 |
『エレクトラ』 | |
『トロイアの女』 | |
『バッコスの信女』 | |
『ヒッポリュトス』 |


出典:ニューヨーク公共図書館
さらに、マケドニアを率いたアレクサンドロス大王の影響でヘレニズム文化が生まれた時代には、アポロニオス(Ἀπολλώνιος)による英雄イアソン(Ἰάσων)の冒険譚『アルゴナウティカ(Ἀργοναυτικά )』が著されました。
そのほか、ローマ時代に入ると、ウェルギリウス(Vergilius)によるローマの建国神話『アエネイス(Aeneis)』やオウィディウス(Ovidius)による叙事詩『変身物語(Metamorphōseōn librī)』が登場しますが、これらの物語にもより娯楽性が重視されたギリシャ神話のエッセンスが散りばめられ、「ローマ神話」という形に昇華されています。
ギリシャ神話の物語は、時代を超えてさまざまな作品の題材にされたことで、他の追随を許さない圧倒的に豊富な内容と、奥行きと深みのある世界観を誇るに至ったのでしょう。



人類が何千年もずっと「好き」って、すごいことだよね!
意外とネガティブ?古代ギリシャ人の世界観
筆者は個人的に「古代ギリシャ」と聞くと、雄大に広がるエーゲ海に降り注いだ太陽の光、一面に広がる葡萄畑とそれらで醸されたワイン、美味しそうなオリーブなどを思い浮かべます。


そんな土地で語り継がれた神話であれば、さぞや牧歌的でおおらかな、のびのびとした能天気(失礼)な物語なのだろうと想像していましたが、実はこれがちょっと違っていたようです。
『仕事と日々』を著したヘシオドスによると、神々と人類が関わった時代は、以下の5つに区分できるとされました。
時代 | 概要 |
---|---|
黄金の時代 | 豊穣の神クロノス(Κρόνος)が支配していた時代。 |
人間は悩みも疲れも知らず、神のように暮らした。 | |
肥沃な大地には豊かな果実が実り、死はまるで眠りにつくかのように静かで穏やかなものだった。 | |
銀の時代 | 天空の神ゼウス(ΖΕΥΣ)が支配していた時代。 |
猛暑や酷寒が訪れ、自然の恵みだけでは生きられなくなったので、人類は農耕を始めた。 | |
この時代の人々は、無思慮で傲りが強く、貪欲で神々を敬わなかったため、ゼウスによって滅ぼされた。 | |
青銅の時代 | 同じくゼウスが支配していた時代。 |
人々は青銅を用いて武器や道具を作ったが、それゆえに人間同士で争うようになり、互いに傷つけ合った。 | |
彼らの肉体は強靭だったので、ゼウスは大洪水を起こして人々を滅ぼした。 | |
英雄の時代 | 大洪水を生き延びたデウカリオン(Δευκαλίων)とピュラ(Πύρρα)が、石から次なる人類を生み出した。 |
トロイア戦争やテーバイ戦争などで活躍する半神半人の英雄たちが登場した時代。 | |
この時代の人々はさまざまな栄光に輝いたが、結局は大きな戦によって滅亡した。 | |
鉄の時代 | ヘシオドスたちが生きた時代で、彼らにとっての「現在」。 |
人々は呆れるほどに嫉妬深く貪欲で恥知らず、昼も夜も労役と苦悩に苛まれ、神々に過酷な心労の種を与えた。 | |
さまざまな災いが起こって、どうせいつかは滅びる運命にある。この時代が現代にまで至る。 |
ギリシャ神話の神々を崇拝した当時の人々は、自分たちが生きている時代を「堕ちるところまで堕ちたダメダメな時代」と認識していたようです。
これには理由があって、ホメロスやヘシオドスが活躍した紀元前8世紀頃はこれまでの戦乱がようやく一段落したタイミングで、また古い貴族制から独立した都市国家へと社会の在り方が大きく変容した不安定な時期でもありました。
そのため当時は、昔の英雄的時代への郷愁が語られやすい状況にあったとも考えられています。
こうした背景があるからか、自由奔放な神々が活躍するギリシャ神話にあっても、よくよく見てみると「戒め」や「教訓」が含まれた割と重めの内容が語られたりもしているのです。
明るい雰囲気の話かと思いきや、実は



