
こんにちは!
今回はギリシャ神話より
愛と美と性の女神アフロディーテを紹介するよ!



今回はオリュンポス12神の紹介ね
彼女はどんなキャラクターなの?



彼女は愛と美、性的な欲望や悦びのほか、豊穣なども司るマルチな女神で、ほぼすべての古代ギリシャ人に崇拝されたんだ!



英語名であるヴィーナスと聞けば、
ピンとくる方も多いかもしれんのぅ



ではさっそくいってみよう!
このシリーズでは、忙しいけど「ギリシャ神話」についてサクっと理解したいという方向けに、「かんたん・わかりやすい」がテーマの神々の解説記事を掲載していきます。
雄大なエーゲ海と石灰岩の大地が生み出した、欲望に忠実な神々による暴力的でありながらもどこかユーモラスな物語群が、あなたに新たなエンターテイメントとの出会いをお約束します。
人間味溢れる自由奔放な神々の色彩豊かで魅力的な物語に、ぜひあなたも触れてみてくださいね。
今回は、天空の神ウラノスのちょん切られた男性器から生まれた美しい女神で、その圧倒的な美貌と支配力の強い「愛欲」を司ったことでオリュンポス12神の1柱に名を連ねた、何だかんだで実力派の愛の女神アフロディーテをご紹介します!



忙しい人はコチラから本編にすっ飛びじゃ
この記事は、以下のような方に向けて書いています。
- ギリシャ神話にちょっと興味がある人
- ギリシャ神話に登場する神さまのことをざっくり知りたい人
- とりあえず誰かにどや顔でうんちく話をしたい人
- ギリシャ神話に登場する「愛と美と性の女神アフロディーテ」について少し詳しくなります。
- あなたのエセ教養人レベルが1アップします。
そもそも「ギリシャ神話」って何?
「ギリシャ神話」とは、エーゲ海を中心とした古代ギリシャ世界で語り継がれてきた、神々と人間の壮大な物語群です。
夏には乾いた陽光が降り注ぎ、岩と海とオリーブの木が広がる土地に暮らした人々は、気まぐれで情熱的、そして人間以上に人間らしい神々を生み出しました。
神々は不死である一方、人間と同じように嫉妬し、愛し、怒り、そしてときに残酷な運命に翻弄されます。
現代に伝わる物語の多くは、ホメロスの『イーリアス』『オデュッセイア』、ヘシオドスの『神統記』などの古代叙事詩を原典としています。
王族の愛憎劇に始まり、神々の争いや英雄たちの冒険、時に神と人間の禁断の関係まで——
あらゆる欲望と感情が渦巻くギリシャ神話の世界は、きっとあなたの心を掴んで離さないでしょう。


14世紀ギリシャの写本 PD
「ギリシャ神話」の全体像は、以下で解説しているよ!


