
こんにちは!
今回はギリシャ神話より光明の神アポロンを紹介するよ!



今回はオリュンポス12神の紹介ね
彼はどんなキャラクターなの?



彼は一般に月の女神アルテミスの弟、太陽神として知られているけど、実際はもっと広い意味での「光明」を司ったんだ!



「THE・ギリシャの神」とされる代表的な神格じゃが、
実はいろいろと複雑な設定をもっておるのじゃ



ではさっそくいってみよう!
このシリーズでは、忙しいけど「ギリシャ神話」についてサクっと理解したいという方向けに、「かんたん・わかりやすい」がテーマの神々の解説記事を掲載していきます。
雄大なエーゲ海と石灰岩の大地が生み出した、欲望に忠実な神々による暴力的でありながらもどこかユーモラスな物語群が、あなたに新たなエンターテイメントとの出会いをお約束します。
人間味溢れる自由奔放な神々の色彩豊かで魅力的な物語に、ぜひあなたも触れてみてくださいね。
今回は、最高神ゼウスと母性の女神レトのあいだに生まれた双子の弟で、姉アルテミスと共にあちこちで大暴れをカマし、後の時代には太陽神としても信仰を受けた、あらゆる光明を司るTHE・ギリシャの神アポロンをご紹介します!



忙しい人はコチラから本編にすっ飛びじゃ
この記事は、以下のような方に向けて書いています。
- ギリシャ神話にちょっと興味がある人
- ギリシャ神話に登場する神さまのことをざっくり知りたい人
- とりあえず誰かにどや顔でうんちく話をしたい人
- ギリシャ神話に登場する「光明の神アポロン」について少し詳しくなります。
- あなたのエセ教養人レベルが1アップします。
そもそも「ギリシャ神話」って何?
「ギリシャ神話」とは、エーゲ海を中心とした古代ギリシャ世界で語り継がれてきた、神々と人間の壮大な物語群です。
夏には乾いた陽光が降り注ぎ、岩と海とオリーブの木が広がる土地に暮らした人々は、気まぐれで情熱的、そして人間以上に人間らしい神々を生み出しました。
神々は不死である一方、人間と同じように嫉妬し、愛し、怒り、そしてときに残酷な運命に翻弄されます。
現代に伝わる物語の多くは、ホメロスの『イーリアス』『オデュッセイア』、ヘシオドスの『神統記』などの古代叙事詩を原典としています。
王族の愛憎劇に始まり、神々の争いや英雄たちの冒険、時に神と人間の禁断の関係まで——
あらゆる欲望と感情が渦巻くギリシャ神話の世界は、きっとあなたの心を掴んで離さないでしょう。


14世紀ギリシャの写本 PD
「ギリシャ神話」の全体像は、以下で解説しているよ!


光明の神アポロンってどんな神さま?
光明の神アポロンがどんな神さまなのか、さっそく見ていきましょう。



いくぜっ!
簡易プロフィール
正式名称 | アポロン ΑΠΟΛΛΩΝ |
---|---|
名称の意味 | 不明 ※諸説唱えられるが確定していない、名称がギリシャ語にはない音の並びをしている |
その他の呼称 | アポローン フォイボス(Φοῖβος) ※「輝ける君」の意、「ポイボス」とも表記される |
ラテン語名 (ローマ神話) | アポロ(Apollo) |
英語名 | アポロ(Apollo) |
神格 | 光明の神 神託の神 予言の神 音楽の神 詩と歌の神 医術の神 癒しの神 芸術の神 弓矢の神 疫病の神 突然死の神 律法の神 秩序の神 道徳の神 哲学の神 害虫駆除の神 農業の神 浄化の神 太陽神 男児の守護神など |
性別 | 男性 |
勢力 | オリュンポス12神 |
アトリビュート (シンボル) | 月桂冠 竪琴 銀の弓矢 鼎(三脚台) 数字の「7」 月桂樹 棕櫚(ヤシの木) 檜 ヒマワリ ヒヤシンス ラークスパー 糸杉 白鳥が牽く戦車など |
聖獣 | 白鳥 ワタリガラス ニシキヘビ イルカ ライオン 狼など |
直属の部下 | 芸術の女神ムーサイ(Μοῦσαι) |
敬称 | ロクシアス(斜めの君) ※神託の言い方がへそ曲がりだから アルギュロトクソス(銀弓神) ヘカエルゴス(遠矢射る君) エリュティビオス(白カビの君) ※疫病神でもあったことから ほか多数 |
主な拠点 | オリュンポス山 |
信仰の中心地 | フォキスのデルフォイ ほかギリシャ全域 |
親 | 父:雷霆の神ゼウス(ΖΕΥΣ) 母:母性の女神レト(Λητώ) |
兄弟姉妹 | 狩猟の女神アルテミス(ΑΡΤΕΜΙΣ) ほか異母兄弟姉妹が多数 |
配偶者 | なし(独身) 恋人(未遂含む)として、 月桂樹の乙女ダフネ(Δάφνη) トロイアの王女カサンドラ(Κασσάνδρα) テッサリアの王女コロニス(Κορωνίς) アイトリアの王女マルペッサ(Μάρπησσα) テッサリアの王女キュレネ(Κυρήνη) 喜劇の女神タレイア(Θάλεια) 叙事詩の女神カリオペ(Καλλιόπη)とも 讃美歌の女神ポリュヒュムニア(Πολυύμνια)とも ※上記3神は、芸術の女神ムーサイ(Μοῦσαι)の1柱 魔術の女神ヘカテ(Ἑκάτη)とも スパルタの王子ヒュアキントス(Ὑάκινθος) ケオス島の美少年キュパリッソス(Κυπάρισσος) ほか多数 |
子孫 | コロニスとの間に、 医療の神アスクレピオス(Ασκληπιος) キュレネとの間に、 文化英雄アリスタイオス(Ἀρισταῖος) タレイアとの間に、 武装した踊り手コリバンテス(Κορύβαντες) ※ニンフのレティア(Rhetia)を母とする説も カリオペまたはポリュヒュムニアとの間に、 吟遊詩人オルフェウス(Ὀρφεύς) ヘカテとの間に、 人食いの怪物スキュラ(Σκύλλα)とも その他、 トロイアの王子トロイロス(Τρωΐλος)とも 他、人間族の子孫が多数 |
対応する星 | 太陽(The Sun) ※ギリシャ語で「helios」、後に役割を引き継ぐ関係から |
由来する言葉 | ・アポロ計画(Apollo program) :1961年から1972年にかけて実施された、アメリカ航空宇宙局(NASA)による人類初の月への有人宇宙飛行計画 |
同一視 | 太陽神ヘリオス(Ἥλιος) 天空の神ホルス(Horus) |
概要
アポロンはギリシャ神話に登場する光明の神です。
彼は、太陽光のような物理的な現象にとどまらず、より広い意味での概念的な「光」、すなわち「知恵」や「真理」、「啓示」といった事柄をも司りました。