昔は良かった…
を地で行く世界観だったのですね。
ギリシャ神話の舞台とおおまかなあらすじ
ギリシャ神話の物語は、現在のギリシャ共和国を中心に、地中海全域や隣国トルコ、南ヨーロッパやエジプト北部など、実在する土地を舞台にして繰り広げられています。
我々が住む地上とは全く別の世界、アースガルズやヨトゥンヘイムなどの舞台が用意されていた「北欧神話」とは対照的ですね。
そのため、ゼウスを筆頭とするオリュンポス12神が住んだオリュンポス山(Όρος Όλυμπος)もギリシャのテッサリア地方に実在しますし、光明の神アポロン(ΑΠΟΛΛΩΝ)が神託を行ったデルフォイ(Δελφοί)もパルナッソス山麓に実在していました。
現実の土地と物語がリンクする点も、ギリシャ神話の魅力と言えるかもしれません。



続いては、ギリシャ神話のおおまかなあらすじを見てみよう!
ギリシャ神話のストーリーは、以下のような流れで語られています。
父クロノスは自らの子を飲み込むが、母レアの機転でゼウスが救われ、やがて兄弟たちを解放。
ティタン神族との戦い(ティタノマキア)に勝利し、オリュンポスの神々が世界を支配する。
ゼウス、レア、ポセイドンなどが登場。
プロメテウスが粘土から人間を創り、火を与えて神々の怒りを買う。
人間にはパンドラの箱(壺)が与えられ、希望以外の災いが世界に広がる。
プロメテウス、ゼウス、アテナなどが登場。
神々はしばしば人間と恋をし、英雄たちをもうける。
ゼウスの浮気やヘラの嫉妬、アフロディテの愛の策略などが人間界に大きな影響を与える。
ゼウス、ヘラ、アフロディテなどが登場。
ヘラクレス、ペルセウス、アタランテなど神々の血を引く英雄たちが、神の導きや試練を乗り越え名声を得る。
神々は時に人間に味方し、時に彼らを試す存在として関わる。
アポロン、アテナ、ヘルメスなどが登場。
人間同士の戦争であるトロイア戦争にも神々が深く介入。
アキレウスら英雄が活躍し、神々の思惑が人間の運命を左右する壮大な叙事詩となる。
アレス、アフロディテ、アテナなどが登場。
戦後、英雄オデュッセウスが神々の怒りにより数々の冒険を経て故郷に帰還。
旅の中で、神々の慈悲と怒り、そして人間の知恵が試される。
ポセイドン、アテナ、カリュプソなどが登場。


『オデュッセウスとポリュフェモス』1896年 PD
ギリシャ神話をモチーフにした作品



参考までに、「ギリシャ神話」と関連する
エンタメ作品をいくつかご紹介するよ!
ざっくりまとめ
明るく豊かな陽光の下に広がる「ギリシャ神話」の世界観は、エーゲ海のきらめきと地中海の温暖な気候、そして恵み豊かな大地を背景に育まれました。
四季の移ろいを感じられるこの土地では、ブドウやオリーブが実り、人々は都市を築き、海を越えて交流を深め、祭りや演劇、哲学や芸術に親しんで暮らしていました。
そんな文化的にも自然的にも開かれた環境が、人間味あふれる神々の姿を形づくったと考えられています。



