こんにちは!
今回は日本神話より大国主神を紹介するよ!
大国主神?
出雲の有名な神さまだったかしら?
その通り!
彼は地上の葦原中国を統治した国造りの神さまだよ!
有名な出雲大社に鎮座する神さまじゃ
ではさっそくいってみよう!
このシリーズでは、忙しいけど日本神話についてサクっと理解したいという方向けに、「かんたん・わかりやすい」がテーマの神々の解説記事をお送りしています。
超個性的な八百万の神々が織りなす、笑いあり、涙ありのトンデモぶっ飛びストーリーが、あなたに新たなエンターテイメントとの出会いをお約束します。
人間味溢れる自由奔放な神々の色彩豊かで魅力的な物語に、ぜひあなたも触れてみてくださいね。
今回は、建速須佐之男命の6世の孫にして地上の葦原中国の王にまで成長する眉目秀麗な快男児、大国主神をご紹介します!
忙しい人はコチラから本編にすっ飛びじゃ
この記事は、以下のような方に向けて書いています。
- 日本神話にちょっと興味がある人
- 日本神話に登場する神さまのことをざっくり知りたい人
- とりあえず誰かにどや顔でうんちく話をしたい人
- 日本神話に登場する「大国主神」について少し詳しくなります。
- あなたのエセ教養人レベルが1アップします。
そもそも「日本神話」って何?
「日本神話」とは、ざっくり言うと「日本ってどうやって生まれたの?」を説明してくれる物語です。
原初の神々や日本列島の誕生、個性豊かな神さまが活躍する冒険譚や、彼らの血を引く天皇たちの物語が情緒豊かに描かれています。
現代の私たちが知る「日本神話」の内容は、『古事記』と『日本書紀』という2冊の歴史書が元になっています。
これらは第四十代天武天皇の立案で編纂が開始され、それぞれ奈良時代のはじめに完成しました。
国家事業として作られた以上、政治的な色合いがあることは否めませんが、堅苦しくて小難しいかと思ったらそれは大間違い。
強烈な個性を持つ神々がやりたい放題で引き起こすトラブルや恋愛模様は、あなたをすぐに夢中にさせることでしょう。
「日本神話」の全体像は、以下で解説しているよ!
さぁ、あなたも情緒あふれる八百万の神々が住まう世界に、ともに足を踏み入れてみましょう。
大国主神ってどんな神さま?
大国主神(以下、オオクニヌシ)がどんな神さまなのか、さっそく見ていきましょう。
いくぜっ!!
簡易プロフィール
正式名称 | 大国主神 Ōkuninushinokami |
---|---|
別称 | 大穴牟遅神 大己貴命 葦原色許男神 葦原醜男 宇都志国玉神 顕国玉神 八千矛神 大国玉神 大物主神 出雲大神など他多数 |
神格 | 国造りの神 農業の神 商業の神 医療の神 縁結びの神 |
性別 | 男性 |
勢力 | 国津神 |
先祖 | 建速須佐之男命 |
親 | 父:天之冬衣神 母:刺国若比売 父:建速須佐之男命 ※『日本書紀』 母:櫛名田比売命 ※『日本書紀』 |
配偶者 | 八上比売 須勢理毘売命 沼河比売命 多紀理毘売命 神屋楯比売命 鳥取神 『出雲国風土記』等も含めると他多数 |
子 | 事代主神 建御名方神 阿遅鉏高日子根神 高比売命 木俣神 鳥鳴海神 『出雲国風土記』等も含めると他多数 |
神徳(ご利益) | ・縁結び ・子授け ・夫婦円満 ・五穀豊穣 ・養蚕守護 ・医薬の守護 ・病気平癒 ・産業開発の守護 ・交通、航海守護 ・商売繁盛など |
神社 | 出雲大社 大神神社ほか ※別途詳述 |
誕生と家族
オオクニヌシは日本神話に登場する国造りの神さまです。
彼は数々の試練をクリアして地上の世界・葦原中国の王にまで昇り詰める、神話の物語中盤における、まさに主人公の名にふさわしいキャラクターです。
オオクニヌシを中心に描かれるストーリーは神話全体を通して非常に重要な内容であり、どれも起伏に富んでいてドラマチックな魅力に溢れているので、彼は八百万の神々の中でも群を抜いて人気の高い神さまでもあります。
まぁ隠そうとしても溢れ出ちゃうよね、わしの魅力…!