『アポローン』1740年-1746年 PD
- 未開の土地と人々に、「秩序」と「法」の光が差し込む
- 蒙昧なる者たちの「無知」の闇が払われ、「知識」の光芒がもたらされる
上記のように、あらゆる意味での「光明」を象徴したアポロンは、古代ギリシャの「青春期」とも呼ばれる時代――当時、人類にとって重要な学問や芸術分野がさまざまに花開いた――を一身に体現した存在とも考えられています。
それゆえ、実際に彼が司った要素は非常に幅広く、
- 神託と予言(預言)
- 音楽と詩、歌
- 医術
- 芸術
- 弓術
- 律法と秩序
- 道徳や哲学
- 農業と害虫駆除
など、「人間が文明的に生きるために必要なもの」は、大部分がアポロンの領分に含まれていました。



今時さっ、『野蛮』なんてものはオワコンなんだよね~☆


『アポローン』1718年 PD
文字通りの「陽キャ」ともいえる彼ですが、「光」というものは、必ずしもポジティブな側面だけをもつわけではありません。
光は隠しておきたいものを暴き立て、熱をもって植物を枯らし、物を腐らせ、場合によっては疫病を流行らせて、生き物を死に至らしめます。
このことからアポロンは、伝染病を蔓延させる恐ろしい病気の神、あるいは人間に突然死をもたらす死神としても、大いに恐れられました。



優しさだけでは、偉大な神は務まらないのさっ☆



あ、ちなみに病気を治す医術も僕の担当だからね☆



人、それを……『自作自演』という!
そんなアポロンは古代ギリシャ美術において、月桂冠を戴き、聖獣であるワタリガラスを伴う、長髪で髭のない鍛え抜かれた体格の、ハンサムな青年として描かれました。
また、その手には月桂樹の枝や弓矢、竪琴などを持っていることが多かったようです。


『天にあるアポローン』1765年頃 PD
生まれてきたら、そこは修羅場でした
―双子のとんでもな誕生秘話とは!?
光明神アポロンは、オリュンポスの支配者・雷霆の神ゼウス(ΖΕΥΣ)と母性の女神レト(Λητώ)の息子として誕生。
双子の姉には、狩猟の女神アルテミス(ΑΡΤΕΜΙΣ)が生まれています。
この姉弟の誕生の経緯というのが、ギリシャ神話のなかでも屈指の理不尽エピソードとして特に有名です。


『ラトーナとその子供たちアポロとダイアナ』1769年 PD
ゼウスに一方的に見初められた母レトは、選択の余地もなくアルテミスとアポロンの双子をその身に宿しました。
しかし、その事実を知って嫉妬に狂った主神の正妻・結婚の女神ヘラ(Ἥρα)は、レトに対して地上のあらゆる場所での出産を禁じます。



いかなる理由でも、不貞行為は許さん…


臨月を迎え、満身創痍の状態で方々を彷徨った彼女は、ようやくヘラの規制の対象から外れた浮島オルテュギア(Ὀρτυγία)へとたどり着きました。
そこでも恐ろしい正妻の妨害は続きましたが、虹の女神イーリス(Ἶρις)や法の女神テミス(Θέμις)らの協力を得たレトは、神話史上最大クラスの難産を経て、ようやく第一子のアルテミスを出産。
彼女は生後すぐに、続いて生まれてくる弟アポロンを取り上げるのを手伝ったと伝えられています。
双子の詳しい誕生の経緯はコチラ!