ネガティブめな前提はあれど、基本的には開放的な雰囲気よね
ギリシャ神話の神々は完璧な存在ではありません。
愛し、怒り、嫉妬し、時に策略をめぐらせ、失敗する――まるで人間の感情の延長にあるかのような、魅力的で奔放なキャラクターたちばかりです。
物語には恋や愛、欲望や裏切り、友情や誇りといった人間ドラマが溢れており、その多くが詩や演劇を通して語り継がれてきました。
そしてギリシャ神話は、世界の始まりから人間の時代への移行までを描いた壮大な「神話的歴史」としての側面も持ちます。
時の流れとともに神々の時代は終わり、人間たちの英雄が活躍する時代へと物語は進みます。
それは、人間中心の社会へと移行していった古代ギリシャ人の思想や価値観が反映された変化でもあるでしょう。
自由で豊かに生きることを尊び、人間の本質を神々に映し出した「ギリシャ神話」は、古代地中海世界に生きた人々の感性と哲学の結晶ともいえるのです。



「ギリシャ神話」のおおまかな構造はつかめた気がするわ



大枠を抑えて個別の話に入った方が、理解も早いだろうしね



今回の記事の内容をざっくりまとめておくのじゃ
「ギリシャ神話」とは!
- エーゲ海世界を中心に、古代ギリシャ人の間で語り継がれた「神々と人間が織りなす、愛と裏切りと英雄の物語」
- 古代ギリシャの詩人たちによって紡がれ、ヨーロッパ文化の礎となった、神々と英雄たちの壮大な伝承群
- 原典史料は『イーリアス』『オデュッセイア』『神統記』などの叙事詩や悲劇作品で、成立は紀元前8世紀頃から
- 温暖で豊かな自然と都市国家の人間社会が育てた、どこまでも奔放で欲望に忠実、なのに哲学的な奥行きすらあるストーリー
- 愛も恋も嫉妬も策略も全部盛り!神々は人間よりずっと人間くさい、欲望全開のエピソード



です!



次回からの個別記事をお楽しみに!
おわりに
今回は、「ギリシャ神話ってそもそも何なの?」をテーマに解説しました。
パパトトブログ-ギリシャ神話篇-では、エーゲ海で生まれた魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉はできるだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるように持って行こうと考えています。
これからも「ギリシャ神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!



また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- ヘシオドス(著), 廣川 洋一(翻訳)『神統記』岩波書店 1984年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 上』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 下』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 上』岩波書店 1994年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 下』岩波書店 1994年
- アポロドーロス(著), 高津 春繁(翻訳)『ギリシア神話』岩波書店 1978年
- T. ブルフィンチ(著), 野上 彌生子(翻訳)『ギリシア・ローマ神話』岩波書店 1978年
- 吉田 敦彦『一冊でまるごとわかるギリシア神話』大和書房 2013年
- 阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』新潮社 1984年
- 大林 太良ほか『世界神話事典 世界の神々の誕生』角川ソフィア文庫 2012年
- 中村圭志『図解 世界5大神話入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- 歴史雑学探究倶楽部『世界の神話がわかる本』学研プラス 2010年
- 沢辺 有司『図解 いちばんやさしい世界神話の本』彩図社 2021年
- かみゆ歴史編集部『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』西東社 2019年
- 鈴木悠介『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』日本文芸社 2021年
- 松村 一男監修『もう一度学びたいギリシア神話』西東社 2007年
- 沖田瑞穂『すごい神話―現代人のための神話学53講―』新潮社 2022年
- 杉全美帆子『イラストで読む ギリシア神話の神々』河出書房新社 2017年
- 中野京子『名画の謎 ギリシャ神話篇』文藝春秋 2015年
- 千足 伸行監修『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』東京美術 2006年
- 井出 洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』中経出版 2010年
- 藤村 シシン『古代ギリシャのリアル』実業之日本社 2022年
- 中村圭志『教養として学んでおきたいギリシャ神話』マイナビ出版 2021年
- かみゆ歴史編集部『ゼロからわかるギリシャ神話』イースト・プレス 2017年
他…
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