こんにちは!
今回はギリシャ神話より
有翼の愛の神々エロテスを紹介するよ!
今回はグループ単位での紹介ね
彼らはどんなキャラクターなの?
彼らはさまざまな「愛」を象徴する有翼の神々で、
美神アフロディーテの力を倍増させる役割を担ったんだ!
人数や面子は時代によって変わるが、
今回は最も代表的な7神を紹介するぞぃ
ではさっそくいってみよう!
このシリーズでは、忙しいけど「ギリシャ神話」についてサクっと理解したいという方向けに、「かんたん・わかりやすい」がテーマの神々の解説記事を掲載していきます。
雄大なエーゲ海と石灰岩の大地が生み出した、欲望に忠実な神々による暴力的でありながらもどこかユーモラスな物語群が、あなたに新たなエンターテイメントとの出会いをお約束します。
人間味溢れる自由奔放な神々の色彩豊かで魅力的な物語に、ぜひあなたも触れてみてくださいね。
今回は、愛の神エロスの分化・増殖形ともいわれる有翼の神々で、美神アフロディーテがもたらす「愛欲」の力を倍増させる役割を担った、個性豊かな7柱の少年神エロテスをご紹介します!
忙しい人はコチラから本編にすっ飛びじゃ
この記事は、以下のような方に向けて書いています。
- ギリシャ神話にちょっと興味がある人
- ギリシャ神話に登場する神さまのことをざっくり知りたい人
- とりあえず誰かにどや顔でうんちく話をしたい人
- ギリシャ神話に登場する「有翼の愛の神々エロテス」について少し詳しくなります。
- あなたのエセ教養人レベルが1アップします。
そもそも「ギリシャ神話」って何?
「ギリシャ神話」とは、エーゲ海を中心とした古代ギリシャ世界で語り継がれてきた、神々と人間の壮大な物語群です。
夏には乾いた陽光が降り注ぎ、岩と海とオリーブの木が広がる土地に暮らした人々は、気まぐれで情熱的、そして人間以上に人間らしい神々を生み出しました。
神々は不死である一方、人間と同じように嫉妬し、愛し、怒り、そしてときに残酷な運命に翻弄されます。
現代に伝わる物語の多くは、ホメロスの『イーリアス』『オデュッセイア』、ヘシオドスの『神統記』などの古代叙事詩を原典としています。
王族の愛憎劇に始まり、神々の争いや英雄たちの冒険、時に神と人間の禁断の関係まで——
あらゆる欲望と感情が渦巻くギリシャ神話の世界は、きっとあなたの心を掴んで離さないでしょう。


14世紀ギリシャの写本 PD
「ギリシャ神話」の全体像は、以下で解説しているよ!


有翼の愛の神々エロテスってどんな神さま?
有翼の愛の神々エロテスがどんな神さまなのか、さっそく見ていきましょう。
いくぜっ!
簡易プロフィール
| 正式名称 | エロテス Ερωτες |
|---|---|
| 名称の意味 | 愛 |
| その他の呼称 | エロテース |
| ラテン語名 (ローマ神話) | キュピディネス(Cupidines) キューピッド(Cupids) アモレス(Amores) |
| 英語名 | エロテス(Erotes) |
| 神格 | 有翼の愛の神々 欲望の神々 |
| 性別 | 男性および両性具有 |
| 勢力 | ギリシャの神々 |
| 主な拠点 | オリュンポス山 |
| 親 | 母:愛と美と性の女神アフロディーテ(ΑΦΡΟΔΙΤΗ) ※もしくは個別の設定に準じる |
| 構成メンバー | 愛の神エロス(Ἔρως) 返愛の神アンテロス(Αντερως) 欲望の神ヒメロス(Ἱμερος) 性欲の神ポトス(Ποθος) 両性具有の神ヘルマフロディトス(Ἑρμαφρόδιτος) 甘言とお世辞の神へディロゴス(Αδυλογος) 結婚式の神ヒュメナイオス(Ὑμεναιος) |
概要と出自
エロテスとは、ギリシャ神話に登場する有翼の神々の総称です。
彼らは「愛」と「欲望」、「憧憬」や「恋慕」といった感情を擬人化した神格で、原始の愛の神エロス(Ἔρως)の分化・増殖形とも見なされました。
エロテスは、基本的に愛と美と性の女神アフロディーテ(ΑΦΡΟΔΙΤΗ)の息子たちとされますが、その出自には個別の設定が適用される場合もあります。
いずれにせよ彼らは、「愛欲」の総元締めたる美神アフロディーテに随伴する、翼の生えた美しい青年(または少年)の姿で描かれました。