『アポロとダイアナの誕生』1692年-1709年頃 PD
いくつかの伝承によると、彼は妊娠7ヶ月の段階で誕生したとされ、このことから「7」は神聖な数字と見なされるようになり、毎月7日にはアポロンにさまざまな犠牲が捧げられました。
また、彼は誕生直後に女神テミスより神食アムブロシア(ἀμβροσία)と神酒ネクタル(νέκταρ)を与えられ、これらの神聖な食物を口にしたアポロンは、飛び上がって弓と竪琴を要求し、



僕ぁこれから、主神ゼウスの意思を人々に告げようと思うよ☆
と、宣言したとも伝えられています。
この瞬間、もともと岩がちな浮島に過ぎなかったオルテュギアは歓喜に沸き、双子の神の誕生を受け入れたことで美しい黄金の光に包まれ、そこは緑豊かな「デロス島」へと生まれ変わりました。


光明の神のさまざまな役割
先述のとおり、古代ギリシャ世界における様々な「文明っぽいもの」を象徴した光明神アポロン。
ここでは、彼が担った役割を改めて整理し、その概要をざっくりと押さえておきましょう。


『アポローン』1620年 PD
邪悪と傲慢を罰し、滅ぼす神
アポロンは、鍛冶の神ヘパイストス(Ἥφαιστος)から贈られた「銀の弓矢」を持つ神としても描かれます。
彼は、どれほど遠くの目標であっても決して外すことなく射抜き、「突然の死」は――それが罰であれ褒美であれ――アポロンの一矢によってもたらされると信じられていました。
また、彼は『トロイア戦争』の際、同じ「銀の矢」をギリシャ軍の陣地に撃ち込んで疫病を蔓延させたほか、生後4日目の段階で蛇の怪物ピュトン(Πύθων)*を討伐したという伝説も残しています。
※詳細は後述



そういえば、父ゼウスと巨人たち
の戦いを助けたこともあったな~☆
一部の古代人や現代の著述家たちは、「悪人を滅ぼす力」あるいは「悪しきものを退ける力」を意味する語が、「アポロン」という名称の由来になったとも考えました。


『アポローンとピュートーン』 1636年-1638年 PD
災厄を払い、助けと癒しを与える神
アポロンは、疫病や伝染病をもたらす死の神として恐れられる一方で、適切に宥めさえすれば、神託などを通じて災厄の回避方法を授けてくれるとも考えられました。
彼は、人々に助けと癒しを与える神格として、医療の神アスクレピオス(Ασκληπιος)の父親にも位置付けられています。


預言を授ける神
アポロンは、かつて「世界の中心」ともされたデルフォイ(Δελφοί)*の聖域において、「預言」と「神託」の神としての力を行使しました。
※日本語だと「デルポイ」とも表記される
一説によると、彼の預言の力の源泉は父ゼウスにあったとされ、このことからアポロンは、ほぼそのまんまの表現で「父ゼウスの預言者」とも呼ばれたのだとか。



や~い、親父の傀儡、ただの伝書鳩~



シャラーーーーーップ!!!☆
矢の雨で蜂の巣にされたいのかな?☆
とはいえ、彼が神々と人間の双方に「預言の賜物」を伝達する力を有していたのは確かであり、古代の預言者および予言者は、いずれもが何らかのかたちでアポロンと結びついていたと言われています。


-古代デルフィの想像図 1894年 PD
ちなみに、彼がいかにしてデルフォイの神託所をその手中に収めたのかについては、このあとに続く本編で解説しています。
また、アポロンはこの聖所において、ややこしい言い回しでとにかく難解な、なんとも性格の悪い託宣を授けたことでも知られました。
彼の掴みどころのない神託の名(迷)回答集が、古代ギリシャ研究家・藤村シシン先生の著書『古代ギリシャのリアル』(実業之日本社)にて紹介されているので、興味がある方はぜひこちらも手に取ってみてください。
歌と音楽の神
歌と音楽の神でもあったアポロンは、不死の神々の食事の際にフォルミンクス*奏でることで、彼らを喜ばせたと伝えられています。
※古代ギリシャで用いられた4弦の小型の竪琴
彼の直属の部下には芸術の女神ムーサイ(Μοῦσαι)がおり、彼女たちはそれぞれ「叙事詩」や「抒情詩」、「喜劇」や「悲劇」、そして「独唱歌」や「讃美歌」など、文化的な活動にまつわるあらゆる要素を司りました。




『パルナッソスのアポロとムーサイたち』1811年 PD



古代の詩人たちは皆、アポロンかムーサイから
歌の技を受け継いだとも言われたそうよ
一般的な伝承では、アポロンに竪琴を授けたのは、伝令の神ヘルメス(Ἑρμῆς)とされています。
その一方で後代においては、フルートと竪琴を発明したのは光明神アポロンであるとも考えられました。



う~ん、文化的なものの極致といえば、
やはり詩と音楽になるよね☆
アポロンとヘルメスの初対面のお話はコチラ!!