愛と美と性の女神アフロディーテってどんな神さま?
愛と美と性の女神アフロディーテがどんな神さまなのか、さっそく見ていきましょう。



いくぜっ!
簡易プロフィール
正式名称 | アフロディーテ ΑΦΡΟΔΙΤΗ | |
---|---|---|
名称の意味 | 海の泡 | |
その他の呼称 | アフロディーテー アフロディテ アプロディテ アプロディーテー キュプリス(Cypris) キュテラ(Cytherea)など | |
ラテン語名 (ローマ神話) | ウェヌス(Venus) | |
英語名 | アフロディーテ(Aphrodite) ヴィーナス(Venus) | |
神格 | 愛と美と性の女神 欲望と情熱の女神 喜びの女神 豊穣の女神 あらゆるものを和合させる女神 | |
性別 | 女性 | |
勢力 | オリュンポス12神 | |
アトリビュート (シンボル) | 魔法の帯 ※身に着けるとどんな男性でも誘惑できる 愛の神エロス(Ἔρως) ※どちらかというとキューピッドの姿で 男根 ホタテの貝殻 法螺貝 真珠 金星 林檎 ミルテ ※日本でいう「ギンバイカ」 天人花 薔薇 没薬 乳香 けし レタス 柘榴 アネモネ スイセンノウ ベルガモット その他の花々など | |
聖獣 | ハト ウサギ スズメ ツバメ ウズラ アリスイ イルカ ガチョウなど | |
直属の部下 | 愛の神エロス(Ἔρως) 返愛の神アンテロス(Ἀντέρως) 欲望の神ヒメロス(Ἵμερος) 性欲の神ポトス(Πόθος) 両性具有の神ヘルマフロディトス(Ἑρμαφρόδιτος) 甘言とお世辞の神へディロゴス(Ἡδυλόγος) 結婚式の神ヒュメナイオス(Ὑμέναιος)など ※彼らをアフロディーテの単独の子とする場合も | 有翼の愛の神々エロテス(Ερωτες) |
敬称 | アフロゲネス(泡から生まれた君) アムボロゲラ(老いを遅らせる君) エピストロピア(心変わりさせる君) プシュテロス(ささやきかける君)ほか多数 | |
主な拠点 | オリュンポス山 | |
信仰の中心地 | キュプロス島のパフォス キティラ島など | |
関連する星座 | うお座(Pisces) ※魚に変身して怪物テュポンから逃れるアフロディーテとエロスの母子とされる | |
親 | ヘシオドスによると 父:天空の神ウラノス(Οὐρανός) 母:なし ホメロスによると 父:雷霆の神ゼウス(ΖΕΥΣ) 母:原始の女神ディオネ(Διώνη) | |
兄弟姉妹 | 諸説あり多数 ※というより、たいていの神々が兄弟姉妹の関係になる | |
配偶者 | 鍛冶の神ヘパイストス(Ἥφαιστος) 愛人として、 戦いの神アレス(ΑΡΗΣ) 伝令の神ヘルメス(Ἑρμῆς) 海神ポセイドン(ΠΟΣΕΙΔΩΝ) 酩酊の神ディオニュソス(ΔΙΟΝΥΣΟΣ) トロイアの王子アンキセス(Ἀγχίσης) アッシリアの王子アドニス(Ἄδωνις) シリアの王パエトン(Phaethon)など | |
子孫 | アレスとの間に、 愛の神エロス(Ἔρως)とも 恐怖の神フォボス(Φόβος) 恐慌の神デイモス(Δεῖμος) 調和の女神ハルモニア(Ἁρμονία) 返愛の神アンテロス(Ἀντέρως) ヘルメスとの間に、 両性具有の神ヘルマフロディトス(Ἑρμαφρόδιτος) ポセイドンとの間に、 シチリア島の王エリュクス(Ἔρυξ) ロードス島の女神ロードス(Ῥόδη) シビュラの預言者ヘロフィロス(Herophilos)またはヘロフィレ(Herophile) ディオニュソスとの間に、 生殖と豊穣の神プリアポス(Πρίαπος) 説得の女神ペイト(Πειθώ)とも 美と優雅の女神カリテス(Χάριτες)とも 秘儀の神イアコス(Ιακχος)とも アンキセスとの間に、 半神の英雄アイネイアス(Αἰνείας) リュロス(Lyrus)とも アドニスとの間に、 ゴルギの創設者ゴルゴス(Γόλγος) 海神の妃ベロエ(Βερόη) パエトンとの間に、 シリアの王子アステュノオス(Astynoos) | |
対応する星 | 金星(Venus) | |
同一視 | 愛と美の女神フレイヤ(Freyja) 愛と豊穣の女神フリッグ(Frigg) 愛と美の女神ハトホル(Hathor) |
概要と出自
アフロディーテは、ギリシャ神話に登場する愛と美、性的快楽と豊穣を司る女神です。
その名称は、古代ギリシャ語で「海の泡」を意味する「アフロス(ἀφρός)」と結びつけられることが多く、彼女の誕生物語ともよく一致しています。
しかし現代の学者たちは、アフロディーテという神格やその名前が、より古い時代の非ギリシャ語圏の言語に由来すると考えているようです。


『鏡を持つヴィーナス』1555年頃 PD
光明の神アポロン(ΑΠΟΛΛΩΝ)が、ギリシャ人にとって完璧な肉体をもつ男性の理想像であったとすれば、アフロディーテはまさにその女神版で、彼に最もふさわしい女性像でもありました。
美しく魅惑的な彼女はしばしば裸体で描かれ、均整のとれた完璧な女性として表現されたほか、あらゆる神々や人間たちを魅了する、手の届かない「高嶺の花」のような存在としても描写されています。



英語名のヴィーナス(Venus)と聞いたら、
その美貌が想像しやすいのではなくって?


『ヴィーナスの誕生』 PD
時には息子であり従者である愛の神エロス(Ἔρως)と共に描かれたアフロディーテは、その象徴として「魔法の帯」や「貝殻」、「鳩」や「雀」、「薔薇」や「ギンバイカ」などを伴うこともありました。
ほぼすべてのギリシャ人から崇拝された彼女は多くの称号をもちましたが、その代表的なものが「天上の」を意味する「ウラニア(Οὐρανία)」と、「すべての人々の」を意味する「パンデモス(Πάνδημος)」といえるでしょう。



それぞれ、以下のような側面を司ったのよ~
神名 | 概要 |
---|---|
アフロディーテ・ウラニア Ἀφροδίτη Οὐρανία | 天上世界に由来する霊的な側面 |
肉体と魂の高次元での繋がりを求めるプラトニックな愛など | |
アフロディーテ・パンデモス Ἀφροδίτη Πάνδημος | ウラニアよりも地上世界寄りの、現実的・即物的な側面 |
シンプルな性欲としての愛、官能や快楽的な愛など |