「エロテスの饗宴」
西暦1世紀 PD
何なら幼児の姿でも描写されたけど、
こちらは「キューピッド」という名前の方が有名かもね
エロテスの面々は純粋に詩的な創作によって生まれた存在であり、実のところ、個別の冒険譚や独自の神話といったものはほとんど残されていません。
彼らはあくまでも「婚礼」や「誘惑」、「出産」や「豊穣」を司る実働部隊として、主人であるアフロディーテがもつ「愛のパワー」を倍増させる役割を担ったのです。


ヘレニズム期からローマ時代に入ると、エロテスの姿は絵画や彫刻、モザイク画などで頻繁に描かれるようになりました。
この時代の彼らは、遊戯的であったり官能的であったり、あるいは残酷であったりと、その両義性が強調されたデザインになることが多かったようです。


-古代ローマのカメオの複製より PD
狩猟やレスリング、競争や火葬など、
いろんなことをする姿で描かれたよ
さらに時代が下がると、エロテスは
- 婚礼の守護者
- 都市を陥落させる兵器
- 宇宙的な生命力
- 戦争にも勝る「愛」の力
- 神々すらも屈服させる原理
- 「報われぬ愛への罰」を与える存在
として、より壮大なスケール感の概念を象徴したとも伝えられています。
ここまでくると、もはや自分たちでもワケが分からないよ
要するに、「愛」の多面性を表す象徴的な装置として、
長く機能し続けたわけだね
【決定版】エロテス7神・全メンバー紹介
ここからは、エロテスを構成する
イカれたメンバーを紹介するぜ
人数や面子は時代によっても様々だけど、
基本的には以下の7神に落ち着くことが多いみたいだね
愛の神エロス-Ἔρως-
| 肩書・象徴 | 愛の神 欲望の神 |
|---|---|
| ローマ神話名 | クピド(Cupīdō) アモル(Amor) |
| 英語名 | キューピッド(Cupid) |
| 性格・特徴 | エロテス全体の大元・根幹をなす愛の神。 |
| 翼の生えた可愛らしい子どもや愛をもたらす「黄金の矢」などのイメージが強いが、実は元々、どの神々よりも古い時代に生じた「あらゆるものを結びつける原始の力」だった。 |


『弓を折るキューピッド』
1635年頃 PD
エロスの詳細はコチラ!!


返愛の神アンテロス-Αντερως-
| 肩書・象徴 | 返愛の神 相思相愛の神 |
|---|---|
| ローマ神話名 | アンテロス(Anteros) |
| 英語名 | アンテロス(Anteros) |
| 性格・特徴 | 愛に報いること、つまり「相思相愛」や「両想い」といった概念を司る神。 |
| 逆に、愛に応えないものに罰を与える「復讐者」としての一面ももっていた。 |


Canvaで作成
アンテロスの詳細はコチラ!!


欲望の神ヒメロス-Ἱμερος-
| 肩書・象徴 | 欲望の神 情欲の神 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ヒメルス(Himerus) |
| 英語名 | ヒメロス(Himeros) |
| 性格・特徴 | 「憧れ」や「切望」そして「性欲」など、人が抱くさまざまな「欲求」を司る神。 |
| 特に、目の前に存在する具体的な対象への「愛欲」を象徴した。 |


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ヒメロスの詳細はコチラ!!


性欲の神ポトス-Ποθος-
| 肩書・象徴 | 性的憧れの神 切望の神 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ポトゥス(Pothus) |
| 英語名 | ポトス(Pothos) |
| 性格・特徴 | 「性的な憧れ」や「切望」そして「渇望」など、人が抱くさまざまな「欲求」を司る神。 |
| 特に、目の前にはいない不在の対象への「憧憬」を象徴した。 |


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ポトスの詳細はコチラ!!