家畜の群れを守る神
アポロンの意外な性格のひとつに、馬をはじめとした家畜の世話をする、というものがあります。
もちろん、そのような描写は決して多くは見られませんが、アポロンはゼウスの命でトロイアの王ラオメドン(Λαομέδων)に仕えた際、その家畜を守ったと伝えられています。
また、彼が紆余曲折あってテッサリアの王アドメトス(῎Αδμητος)の牧夫となったときには、すべての牝牛たちに双生児を生ませ、家畜の数を一挙に増やすという離れ業も披露しました。


『アドメートスを訪ねるアポロ』19世紀 PD
都市の建設を祝福する神
アポロンは、竪琴を演奏してトロイアの城壁を築いたほか、メガラの要塞の築城にも尽力しています。
古代ギリシャの詩人ピンダロス(Πίνδαρος)は、アポロンをペロポネソス半島に移住したドーリア人の指導者と位置付け、都市の建設を喜ぶ神であると解釈しました。
この設定は、ギリシャ人が都市や植民地を創設する際、必ずアポロンの神託を仰いだという事実とも深く関係していると考えられています。
上述したデルフォイの神託所には、アポロンと海神ポセイドン(ΠΟΣΕΙΔΩΝ)、炉の女神ヘスティア(ΕΣΤΙΑ)の3神が祀られていました。
古代ギリシャ人は新しい植民市を建設するにあたって、
- 神託の神アポロンに入植先を命じられる
- 航海の神ポセイドンに守られて現地へと向かう
- 入植先で国家の最初の「火」となる、ヘスティアの炉を灯す
という手順を踏んだと伝えられています。
こうした事情もあってか、アポロンとポセイドンの2神が、そろってヘスティアにプロポーズしたという、ちょっとした逸話も語られました。




『ポセイドンとアポロへの支払いを拒否するラオメドン』17世紀 PD
太陽を司る神
数多くの事柄を司ったアポロンは、時代が下るにつれて、次第に太陽神ヘリオス(Ἥλιος)と混同されるようになりました。
アメリカ航空宇宙局(NASA)の『アポロ計画』の名称の由来にもなった彼ですが、当時の責任者がイメージしたのは「太陽の馬車に乗って大空を駆けるアポロン」、すなわち、ヘリオスとアポロンのイメージが大きく混同された姿だったとも言われています。
この2神は、ホメロスの時代にはまったく別の神格として描かれていましたが、後世の詩人や哲学者たちは両者を同一視するようになりました。
こうした動きの背景については、
- 古くから存在した観念が、時代を経て復活したとする説
- 後代の思想や、特にエジプトなどの異文化の影響によって生じたとする説
などが唱えられており、どちらが正しいのかについては、現在でも意見が分かれているのだとか。
また、アポロンが「太陽神」としての役割を担ったとする根拠には、
- 彼の代表的な敬称「フォイボス(Φοῖβος)*」の属性が、太陽の力と結びつけられたこと
※「輝ける者」の意、「ポイボス」と表記する場合も - エジプト神話に登場する天空の神ホルス(Horus)と同一視されたこと
※彼ものちに「太陽神」としての属性を得た
などが挙げられています。


『ポイボス・アポローン』1880年頃 PD
詳細は後述しますが、アポロンの起源については諸説入り乱れており、決定的な結論を導くのは容易ではありません。
いずれにせよ、アポロンとヘリオスの同一視は、もともとの神格の本質的な混同ではなく、後世の宗教的・思想的融合の産物として成立したものであると考えられています。



なんだか小難しいけどさ、僕が「太陽神」としての役割を受け継いだと考えてくれればOKだよ☆



まぁ、有り体に言うと、立場を見事に
取って代わられたっちゅうやつやね


一言ではとても語り尽くせない、多彩な表情をもつ光明神アポロン。
彼についてただ一つ、間違いなく断言できるのは、その崇拝と祭典、そして神託が、他のどの神々よりも古代ギリシャ人に大きな影響を与えたということです。
アポロンに対する崇拝がなければ、ギリシャの人々は決して、現在の私たちが知る姿にはならなかっただろうとも言われました。



僕のなかには、ギリシャ精神の最も輝かしい
側面が反映されているのさっ☆


『日の出のアポロ』1753年 PD
実は助っ人外国人だった、ギリシャ神話の看板選手
「ギリシャ神話といえばこの人!」とも言われるほど、何となく、いかにもギリシャ的な雰囲気を放つ光明の神アポロン。
理性や哲学、医術などの古代ギリシャで成熟した各分野を司り、若々しくて筋骨隆々、眉目秀麗なビジュアルを誇った彼は、当時の人々にとって理想の男性像そのものともされました。
ところが意外や意外、実はこのアポロン神、元々は外来の神さまであったと言われています。



僕の「アポロン」という名前、元の古代ギリシャ語ではありえない音の並びをしているんだってさ☆
アポロンが具体的にどこからやってきたのかについては、「北方渡来説」や「アジア渡来説」などのさまざまな考え方が提唱されており、いまだにはっきりとは分かっていないのだそうです。
いずれにせよ、ギリシャ神話全盛期の時代を生きた当時の古代人たちは、