『アフロディーテ・ウラニア』1878年 PD


『アフロディーテ・パンデモス』1854年 PD
古い時代の学者のなかには、この2人の女神を区別して考えようとした者もいたそうですが、基本的に彼女は「高尚な概念」も「低俗な欲望」もまるっと含めて、1柱の女神アフロディーテとして認識されたと言われています。



「愛」っちゅうのはね、裏腹で奥が深いもんなんょ…
強烈な愛の女神の強烈な誕生秘話
ギリシャの神々のなかでも、トップクラスに強烈なエピソードを有していると言って過言ではない、愛の女神アフロディーテ。
そんな彼女の誕生秘話にも、ひときわ強烈でエキセントリックなものが残されています。
『イリアス』を著したホメロスによると、アフロディーテは雷霆の神ゼウス(ΖΕΥΣ)と原始の女神ディオネ(Διώνη)の娘とされ、数多く存在するオリュンポス神族の第2世代に位置付けられました。


『ヴィーナスの誕生』1846年 PD
しかし、『神統記』を著したヘシオドスは、上記よりもはるかに有名な彼女の誕生神話を語っています。
それは、天空の神ウラノス(Οὐρανός)が神々の王として君臨していた、はるか昔の時代のこと。
彼は、大地の女神ガイア(Γαῖα)とのあいだに生まれた単眼巨人キュクロプス(Κύκλωψ)や百手巨人ヘカトンケイル(Ἑκατόγχειρ)の容姿を忌み嫌い、息子たちを原始の奈落タルタロス(Τάρταρος)の底に閉じ込めてしまいました。
それに憤慨した母ガイアは、「アダマス」という鉄よりも頑丈な金属でできた大鎌を造り出し、ティタン神族と呼ばれる12柱の子どもたちに父親を罰するよう命じます。
そこに名乗りを上げたのが、末弟の農耕の神クロノス(Κρόνος)。
彼はウラノスの隙を突いて大鎌を振るい、父親の局部をすっぱりと切り落として去勢させてしまいました。


『クロノスに去勢されるウーラノス』1560年 PD


クロノスによって投げ捨てられたウラノスのウラノスは、地上の世界へと落ちてゆき、やがて海面に着水します。
それは、しばらくのあいだ波間を漂いましたが、次第にウラノスの局部から白い泡が沸き立って、そこから1人の美しい乙女が現れました。
彼女こそが、今回の主人公アフロディーテ。
愛と美と性を司る美しい女神で、ギリシャ神話の物語を好き放題に引っ掻き回すことになる、とんでもなく強烈な存在です。



なんちゅう生まれや


『ヴィーナスの誕生』1485年頃 PD
生まれたばかりのアフロディーテは、ホタテ貝の貝殻の上に乗り、西風の神ゼピュロス(Ζεφυρος)に導かれて、後に彼女の拠点となるキュプロス島にたどり着きました。
美しい愛の女神を出迎えたのは、季節の女神ホーライ(Ὧραι)であったとも言われています。
最高神すらも束縛した、アフロディーテが司る「愛欲」の力
愛と美を司るアフロディーテはあまりにも美しく、その魅力に抗える者はほとんど存在しませんでした。
彼女がオリュンポス山に到着して以降、ほぼすべての男神がアフロディーテを妻に迎えようと躍起になり、一時は大混乱に陥ったこともあったそうです。
アフロディーテが司る「愛欲」の力は逃れがたく強大で、それは古代ギリシャの神話や歴史が、恋愛話や性的な話に満ち満ちていることからも明らかでしょう。
不死の神々も、死すべき人間たちも、誰一人アフロディーテの手から逃れることはできないと信じられ、その誘惑を退けることができたのは、処女神とされる以下の3神
- 炉の女神ヘスティア(ΕΣΤΙΑ)
- 戦いの女神アテナ(Ἀθηνᾶ)
- 狩猟の女神アルテミス(ΑΡΤΕΜΙΣ)
のみであったと言われています。



主神ゼウスですら、愛の欲求には抗えないのよ



彼女の神殿には、神に仕えつつ男性客を取る、
「神殿娼婦」と呼ばれる女性たちもいたそうよ


『ロケビー・ヴィーナス』1647年-1651年頃 PD
また、アフロディーテが所有した「魔法の帯」には「愛」と「憧れ」、「欲望」とが秘められており、彼女がそれを身に着けると、神であろうと人であろうとその魅力の虜になってしまうとされました。
そんなアフロディーテの従者といえば、息子でもある愛の神エロス(Ἔρως)が一番に思い浮かびますが、実は、彼女にこき使われていたのは彼1人だけではなかったようです。
それが、エロテス(Ερωτες)と総称される有翼の愛の神々で、彼らは諸説あれど、概ね以下の面々で構成されました。
愛の女神に仕える従者たち
- 愛の神エロス
- 返愛の神アンテロス(Ἀντέρως)
- 欲望の神ヒメロス(Ἵμερος)
- 性欲の神ポトス(Πόθος)
- 両性具有の神ヘルマフロディトス(Ἑρμαφρόδιτος)
- 甘言とお世辞の神へディロゴス(Ἡδυλόγος)
- 結婚式の神ヒュメナイオス(Ὑμέναιος)
などなど。
※彼らをアフロディーテの単独の子とする場合も