両性具有の神ヘルマフロディトス-Ἑρμαφρόδιτος-
| 肩書・象徴 | 両性具有の神 女性らしさの神 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ヘルマフロディトス(Hermaphroditus) |
| 英語名 | ヘルマフロディトス(Hermaphroditos) |
| 性格・特徴 | 父・伝令の神ヘルメス(Ἑρμης)と母アフロディーテの名称を合成した名をもつ神。 |
| もともと男性だったが、泉の精霊サルマキス(Σάλμακις)と合体して両性具有の存在となった。 |


『サルマキスとヘルマプロディートス』
1580年頃 PD
ヘルマフロディトスの詳細はコチラ!!


甘言とお世辞の神ヘディロゴス-Αδυλογος-
| 肩書・象徴 | 甘言の神 お世辞の神 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ヘディログス(Hedylogus) |
| 英語名 | ヘディロゴス(Hedylogos) |
| 性格・特徴 | 甘い言葉を囁く神とされたが、その役割や機能は謎に包まれており、はっきりとは分かっていない。 |
| 唯一、メンバーの一人であるポトスと共に、主人アフロディーテの戦車を牽く姿が壺絵に描かれている。 |


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ヘディロゴスの詳細はコチラ!!


結婚式の神ヒュメナイオス-Ὑμεναιος-
| 肩書・象徴 | 婚礼の神 結婚の讃美歌の神 |
|---|---|
| ローマ神話名 | ヒュメナエウス(Hymenaeus) ヒュメン(Hymen) |
| 英語名 | ヒュメナイオス(Hymenaios) ヒュメン(Hymen) |
| 性格・特徴 | 花嫁が新郎の家にエスコートされる際、行列をなして付き従う人々が後ろから歌った「讃美歌」を司る神。 |
| 結婚式に参加した人々は、大声をあげて彼の名前を連呼するのが古代の習わしだった。 |


Canvaで作成
ヒュメナイオスの詳細はコチラ!!


以上だよ!
「愛」を細分化した神々だから、
多少のキャラ被りはあるけどね!
ギリシャ神話をモチーフにした作品
参考までに、「ギリシャ神話」と関連する
エンタメ作品をいくつかご紹介するよ!
おわりに
今回は、ギリシャ神話に登場する有翼の愛の神々エロテスについて解説しました。
「愛」というテーマ一つでここまでの
擬人化を生む古代ギリシャ人、すごいわよね…
数行で説明し終える設定をここまで広げる能力、
キャラクター創作にぜひ見習いたいよね!
パパトトブログ-ギリシャ神話篇-では、雄大なエーゲ海が生み出した魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉はできるだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるように持って行こうと考えています。
これからも「ギリシャ神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!
また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- ヘシオドス(著), 廣川 洋一(翻訳)『神統記』岩波書店 1984年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 上』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 下』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 上』岩波書店 1994年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 下』岩波書店 1994年
- アポロドーロス(著), 高津 春繁(翻訳)『ギリシア神話』岩波書店 1978年
- T. ブルフィンチ(著), 野上 彌生子(翻訳)『ギリシア・ローマ神話』岩波書店 1978年
- 吉田 敦彦『一冊でまるごとわかるギリシア神話』大和書房 2013年
- 阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』新潮社 1984年
- 大林 太良ほか『世界神話事典 世界の神々の誕生』角川ソフィア文庫 2012年
- 中村圭志『図解 世界5大神話入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- 歴史雑学探究倶楽部『世界の神話がわかる本』学研プラス 2010年
- 沢辺 有司『図解 いちばんやさしい世界神話の本』彩図社 2021年
- かみゆ歴史編集部『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』西東社 2019年
- 鈴木悠介『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』日本文芸社 2021年
- 松村 一男監修『もう一度学びたいギリシア神話』西東社 2007年
- 沖田瑞穂『すごい神話―現代人のための神話学53講―』新潮社 2022年
- 杉全美帆子『イラストで読む ギリシア神話の神々』河出書房新社 2017年
- 中野京子『名画の謎 ギリシャ神話篇』文藝春秋 2015年
- 千足 伸行監修『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』東京美術 2006年
- 井出 洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』中経出版 2010年
- 藤村 シシン『古代ギリシャのリアル』実業之日本社 2022年
- 中村圭志『教養として学んでおきたいギリシャ神話』マイナビ出版 2021年
- かみゆ歴史編集部『ゼロからわかるギリシャ神話』イースト・プレス 2017年
- THEOI GREEK MYTHOLOGY:https://www.theoi.com/
他…