アポロン?
あぁ、海外からやってきた割と新米の神さまだよね
と、明確に認識していたと言われています。


『芸術の頂点に立つアポロ』1771年 PD
この事実は、神話および歴史の設定にもしっかりと反映されており、たとえばアポロンは『トロイア戦争』の際、一貫して敵国であるトロイア勢力の味方をし、数多くのギリシャ人を容赦なくぶちのめしまくっています。
また、アポロンは一年中ギリシャを拠点に活動していたわけでもなく、毎年冬になると、北にある保養地ヒュペルボレア(Ὑπερβορεα)を訪れ、日頃の喧噪を忘れてお気に入りの民と共にバカンスを楽しみました。
その間、有名なデルフォイ(Δελφοί)の神託所は完全に休業していたとされています。


ImageFXで作成



えっ、ギリシャ?☆



あんな殺伐としてて、わがまま放題な神々だらけの土地、
好きでも何でもないよ☆



普通に考えたら分かるでしょ?☆


キャラ違いの酩酊の神ディオニュソスと、割と頻繁に対比される
光明神アポロンと対照的な神格として、酩酊の神ディオニュソス(ΔΙΟΝΥΣΟΣ)の名がよく挙げられます。
ドイツの著名な思想家フリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche)は、芸術的衝動には2つのタイプがあると考え、それを「アポロン型」と「ディオニュソス型」という対立する概念で説明しました。
※ニーチェ著『悲劇の誕生』(1872年)より



細かい違いは、以下を見てもらえれば分かるじゃろう
アポロン型 | ディオニュソス型 | |
---|---|---|
音楽の傾向 | 荘厳な格調ある音楽 | 騒々しい舞踏音楽 |
傾向と性格特性 | 冷静な自己抑制 | 陶酔と狂気 |
形式美と秩序を志向して明快 | 形式を打ち破り、激情の赴くところを志向して力強い | |
知的かつ物静かで、調和を尊ぶ | 本能的で荒々しく、変調に傾く | |
芸術面での特徴 | 明晰、秩序、均整と調和 | 破壊的、激情的、野性的かつ集合的 |
理知的で静観的かつ個性的 | 陶酔と歓喜、狂躁と忘我に向かう | |
奉仕者たち | 芸術の女神ムーサイ(Μοῦσαι) | 酩酊神の信女バッカイ(Βάκχαι) ※「バッコスの信女」とも |


『バッカス』1598年 PD



彼はちょっと刹那的すぎるというか…☆
無軌道な感じがいまいち苦手かもね~☆



型にはまったお堅いことやっても楽しくないでしょ~
予測不能であることこそが、最大の
エンターテイメントなのさっ
アポロンが関わった主なストーリー
ここでは、多彩な表情を見せる光明神アポロンが活躍した神話の名場面を、ざっくりダイジェストにまとめてご紹介します。



彼の登場場面は本当に多岐にわたるので、
代表的なものを簡単にお伝えするぞぃ



詳細はそれぞれ個別の記事で解説しているから、
良ければそちらも見てみてね
【実録】光明神アポロンのいろいろな意味での武勇伝【やりたい放題】



まずは、一般的な活躍から押さえてみよう!
神聖な神託所の先代担当者を武力でぶちのめし、自らが後釜に座る【デルフォイ】
アポロンが人々に預言を授けたデルフォイの神託所は、もともと法の女神テミス(Θέμις)が管理し、その守護には蛇の怪物ピュトン(Πύθων)がついていました。
しかし、ある日突然、



う~ん、あそこの神託は、僕が担当するのが相応しいね☆
と気まぐれを起こしたアポロンは、聖所を守っていたピュトンに100本もの矢を浴びせ、あっさりと討伐。
そのまま、神託所を自らの支配下に置いてしまいました。
光明神は、ピュトンのこれまでの功績を称えてその亡骸を丁重に弔い、葬礼競技会「ピュティア大祭」の開催を定めたと伝えられています。


『ピュトンを倒すアポロン』1860年頃
出典:ニューヨーク公共図書館 PD
これは余談ですが、事実上の”乗っ取り”に等しいこの行為に激怒した大地の女神ガイア(Γαῖα)は、新規開業したアポロンの仕事に対して業務妨害を行い――人間の夢枕に立って、先回りして神託を伝えた――、開店当初の神託所では閑古鳥が鳴いたのだとか。
とはいえ、この話にも結局は父ゼウスが介入し、どうにか問題は丸く収まったとされています。




母レトに子宝の数でマウントを取った人間を、双子の姉と共にシバき倒す
テーバイの王妃ニオベ(Νιόβη)は、母性の女神レト(Λητώ)とその子どもたち、アルテミスとアポロンを称える祭りの現場に現れ、「こんなくだらない儀式は取りやめよ」と命じます。
なんでも、子どもが2人しかいない女神レトよりも、7男7女の子宝に恵まれた自分の方が、よっぽど崇敬に値するという理屈のようです。
人間たちの振る舞いを悲しんだ母レトは、ニオベの言いぐさをアルテミスとアポロンの2人に愚痴りました。
双子は無言のまま地上へと降り、得意の弓矢でニオベの子どもたち全員の命を奪い去ってしまいます。
一瞬にして自慢の子宝を失ってしまったニオベは、悲しみのあまり動かなくなり、そのまま石に変じました。