-古代ローマのカメオの複製より PD
エロテスたちは揃って愛の女神に従者として仕え、アフロディーテがもたらす愛の力を倍増させる役割を果たしたと考えられています。
とはいえ、彼らは純粋に詞的な創作によって生まれた存在であり、特に独自の神話が残されているわけではないようです。


ここまで、強烈な愛欲の力を司るアフロディーテについて解説しましたが、彼女は、単に性的な要素としての「愛」だけを支配する女神ではありませんでした。
本人曰く、



聖なる天は大地を傷つけようと恋焦がれ、
憧れは大地を結婚へと動かす



焦がれる天より雨が降り注げば、
孕んだ大地は穀物と家畜を育む



これを手助けるのが、わしの仕事ょ
とのことで、アフロディーテは性愛以上に広い意味での「和合」、「別々のものを結びつける力」をもった神格でもあったのです。


『ヴィーナスとクピードー』1520年代末 PD
さすがは愛と性の女神!
そのとんでもない男性遍歴と数々の子どもたち
神々と人間たちを捕えて離さない、強力な「愛欲」の拘束を司った美貌の女神アフロディーテ。
当然ながら、そんな彼女自身も神話のなかで、その名に恥じぬ常軌を逸した「恋愛体質」っぷりを遺憾なく発揮しました。
アフロディーテの正式な夫には鍛冶の神ヘパイストス(Ἥφαιστος)がいましたが、彼とのあいだに子は生まれず、この夫婦は紆余曲折あって後に離婚しています。



その辺の話は、後ほど詳しく紹介するぜ
彼女は、結婚している間もそうでない時も、あらゆる神々や人間たちと愛人関係をもち、数多くの子孫を残しました。



ここでは、アフロディーテの愛人と子どもたちを
一覧で押さえてみるぞぃ
愛人 | 子 |
---|---|
戦いの神アレス(ΑΡΗΣ) | 愛の神エロス(Ἔρως)とも |
恐怖の神フォボス(Φόβος) | |
恐慌の神デイモス(Δεῖμος) | |
調和の女神ハルモニア(Ἁρμονία) | |
返愛の神アンテロス(Ἀντέρως) | |
伝令の神ヘルメス(Ἑρμῆς) | 両性具有の神ヘルマフロディトス(Ἑρμαφρόδιτος) |
海神ポセイドン(ΠΟΣΕΙΔΩΝ) | シチリア島の王エリュクス(Ἔρυξ) |
ロードス島の女神ロードス(Ῥόδη) | |
シビュラの預言者ヘロフィロス(Herophilos)またはヘロフィレ(Herophile) | |
酩酊の神ディオニュソス(ΔΙΟΝΥΣΟΣ) | 生殖と豊穣の神プリアポス(Πρίαπος) |
説得の女神ペイト(Πειθώ)とも | |
美と優雅の女神カリテス(Χάριτες)とも | |
秘儀の神イアコス(Ιακχος)とも | |
トロイアの王子アンキセス(Ἀγχίσης) | 半神の英雄アイネイアス(Αἰνείας) |
リュロス(Lyrus)とも | |
アッシリアの王子アドニス(Ἄδωνις) | ゴルギの創設者ゴルゴス(Γόλγος) |
海神の妃ベロエ(Βερόη) | |
シリアの王パエトン(Phaethon) | シリアの王子アステュノオス(Astynoos) |
などなど、他にも諸説あり


『ヴィーナスの化粧』1612年-1615年 PD



う~ん、圧巻の経験人数ね



主要なのだけでコレやからね
ここで一つ不思議に思うのが、基本的な神話伝承では、最高神ゼウスとアフロディーテの間に大人の関係があったというお話が、ほとんど見られないことです。
※プリアポスを2人の子とする説などはあり
稀代の色情狂で、美しい女性ならば既婚も未婚も関係なし、少女でも大人でも問題なしというTHE・無節操男の彼が、圧倒的な美貌を誇る彼女を見過ごすというのは、何となく不自然な気もしてしまいます。
一説によるとこれには理由があり、ゼウスはアフロディーテがもたらす愛欲の支配力を警戒し、自分自身もその誘惑から逃れられないことに、恐れを抱いていたとも考えられているそうです。



