こんにちは!
今回はギリシャ神話より
太陰月の50女神メナエを紹介するよ!
今回は概念系神さまの紹介かしら
彼女たちはどんなキャラクターなの?
彼女らは月神セレネとエンディミオンの娘たちで、
「オリンピアード」と呼ばれる紀年法を象徴したんだ!
古代ギリシャの基本的な時間単位は、
4年ごとのオリンピックを基準に計算されたのじゃ
ではさっそくいってみよう!
このシリーズでは、忙しいけど「ギリシャ神話」についてサクっと理解したいという方向けに、「かんたん・わかりやすい」がテーマの神々の解説記事を掲載していきます。
雄大なエーゲ海と石灰岩の大地が生み出した、欲望に忠実な神々による暴力的でありながらもどこかユーモラスな物語群が、あなたに新たなエンターテイメントとの出会いをお約束します。
人間味溢れる自由奔放な神々の色彩豊かで魅力的な物語に、ぜひあなたも触れてみてくださいね。
今回は、「沈む太陽」を象徴するオリンピアの王エンディミオンと、「月」を表す女神セレネのあいだに誕生した50人姉妹で、古代ギリシャの基本的な時間単位「オリンピアード」の約50ヶ月を象徴した、概念方面の重要な女神たちメナエをご紹介します!
忙しい人はコチラから本編にすっ飛びじゃ
この記事は、以下のような方に向けて書いています。
- ギリシャ神話にちょっと興味がある人
- ギリシャ神話に登場する神さまのことをざっくり知りたい人
- とりあえず誰かにどや顔でうんちく話をしたい人
- ギリシャ神話に登場する「太陰月の50女神メナエ」について少し詳しくなります。
- あなたのエセ教養人レベルが1アップします。
そもそも「ギリシャ神話」って何?
「ギリシャ神話」とは、エーゲ海を中心とした古代ギリシャ世界で語り継がれてきた、神々と人間の壮大な物語群です。
夏には乾いた陽光が降り注ぎ、岩と海とオリーブの木が広がる土地に暮らした人々は、気まぐれで情熱的、そして人間以上に人間らしい神々を生み出しました。
神々は不死である一方、人間と同じように嫉妬し、愛し、怒り、そしてときに残酷な運命に翻弄されます。
現代に伝わる物語の多くは、ホメロスの『イーリアス』『オデュッセイア』、ヘシオドスの『神統記』などの古代叙事詩を原典としています。
王族の愛憎劇に始まり、神々の争いや英雄たちの冒険、時に神と人間の禁断の関係まで——
あらゆる欲望と感情が渦巻くギリシャ神話の世界は、きっとあなたの心を掴んで離さないでしょう。


14世紀ギリシャの写本 PD
「ギリシャ神話」の全体像は、以下で解説しているよ!


太陰月の50女神メナエってどんな神さま?
太陰月の50女神メナエがどんな神さまなのか、さっそく見ていきましょう。
いくぜっ!
簡易プロフィール
| 正式名称 | メナエ Μηναι |
|---|---|
| 名称の意味 | 月 |
| その他の呼称 | メナイ メネ(Μηνη) |
| ラテン語名 (ローマ神話) | メナエ(Menae) メナ(Mena) |
| 英語名 | メナイ(Mênai) メネ(Mênê) |
| 神格 | 太陰月の女神 |
| 性別 | 女性 |
| 勢力 | ギリシャの神々 |
| 主な拠点 | 天空 |
| 親 | 父:エリスの王エンディミオン(Ἐνδυμίων) 母:月の女神セレネ(Σελήνη) |
| 兄弟姉妹 | テスピアイの狩人ナルキッソス(Νάρκισσος)とも 他、異母兄弟姉妹、異父兄弟姉妹も多数 |
| 配偶者 | なし |
| 子孫 | なし |
| 対応する星 | 月(The Moon) |
概要と出自
メナエはギリシャ神話に登場する太陰月の女神たちです。
彼女たちは、50柱の神格で構成される大規模な集団で、それぞれが暦における“各月”を司りました。
そんなメナエは、月の女神セレネ(Σελήνη)と、エリス地方の都市オリンピアを治める王エンディミオン(Ἐνδυμίων)の娘として誕生。
※エンディミオンの身分には諸説あるが、今回は文脈上エリスの王説を採用
「沈む太陽」を象徴する父と、「月」を表す母のあいだに生まれた50人姉妹は、月の満ち欠けによる時間の測定や、太陽年と太陰月の調和を司ったと考えられています。