-ニオベの子の命を奪うアルテミスとアポロン 1591年 PD
大好きな姉を他の男に奪われたくなかった!?
珍しいアルテミスの恋愛を全力で邪魔する光明神
アポロンの双子の姉・狩猟の女神アルテミス(ΑΡΤΕΜΙΣ)は、基本的には大の男嫌いで通していました。
ところが、そんな彼女が珍しく恋に落ちかけたことがあります。
そのお相手が巨人の狩人オリオン(Ὠρῑ́ων)。
背が高く、精悍な顔つきをした美丈夫で、弓の腕前も一級品であった彼はすぐにアルテミスと意気投合し、共に狩りに出るようになります。
しかし、その様子が気に食わない弟のアポロンは、オリオンに猛毒の蠍をけしかけて沖合へと逃げるよう仕向け、姉のアルテミスには、海に浮かぶ彼の頭を射抜くようそそのかしました。
※遠すぎて正体が分からなかった
愛する人の命を奪ってしまったアルテミスは、オリオンを蘇らせるよう父ゼウスに泣きつきますが、その願いは叶わず。
彼の亡骸は天に上げられ「オリオン座(Orion)」となり、その死のきっかけとなった蠍もまた「さそり座(Scorpius)」に変じました。






「ウラニアの鏡」に描かれたオリオン座
1825年頃 PD


「ウラニアの鏡」に描かれたさそり座
1825年頃 PD
音楽を愛する青年に勝負を挑まれ、傲慢に対する報復として生きたまま皮を剥ぐという罰を与える
音楽好きの精霊マルシュアス(Μαρσύας)は、「アウロス(αὐλοί)」*と呼ばれる不思議な音色を奏でる楽器を拾い、その演奏の腕に熟達します。
※二本管、ダブルリードの木管楽器
ほんの少しばかり調子に乗ってしまった彼は、音楽の神でもあるアポロンに、楽器演奏での勝負を挑みました。
冗談の通じない光明神は挑戦を受け入れ、審判に直属の部下である芸術の女神ムーサイ(Μοῦσαι)を配置するという事実上の不正行為も行って、見事に判定勝ちを獲得します。
敗北したマルシュアスは、神々に対して傲慢な態度をとった罪で木に縛り付けられ、生きたまま生皮を剥がれるという凄惨すぎる罰を受けることになりました。




『アポロンの命令により皮を剥がされたマルシュアス』1735年 PD
神々の競争に口を出した人間を普通に罰する【王様の耳はロバの耳の話】
ある日、森林を司る牧神パン(Πάν)は、大胆にも芸術の神アポロンに音楽での勝負を挑みました。
山の神トモロス(Τμῶλος)をはじめとする審判員は、全員がアポロンの勝利を宣言しましたが、ただ一人、その結果に異議を唱える人物が現れます。
それが、パンに忠誠を誓ったフリュギアの王ミダス(Μίδας)。
定命の生物に過ぎない人間が、神々の競争に口を挟んだうえ、しょうもない逆張りで時間を無駄に浪費させる――。



…ほう☆
そんな堕落した耳なら、
もうなくても大して変わらないよね…?☆
無力な人間たちの一時のイキがりを、笑って見過ごしてくれるような優しい神さまは、ギリシャ神話の世界には存在しません。
光明神アポロンもその例に漏れず、ミダス王の不敬に対して普通に憤り、彼の「耳」を「ロバの耳」そのものに変えてしまいました。
彼のゴタゴタがあったおかげか、勝負を挑んで敗れたパンが、傲慢の罪で裁かれることはなかったようです。



キプロスの王キニュラス(Κινύρας)も、
アポロンに勝負を挑んで命を奪われたとされるぞぃ




『パンとアポロの音楽的決闘』1900年 PD
優秀すぎる息子アスクレピオス、「死」すらも克服したせいで神々に命を奪われる
アポロン神には後に医療の神となる、アスクレピオス(Ασκληπιος)という名の超優秀な息子がいました。
ケンタウロスの賢者ケイロン(Χείρων)のもとで「狩猟」と「医術」の技を教わった彼はメキメキと頭角を現し、いつしか父や師をも凌駕する凄腕の医師となります。
しかし、アスクレピオスの技術と能力は次第に神の領域へと近づき、ついに彼は、患者たちを死の淵からも蘇らせてしまうようになりました。
オリュンポスの神々はこれを不可侵の権威を犯す脅威と見なし、雷霆の神ゼウス(ΖΕΥΣ)はその雷を用いて、アスクレピオスの命を奪ってしまいます。
この処遇に納得がいかないアポロンは、八つ当たりのように単眼巨人キュクロプス(Κύκλωψ)たちを全滅させ、罰として1年間、人間の王のもとで家畜たちの世話をさせられたと伝えられています。