実際に、それが起点となって始まったエピソードもあるしのぅ
※後ほど紹介
最高神にすらも力を及ぼしたアフロディーテは、それだけに、長きにわたって人間たちを魅了し続けた女神でもあります。
西洋においてキリスト教の影響力が支配的になると、性的な要素を司った彼女は特に目を付けられてボコボコにされ、「おぞましい大淫婦」やら「不埒な女」やら、それはそれは酷い烙印を押されました。
しかしその中にあっても、詩人たちはアフロディーテを歌うことをやめませんでしたし、画家たちは彼女を描くことをやめませんでした。
ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』や、古代ギリシャ美術の最高峰である彼女の像『ミロのヴィーナス』など、その美しさは現代を生きる私たちの心にもしっかりと刺さります。
「愛」に強大な力があることを誰もが知っているからこそ、アフロディーテはいつの時代も人々を惹きつけてやまないのかもしれません。


『ミロのヴィーナス』 PD



これがわしの実力よ
ざっくり紹介!アフロディーテが描かれた芸術作品!!
14世紀から16世紀にかけて、イタリアのフィレンツェを中心に展開した文化運動「ルネサンス」。
ギリシャ・ローマの文化を復興しようとした当時の人々の熱意は、絵画や建築、彫刻などのあらゆる芸術活動に影響を与えたと言われています。
特に、ヨーロッパ人の理想の女性像とされた「マリア」に「ヴィーナス(アフロディーテのこと)」も加わると、ルネサンス期の画家たちは、こぞって彼女を主題とした作品を描きました。
ここでは、ヴィーナスことアフロディーテが描かれた有名な絵画作品を、ざっくりダイジェストでご紹介しています。



学術的な解説とかはできないから、ごめんね


『プリマヴェーラ』 1482年頃 PD
世界でもっとも有名な絵画作品のひとつでもあるこの絵には、中央の一段高いところに、オレンジ色の衣をまとったアフロディーテが描かれています。
向かって左側、白い衣を着て集まっている3人組の女性が三美神、つまりカリテスです。
彼女たちはそれぞれアフロディーテの美徳、左から「愛」「貞節」「美」を表すとも、そのうちのひとつは官能的な「欲望」を示すともされました。
また、この絵画自体はタイトル通り「春」を暗示しているとされますが、この文脈においてカリテスは、「成長」「開花」「多産」を象徴するとも考えられています。


『ウルビーノのヴィーナス』1534年頃


『ヴィーナスとアドニス』1554年 PD


『眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス』
1526年頃 PD


『キューピッドの教育』
1526年頃 PD
他にも、数多くの素晴らしい作品が描かれています。
アフロディーテが関わった主なストーリー



アフロディーテの活躍を見てみよう!
全然好みじゃない男と結婚させられた愛の女神、
普通に不貞行為に走る!!
ここは、天上の世界オリュンポス。
愛と美と性の女神アフロディーテはそこに住み、すべての神々と人間たちに愛の欲求をもたらす役割を果たしました。
そんな彼女はある日、神々の女王である結婚の女神ヘラ(Ἥρα)から急遽、直々の呼び出しを受けます。



あ、お前な
こいつと結婚してもらうことになったから



なんですと!?



……
そのお相手というのが、鍛冶の神ヘパイストス(Ἥφαιστος)。
髭を生やした、ずんぐりむっくりとした姿の醜男で、不自由な足を引きずる陰気な男神です。
聞くところによると、なんでもその男は、ヘラがかつて単独の力で生み落とした息子であるとのこと。
しかし、その見た目があまりにも気に入らなかったため、彼女は生まれたばかりのヘパイストスを、天から地上に投げ捨ててしまったのだそうです。
どうにか生き延びた彼は無事に成長し、ヘラに何らかの復讐を果たすためオリュンポスへと帰還、拘束具の付いた黄金の玉座を贈ると見せかけて、見事に母をがんじがらめにした、という状況であることが分かりました。


『ゼウスの雷を鍛えるヘーパイストス』
1636年-1638年頃 PD



で?
その親子喧嘩がわしにどう関係ありますのん?



解放の条件が、ヘパイストスとお前の結婚なんよ



あーちゃん、結婚しよ



黙れ!馴れ馴れしい!
とはいえ、神々の女王の命令は絶対。
アフロディーテは選択の余地もなく、ビジュアル面で圧倒的な格差のあるヘパイストスを夫に迎えることが決まります。



どんなとばっちりや!!!!