Canvaで作成




筆者も詳しくはないんだけど、「太陽年」と「太陰月」ってのは、概ね以下のような考え方のようだね!
| 名称 | 概要 |
|---|---|
| 太陽年 | 太陽が黄道上の分点(春分・秋分)と至点(夏至・冬至)から出て再び各点に戻ってくるまでの周期のこと。 回帰年(tropical year)とも |
| 太陰月 | 月が朔から次の朔に達するまでの時間の平均値。 約29.53日。 朔望月とも。 |
もっとちゃんと詳しく知りたいっていう少年少女は、
筆者ではなく、みんなのパパとママに聞いてね☆


ところで、父エンディミオンが統治したとされる都市オリンピアといえば、皆さんもよくご存じの、古代オリンピック競技大会の開催地として知られる地域です。
この地に生を受けたメナエの女神たちも、オリンピックが開催されるべき4年周期を示す「オリンピアード(Ὀλυμπιάς)」と呼ばれる紀年法において、その月々を表す役割を担いました。
私たち50人が、
「1オリンピアード(≒約50太陰月)」を構成したの
「オリンピアード」は古代ギリシャにおける基本的な時間単位で、オリンピック競技祭の開催周期とも一致していたのよ
8太陽年≒99太陰月という法則を利用した、10年単位を
示す「オクタエテリス(Octaeteris)」の概念も使用されたわ


古代オリンピアの想像図 PD
現存する伝承及び歴史家の記述によると、古代ギリシャでは紀元前776年、オリンピック競技祭の開始と共に「オクタエテリス」を用いた暦の計算が行われるようになり、後に時間計測がより単純化された結果、4年ごとの「オリンピアード」が基本単位として定着したとされています。
オリンピックを基準に時間の経過を測定するという、いかにも古代ギリシャらしい文化に深く関与した50女神メナエ――。
極めて概念的な存在として世界に作用した神々には「あるある」なのですが、彼女たちが人格をもった神として描かれる独自の神話は、この他にはほとんど残されていません。
今回はこれで終了だよっ!
少なっ!
「独自の神話がない」というのが
特徴の神さまもおるのじゃ
ギリシャ神話をモチーフにした作品
参考までに、「ギリシャ神話」と関連する
エンタメ作品をいくつかご紹介するよ!
おわりに
今回は、ギリシャ神話に登場する太陰月の50女神メナエについて解説しました。
4年ごとのオリンピックを基準にするなんて、ほんと、
いかにも古代ギリシャって感じの概念だったわね
50ヶ月の各月を擬人化するという点にも、
古代ギリシャらしさがあふれ出ているよね!
パパトトブログ-ギリシャ神話篇-では、雄大なエーゲ海が生み出した魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉はできるだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるように持って行こうと考えています。
これからも「ギリシャ神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!
また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- ヘシオドス(著), 廣川 洋一(翻訳)『神統記』岩波書店 1984年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 上』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 下』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 上』岩波書店 1994年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 下』岩波書店 1994年
- アポロドーロス(著), 高津 春繁(翻訳)『ギリシア神話』岩波書店 1978年
- T. ブルフィンチ(著), 野上 彌生子(翻訳)『ギリシア・ローマ神話』岩波書店 1978年
- 吉田 敦彦『一冊でまるごとわかるギリシア神話』大和書房 2013年
- 阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』新潮社 1984年
- 大林 太良ほか『世界神話事典 世界の神々の誕生』角川ソフィア文庫 2012年
- 中村圭志『図解 世界5大神話入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- 歴史雑学探究倶楽部『世界の神話がわかる本』学研プラス 2010年
- 沢辺 有司『図解 いちばんやさしい世界神話の本』彩図社 2021年
- かみゆ歴史編集部『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』西東社 2019年
- 鈴木悠介『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』日本文芸社 2021年
- 松村 一男監修『もう一度学びたいギリシア神話』西東社 2007年
- 沖田瑞穂『すごい神話―現代人のための神話学53講―』新潮社 2022年
- 杉全美帆子『イラストで読む ギリシア神話の神々』河出書房新社 2017年
- 中野京子『名画の謎 ギリシャ神話篇』文藝春秋 2015年
- 千足 伸行監修『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』東京美術 2006年
- 井出 洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』中経出版 2010年
- 藤村 シシン『古代ギリシャのリアル』実業之日本社 2022年
- 中村圭志『教養として学んでおきたいギリシャ神話』マイナビ出版 2021年
- かみゆ歴史編集部『ゼロからわかるギリシャ神話』イースト・プレス 2017年
- THEOI GREEK MYTHOLOGY:https://www.theoi.com/
他…