1825年頃 PD
人間族の王とまともな友情を築き、珍しくがっつり助けの手を差し伸べる
キュクロプス全滅の件で罰を受けたアポロンは、テッサリアの王アドメトス(῎Αδμητος)のもとで、牧夫として仕えることになりました。
人間の王と光明神はこの時期に友情を育み、アポロンは、アドメトスがイオルコスの王女アルケスティス(Ἄλκηστις)を妻に迎えるための手助けもしています。
晩年、アドメトス王が病に侵されると、アポロンは運命の女神モイライ(Μοῖραι)に酒を飲ませて酔わせ、「身代わりを立てればその命を助ける」という約束を取りつけました。
アドメトスは誰にでも親切に接する善き人間であったため、他にも妻アルケスティスや半神の英雄ヘラクレス(Ηρακλής)の助けを得て、ついには病を克服し、見事に生還を果たしています。




-アルケスティスの遺体をめぐって死と格闘するヘラクレス
1869年-1871年 PD
アポロンは他にも、
- 母レトを狙う巨人ティテュオス(Τιτυός)を、姉アルテミスと共にシバき倒す
- 汚い身なりの英雄ヘラクレスを拒絶したら、仕事道具の「三脚台」をパクられたので、主神ゼウスに止められるまで喧嘩を続ける
- ポセイドン、ヘラと共にゼウスに謀反を起こすも失敗し、ポセイドンと共にしばらくの間、人間の奴隷として働く
※上述のトロイアの城壁造りの話
など、数々のユニークなエピソードを残しました。
【赤裸々】光明神アポロンのなんとも残念な恋愛遍歴【イケメンなのに】



最後に、ギリシャ的イケメン・アポロン
の恋物語を紹介するわよ
愛の神にマウントをとった光明神、無駄に恋をさせられ、無駄に辛い失恋を経験する
子どものような姿の愛の神エロス(Ἔρως)に対して、弓矢の造りや獲物の大きさでマウントをとったアポロン。
しっかりとその怒りを買った光明神は、射られた者は激しい恋心にとりつかれるという「黄金の矢」を背中に撃ち込まれ、たまたま見かけただけの乙女ダフネ(Δάφνη)に無我夢中になってしまいます。
しかし、ダフネのほうは、逆に嫌悪の情を抱くようになるとされた「鉛の矢」で射られていたので、彼女はしつこく迫ってくるアポロンのことを本気で嫌がりました。
乙女の父である河神ペネイオス(Πηνειός)は、あまりにもガチな様子で光明神を拒絶するダフネのことを不憫に思い、泣く泣く彼女を1本の月桂樹の木に変身させます。
以降、その樹木はアポロン神を象徴する植物となりました。



僕のシンボル、「月桂冠」の由来譚だよ☆




『アポロンとダフネ』1480年頃 PD
人間の男と天秤にかけられた光明神、普通に敗北する
アイトリアの王女マルペッサ(Μάρπησσα)とメッシニアの王子イダス(Ἴδας)は、紆余曲折の末についに結婚することになりました。
しかし、王女の美しさに横恋慕したアポロンが地上へと降り立ち、自分の妻となるようマルペッサを誘惑します。
超自然的な美貌を誇り、権力も影響力も絶大、不老不死でもある光明神の妻となった暁には、彼女は一生に渡って華やかな生活を謳歌できることでしょう。
――しかし、本当にそうでしょうか。
もし自分が年老いて、皴が寄り、腰の曲がった老婆となった時、果たしてアポロンは今と変わらぬ愛を持つ続け得るのでしょうか。
その一方、若き青年イダスは、出会ってからまだ1日と経っていませんが、その間に2度も命を危険にさらして、マルペッサを得ようという「心意気」を見せてくれました。
結局マルペッサは、同族の人間であるイダスと共に年を重ねるという賢すぎる決断を下し、勝利を確信して疑わないアポロンに対して、普通に「NO」を突き付けたのです。




『夕日の中のアポロ』1752年 PD
人間の彼女に普通に浮気され、とばっちりを受けたカラスが「白」から「黒」になる
アポロンはテッサリアの王女コロニス(Κορωνίς)と恋仲にありましたが、仕事にかまけて彼女を放置しすぎたため、人間の青年との浮気を許してしまうことになります。
嫉妬と怒りに狂った光明神は得意の弓で矢の雨を降らし、コロニスとその一族全員の命を奪いました。
その時、彼女のお腹には新たな生命が宿っていたので、アポロンはどうにかして赤ん坊を救い出し、彼にアスクレピオスという名をつけます。



先述の医療の神アスクレピオスの誕生物語でもあるのさ☆
ちなみに、コロニスの不貞を報告したのは光明神の使いでもある「真っ白」なワタリガラスでしたが、彼はアポロンの不興を買って「真っ黒」に染められ、以降その種族は常に黒い翼をもって生まれてくることとなりました。




『アポロとコロニス』1607年 PD
目を付けた乙女に「予言の力」を授けた光明神、隙を突いて逃げられたので、新たな呪いをかける
トロイアの王女カサンドラ(Κασσάνδρα)に目を付けたアポロンは、自分の愛人になる見返りとして、彼女に「予言の力」を授けると提案します。
一度はオファーを受け入れた乙女ですが、能力に目覚めた瞬間、カサンドラはアポロンにこっぴどく振られてしまう未来を予見しました。
そんな惨めな結末は嫌だと逃げ出す彼女ですが、傍から見ればその姿は、もらうものだけもらって行方をくらました身勝手な女のそれに他なりません。
怒ったアポロン神はカサンドラに、「誰も彼女の言うことを信じない」という新たな呪いをかけました。
カサンドラは『トロイア戦争』の顛末を的確に予言しましたが、結局その話は誰からも信じてもらえず、彼女は故郷が炎に包まれるのを、ただ黙って見ていることしかできなかったと伝えられています。