神々がアフロディーテを狙って大混乱になっていたので、ゼウスが彼女を無害なヘパイストスとくっつけた、とする説もあるぞぃ




『ヘーパイストスの部屋にあるヘーラー』1902年 PD
しかし、自分の美貌に絶対の自信をもつ彼女が、こんな不本意な結婚に納得しているはずもありませんでした。



わしを誰やと思うとんのじゃ…
性的魅力の権化とも言われるこのアフロディーテやぞ…



誰があんな醜男の妻に収まる器かい…
わしの「美」には相応の「美」じゃねぇと対抗できねぇのよ…
気位の高いアフロディーテは、少なくともルックスにおいては褒められる部分がないヘパイストスを毛嫌いし、その身体に指一本触れさせようとはしなかったようです。



あ、あーちゃん、今日も仕事行ってくるよ…



………



(アバババババ…)
その一方で彼女は、夫とはまったく毛色の異なる、荒々しくて野性的な戦いの神アレスと不倫の関係をもつようになりました。
彼は、血と暴力を好む野蛮で残忍な神でしたが、見た目だけは男性美に溢れる眉目秀麗な美丈夫だったので、ビジュアルにうるさいアフロディーテのお眼鏡にもかなっていたのでしょう。
2人は複数回にわたって逢瀬を重ね、真面目なヘパイストスはひたすら放置され続けました。



アフロディーテ、お主も悪よのぅ…



ぐへへ…アレス様ほどじゃござぁせんよ


『ウルカヌスに驚かされるマルストヴィーナス』1827年 PD
それからしばらくして―。
アフロディーテとアレスがいつも通り密会して、さっそくコトに及ぼうとベッドに腰掛けたときのこと。



アバーーーーーーッ!!!



なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!
突如として、目に見えない鎖のような物でがんじがらめにされた2人は、今まさにおっぱじめようという恥ずかしすぎる格好のまま、身動きをとることができなくなってしまいました。
状況を把握することができず、ひたすら混乱するアフロディーテとアレスのもとに、出張でいないはずの夫ヘパイストスが現れて声高にこう言います。



修羅場よいこと~一度はおいで~♪



どどどどどどどどゆことや……


『ヘーパイストス、アレースとアプロディーテー』1540年 PD
あとで知ったことですが、2人の不貞行為を見るに見かねた太陽神ヘリオス(Ἥλιος)が、その事実をヘパイストスに密告。
彼は、母ヘラの時と同じような拘束型のトラップを作成し、出張でしばらく不在にすると嘘をついて、間抜けな2神が不倫する現場を押さえるべく虎視眈々と待ち構えていたのです。
オリュンポスの神々のほとんどがその場に集いますが、あまりにも恥ずかしい姿で動けなくなったアフロディーテとアレスの姿を見ても、彼らはどうにも笑うに笑えません。
なぜなら、結婚の女神にして神々の女王であるヘラが取り持った婚姻関係が、今まさに不貞によって崩壊しようとしているからです。



……



(いや~、気まず~)
しかし、お調子者の光明の神アポロン(ΑΠΟΛΛΩΝ)と伝令の神ヘルメス(Ἑρμῆς)が、



やぁヘルメス少年☆
君はこんな目に遭ったとしても、アフロディーテと
ワンチャンいきたいと思うかい☆



もしそうできるなら、もっとエグイ
羞恥プレイでもぜんぜんオッケーだね
と、中学生のような会話をすると、他の神々もたまらず吹きだして大笑いしたと言われています。


『ウルカヌスに驚かされるヴィーナスとマルス』1555年頃 PD
ヘパイストスの主題で人気があったのは、やはり妻アフロディーテの不貞の場面であったようです。
アフロディーテとアレスの不倫を太陽神ヘリオスの密告で知ったヘパイストスは、見えない網を現場に仕掛け、2人を見事に拘束しました。
ただし、ティントレットのこの作品では、夫が妻の浮気現場を押さえましたが、いち早くそれに気づいた間男はあわててテーブルの下に隠れています。
それまでの神話とは多少異なる、独自の解釈といえるでしょう。
画面右手前では、犬が隠れたアレスに吠えついてその居所を教え、左の窓の下では恋の使者キューピッド(愛の神エロス)が寝込んでいます。
画面右上の、ヘパイストスの後ろ姿が映っているのは鏡ではなく、アレスが所有するよく磨かれた盾なのだそうです。
その後、海神ポセイドン(ΠΟΣΕΙΔΩΝ)のとりなしで、なんとか怒りを収めたヘパイストスは2人を解放。
大恥をかいたアレスは故郷でもあるトラキアに、アフロディーテはキュプロス島へと逃亡しました。
正式な離婚が決定した後、ヘパイストスは母ヘラに、



母上、婚姻を司るあなたを仲人として妻に迎えたあの女は、
とんでもないアバズレビッチでございました



こんな尻軽女に用はありませんので、謹んでお返しいたします
と言って、とんでもない空気になっている2人を尻目に、颯爽とその場を去って行ったと伝えられています。



……



………


愛の女神は自分の恋愛にも積極的、その男性遍歴とは!?
アフロディーテが複数の神々、人間たちと関係をもったことは先述しましたが、ここではその中でも特に有名な、2人の人間との恋愛話をダイジェストでご紹介します。