『カサンドラ』1898年 PD



アポロンがトロイアの味方をしたかったのか、そうでなかったのか、いまいちよく分からない話でもあるわよね


とある美少年の「推し活」をするも、神的にはしょうもない理由で彼を失ってしまう
ケオス島に住むキュパリッソス(Κυπάρισσος)は、アポロンや西風の神ゼピュロス(Ζέφυρος)といった神々に愛された美少年です。
しかし、彼はある日、可愛がっていた雄鹿を誤って死なせてしまい、深い悲しみに囚われます。
自身の罪を悔いたキュパリッソスは、永遠の悲嘆のなかで生き続けたいとアポロン神に願い、光明神は不本意ながらも、彼を糸杉の木に変身させたと伝えられています。




『アポロとキュパリッソス』1779年–1840年 PD
美少年とラブラブ生活を送るも、西風の嫉妬を受けて彼を死なせてしまい、ヒヤシンスの花が生まれる
アポロンは一時期、スパルタの王子ヒュアキントス(Ὑάκινθος)と恋仲に近い関係を築いていました。
そんな2人はある日、なぜか全裸の状態で、なぜか濃厚なオリーブ油を全身に塗りたくってテラッテラになった姿で、円盤投げの遊びに興じます。
その様子を羨ましそうに眺めているのが、西風の神ゼピュロス。
実は、この神も美しいヒュアキントスに恋をしており、彼がアポロンと楽しげに過ごす姿を見るたび、胸がかき乱されるような嫉妬に駆られていたのです。
ゼピュロスはヒュアキントスを奪われた腹いせに、アポロンが投げた円盤に風を吹きかけ、その軌道を大幅に逸らしました。
奇妙な挙動を見せた鉄の輪は美しい少年の頭部に直撃、即死したヒュアキントスが流した血からは、「ヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)」の花が咲いたと伝えられています。




『ヒュアキントスの死』1850年-1900年 PD



アポロンは、他にもさまざまな活躍を果たしているよ!



僕の出番をすべて挙げたら、一生記事が完成しないからね~☆
ギリシャ神話をモチーフにした作品



参考までに、「ギリシャ神話」と関連する
エンタメ作品をいくつかご紹介するよ!
おわりに
今回は、ギリシャ神話に登場する光明の神アポロンについて解説しました。



さすが、THE・ギリシャ神とも言われた神格、
とんでもないボリュームね



もはやここで言及するようなことはないよね!
外来の神で全然ギリシャが好きでもないってのは
意外だったけど!
パパトトブログ-ギリシャ神話篇-では、雄大なエーゲ海が生み出した魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉はできるだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるように持って行こうと考えています。
これからも「ギリシャ神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!



また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- ヘシオドス(著), 廣川 洋一(翻訳)『神統記』岩波書店 1984年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 上』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『イリアス 下』岩波書店 1992年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 上』岩波書店 1994年
- ホメロス(著), 松平 千秋(翻訳)『オデュッセイア 下』岩波書店 1994年
- アポロドーロス(著), 高津 春繁(翻訳)『ギリシア神話』岩波書店 1978年
- T. ブルフィンチ(著), 野上 彌生子(翻訳)『ギリシア・ローマ神話』岩波書店 1978年
- 吉田 敦彦『一冊でまるごとわかるギリシア神話』大和書房 2013年
- 阿刀田高『ギリシア神話を知っていますか』新潮社 1984年
- 大林 太良ほか『世界神話事典 世界の神々の誕生』角川ソフィア文庫 2012年
- 中村圭志『図解 世界5大神話入門』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- 歴史雑学探究倶楽部『世界の神話がわかる本』学研プラス 2010年
- 沢辺 有司『図解 いちばんやさしい世界神話の本』彩図社 2021年
- かみゆ歴史編集部『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』西東社 2019年
- 鈴木悠介『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』日本文芸社 2021年
- 松村 一男監修『もう一度学びたいギリシア神話』西東社 2007年
- 沖田瑞穂『すごい神話―現代人のための神話学53講―』新潮社 2022年
- 杉全美帆子『イラストで読む ギリシア神話の神々』河出書房新社 2017年
- 中野京子『名画の謎 ギリシャ神話篇』文藝春秋 2015年
- 千足 伸行監修『すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』東京美術 2006年
- 井出 洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』中経出版 2010年
- 藤村 シシン『古代ギリシャのリアル』実業之日本社 2022年
- 中村圭志『教養として学んでおきたいギリシャ神話』マイナビ出版 2021年
- かみゆ歴史編集部『ゼロからわかるギリシャ神話』イースト・プレス 2017年
- THEOI GREEK MYTHOLOGY:https://www.theoi.com/
他…