詳細はそれぞれの個別記事で解説しているから、
良ければそちらも見てみてね
アッシリアの王子アドニス
アッシリアの偉大な王キニュラス(Κινύρας)は、娘のミュラ(Μύρρα)がアフロディーテよりも美しいと吹聴したことで女神の怒りを買い、呪いを受けて親子で愛の契りを交わすことになりました。
その結果として生まれたのが王子アドニス(Ἄδωνις)。
アフロディーテは赤ん坊を冥界の女王ペルセポネ(ΠΕΡΣΕΦΟΝΗ)のもとに預けますが、アドニスが眉目秀麗な青年に成長すると、2人はやがて互いに愛し合うようになります。
地上で幸せな生活を送った両者ですが、ある日狩猟に出たアドニスが獰猛な大猪に襲われて落命。
流れた彼の血からは、アネモネという儚い花が咲きました。


『アドニスの死』1512年 PD


トロイアの王子アンキセス
アフロディーテの愛欲の力を恐れた主神ゼウスは、女神自身もその誘惑から逃れられないようにするために、彼女が人間の男に恋をするよう仕向けます。
そのターゲットに選ばれたのが、羊飼いの王子アンキセス(Ἀγχίσης)。
フリュギアの王女と身分を偽ったアフロディーテは人間の娘の姿で彼と接触、強引なパワープレイでベッドインに持ち込み、熱い一夜を過ごしました。
翌朝、正気に戻った女神はアンキセスに酷い言葉を投げて立ち去り、彼の方はアフロディーテとの情事を酒に酔った勢いで暴露したため、神々の怒りを受けて目の光を失っています。
その後、アフロディーテはアンキセスとの子を生んでいますが、そのうちの1人アイネイアス(Αἰνείας)は、後のローマ建国の祖となりました。


『ヴィーナスとアンキス』1889年頃 PD


深い愛をもつがゆえに怒ると怖い?
恐ろしい姑にもなった女神の実態とは!?
アフロディーテは、自らを崇敬しない人間や気に入らない神々、嫉妬の対象となった存在に厳しい態度で接することもありました。
ここでは、そんな彼女が復讐の女神と化した、もっとも代表的なエピソードをダイジェストでご紹介します。
アテナイの女王パイドラ
パイドラ(Φαίδρα)はクレタ島の王家に生まれた王女で、アテナイの王となった英雄テセウス(Θησεύς)の妻です。
彼女自身にまったく過失はなかったのですが、義理の息子であるヒッポリュトス(Ἱππόλυτος)が狩猟の女神アルテミス(ΑΡΤΕΜΙΣ)に忠誠を誓い、アフロディーテを「卑しい女神」とディスり始めたからさあ大変。
怒れる愛の女神は、ヒッポリュトス本人ではなく、なぜかパイドラの方に呪いをかけ、彼女が夫の連れ子に激しい恋心を抱くよう仕向けました。
このゴタゴタでヒッポリュトスはアテナイを追放されて落命、責任を感じたパイドラも、自らの命を絶ってしまいます。
愛する妻と高潔な息子を1日にして失ったテセウス王は、悲嘆と悔恨にくれて余生を過ごすことになりました。


『ヒッポリュトスの死』1836年-1912年 PD


暁の女神エオス
エオス(Ἠώς)はティタン神族の第2世代の女神で、兄姉である太陽神ヘリオスと月の女神セレネ(Σελήνη)と共に、「昼」と「夜」のサイクルを象徴しました。
とあるきっかけで戦いの神アレスと関係をもった彼女は、その愛人でもあるアフロディーテの嫉妬を受けて、あちこちで男を探し回る極度の恋愛体質にされてしまいます。
トロイアの王子ティトノス(Τιθωνός)や、テッサリアの王子ケファロス(Κέφαλος)といった人間族にも手を出しまくったエオスは、世界各地で独特の恋愛武勇伝を残すことになりました。


『エオス』1895年 PD


魂の女神プシュケ
プシュケ(Ψυχή)はもともと女神ではなく、とある王国の王女、つまり普通の人間族でした。
類まれなる美貌を誇った彼女は、やがて人々の崇敬を集めるに至り、その分だけアフロディーテに対する信仰が薄れてしまいます。
嫉妬に狂った愛の女神は、息子の愛の神エロスに命じて嫌がらせをしようと画策しますが、当のエロス自身がプシュケに恋心を抱くようになりました。
その後、紆余曲折あって2人は破局、エロスは傷心のまま引きこもり、彼を探し求めるプシュケがアフロディーテを訪ねてやって来ます。
嫌な姑と化してしまった愛の女神は、可憐な乙女にありとあらゆる無理難題を吹っ掛けますが、世界と神々は若くて可愛いプシュケに加勢。
最終的にアフロディーテは、エロスとプシュケの仲を認めざるを得ない状況となりました。


『プシュケとアモル』1798年 PD


この他にもアフロディーテは、自身を崇拝しなかったレムノス島の女たちに呪いをかけ、妻をもつすべての男たちが女奴隷を愛するように仕向けたこともあります。
女王ヒュプシピュレ(Ὑψιπύλη)を筆頭とした島の女性たちは、そんな男どもを根絶やしにしてしまったので、レムノス島は長い間、女だけが暮らす場所となりました。



わしを怒らせたら、そら怖いのよ…



冥界の王ハデス(ΑΙΔΗΣ)がペルセポネに恋した件にも、
アフロディーテが関わったとする説があるぞぃ
一応は愛の女神だから、たまには人間に恩恵を施すこともある
基本的には自分の欲望に忠実で、好き放題に振る舞っては神々や人間を巻き込んだアフロディーテですが、そんな彼女でも、時には女神らしく人々の願いを聞き届けることがありました。



例によって、代表的なエピソードを
ダイジェストでお届けするわよ
キュプロス島の王ピュグマリオン
ピュグマリオン(Πυγμαλίων)はキュプロス島の伝説上の王で、腕の良い彫刻家です。
現実の女性たちにうんざりしていた彼は、アフロディーテをモデルにした象牙の彫刻を造りあげ、素晴らしい出来栄えのその作品に本気で恋をしてしまいました。
ピュグマリオンは愛の女神を熱く崇敬する敬虔な男だったので、アフロディーテはその願いを聞き入れ、象牙で彫られた乙女に生命を与えます。
美しい生身の女性となった彼女はガラテア(Γαλάτεια)と名付けられ、アフロディーテの立会いのもとで、2人は結婚式を挙げました。


『ピグマリオンとガラテア』1890年 PD


オンケストスの王子ヒッポメネス
俊足の女狩人アタランテ(Ἀταλάντη)に恋をしたヒッポメネス(Ἱππομένης)は、彼女を妻として得るために徒競走大会に出場しますが、それは負けたら死亡が確定するという恐ろしいデスレースでもありました。
土壇場で女神アフロディーテに加護を祈ったヒッポメネスに対し、彼女は3つの「黄金の林檎」を授けます。
彼は、アタランテに追いつかれそうになるたびに林檎を放り投げ、彼女の気を逸らしている隙にどうにかゴール。
こうして2人は、めでたく結婚することになりました。
しかし、ヒッポメネスはアフロディーテに対する感謝を忘れたため、その怒りを買って夫婦そろってライオンの姿にされてしまいます。


『アタランテとヒッポメネス』1618年-1619年 PD


この他にも、アテナとの機織り勝負でぼろ負けする、ピュティア競技祭の音楽勝負でヘルメスに勝利するなど、アフロディーテは数多くのユニークな逸話を残しました。
ギリシャ神話をモチーフにした作品



参考までに、「ギリシャ神話」と関連する
エンタメ作品をいくつかご紹介するよ!
おわりに
今回は、ギリシャ神話に登場する愛と美と性の女神アフロディーテについて解説しました。



どメジャーな女神だけあって、
役割やエピソードも盛りだくさんだったわね



気まぐれさと理不尽さが、愛の女神の魅力でもあるよね!
パパトトブログ-ギリシャ神話篇-では、雄大なエーゲ海が生み出した魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉はできるだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるように持って行こうと考えています。
これからも「ギリシャ神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!



また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- ヘシオドス(著), 廣川 洋一(翻訳)『神統記』岩波書店 1984年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 上』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 下』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 上』岩波書店 1994年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 下』岩波書店 1994年
- アポロドーロス(著), 高津 春繁(翻訳)『ギリシア神話』岩波書店 1978年
- T. ブルフィンチ(著), 野上 彌生子(翻訳)『ギリシア・ローマ神話』岩波書店 1978年
- 吉田 敦彦『一冊でまるごとわかるギリシア神話』大和書房 2013年
- 阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』新潮社 1984年
- 大林 太良ほか『世界神話事典 世界の神々の誕生』角川ソフィア文庫 2012年
- 中村圭志『図解 世界5大神話入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- 歴史雑学探究倶楽部『世界の神話がわかる本』学研プラス 2010年
- 沢辺 有司『図解 いちばんやさしい世界神話の本』彩図社 2021年
- かみゆ歴史編集部『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』西東社 2019年
- 鈴木悠介『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』日本文芸社 2021年
- 松村 一男監修『もう一度学びたいギリシア神話』西東社 2007年
- 沖田瑞穂『すごい神話―現代人のための神話学53講―』新潮社 2022年
- 杉全美帆子『イラストで読む ギリシア神話の神々』河出書房新社 2017年
- 中野京子『名画の謎 ギリシャ神話篇』文藝春秋 2015年
- 千足 伸行監修『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』東京美術 2006年
- 井出 洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』中経出版 2010年
- 藤村 シシン『古代ギリシャのリアル』実業之日本社 2022年
- 中村圭志『教養として学んでおきたいギリシャ神話』マイナビ出版 2021年
- かみゆ歴史編集部『ゼロからわかるギリシャ神話』イースト・プレス 2017年
- THEOI GREEK MYTHOLOGY:https://www.theoi.com/
他…