オオクニヌシは天之冬衣神と刺国若比売との間に生まれた子で、なんと神話の物語序盤で鬼のような大暴れを見せた建速須佐之男命の6世(6代後)の子孫でもあります。
上記は『古事記』における設定ですが、『日本書紀』の中でオオクニヌシは須佐之男と櫛名田比売命の子であると説明されています。
いずれにしてもそれなりに荒ぶる高貴な血を引いているオオクニヌシ。
そのギラギラしたDNAを色濃く受け継いだのか、彼はえげつないまでのバイタリティを持っており、最終的に6人もの妻を娶り数多くの子孫を残しています。
ここでは一覧でざっくりとまとめるぞい
詳細はストーリー編で解説するわよ
このほか『出雲国風土記』などに登場する神々も含めると、彼は他にも多数の女神さまを妻としており、さらに多くの子孫を残したことになっています。
オオクニヌシは偉大な業績を残す神さまでもありますが、そもそも彼には眉目秀麗な美男のイメージがあったとされています。
実績のあるイケメンの女性関係が派手なのは当然と言えば当然で、彼が縁結びの神さまとして祀られるのもまた当然であると言えるでしょう。
また旺盛な生殖能力と農作物の豊穣が結びつけられるのは神話の神々あるあるで、オオクニヌシのこの設定もまた、彼の豊穣の神としての霊力を象徴しているのです。
まぁお元気ですこと
よく見たら須佐之男の娘を2人も…
気合入ってんなぁ…
能力だけじゃなくて甲斐性もあるのよね、わし…!
名前の由来
オオクニヌシには数えきれないほどの別称があり、それだけに彼が多様な性格と強大な霊的パワーを持つことを示しています。
そんなオオクニヌシが持つ数々の名称には、どのような意味が込められているのでしょうか、いくつか例を挙げて見てみましょう。
一般には、
- 彼の名称は「大」+「国主」で構成され、「大」は美称、「国主」は「国を支配する」の意で、「大いなる国の主」を表す政治的立場から付けられた神名である
- 彼の名称は「大国」+「主」で構成され、「大国」は一般に出雲国を指し、彼がそこを治める大王であることを意味する
- 「大国主」の名は須佐之男に与えられたものなので、国造りや統治を行う身分であることを保証した、資格名や身分名に相当するものである
- 大穴牟遅(大己貴)の「チ」は自然神的な存在に与えられる音で「地」を意味し、彼が「大地の神」であることを示す
- 大国玉の「国玉(魂)」は国土の霊魂を表す
- 大物主の「物」は強力な霊格をたたえる名称
- 葦原色許男の「色許(醜)」は葦原のように野性的で力強い男を意味する
- 八千矛は文字通り武力や軍事力を象徴する
といったことが言われているようです。
すでにその名称からして設定が大渋滞していますが、最終的に1つの呼称として統一されたものが「大国主」であるとされています。
でもどうしてここまで多くの名前を持つことになったの?
オオクニヌシが多くの名称と設定を持っているのは、大和朝廷の成立以前に各地で祀られた、さまざま地方神たちを集約した存在こそが彼であるからだと考えられています。
ここで一度、『古事記』や『日本書紀』が編纂された、そもそもの理由を考えてみると分かりやすいかもしれません。
- 『古事記』と『日本書紀』は天皇を中心とした大和朝廷による日本の統治を正当化するための書物
- となると大和朝廷が祀る神々を中心とした、1本に統一されたストーリー(神話)が必要
- でも日本各地には、大和朝廷の成立よりはるか昔から信仰されてきた神々がいっぱいいる
- 主要なメンツを1体にまとめて、公式の神話で活躍するメインキャラに据えればみんな納得!みんな笑顔!
という塩梅です。
「日本神話」は、朝廷を中心とした「日本」という国家の成立を説明した物語です。
そのストーリーを強力に前に押し進める主人公格のキャラクターというのは、どうしても多方面を納得させて整合性を持たせるために、複数の神々の集合体という体裁を取らざるを得ないのかもしれません。
まさに同じパターンで、オオクニヌシの先祖にもあたる伊邪那岐命や伊邪那美命も、古い信仰や土着的な神さまが整理統合された結果生まれた神格であると考えられています。
複雑でミステリアスな魅力があるじゃろ、わし…!
オオクニヌシは、物語の進行度と業績の達成度に応じてその名称を変更する出世魚のようなところがあります。
本来ならそれぞれのタイミングで適切な名前を用いるべきですが、当ブログでは分かりやすさの方を重視しているため、基本的には一貫して彼を「オオクニヌシ」と呼称することにしています。
読みやすい方が良くない?
大国主神の活躍シーン
オオクニヌシの活躍シーンを見てみよう!
【因幡の白兎】小動物を助けてお姫様ゲット!でも兄たちに命を狙われ亡命!【八十神の迫害】
これはオオクニヌシがまだ若かりし頃、大穴牟遅と呼ばれていた時代のお話です。
彼には八十神と呼ばれる大勢の兄弟がいましたが、彼らはよりによって全員で1人の女性を狙うという変わった恋愛観を持っていました。
ターゲットになったのは因幡国(鳥取県東部)に住む八上比売、その可憐な美しさは隣国にまで知れ渡っていたのです。
ある日八十神たちは、八上比売にプロポーズをするために、全員そろって仲良く旅に出ることにします。
そこで全員分の荷物持ちに任命されたのが、末っ子のオオクニヌシでした。
一行の後ろをまるで従者かのようにトボトボとついて行く彼は、自分自身が後に地上の葦原中国を治める王にまで出世することを知る由もありませんでした。
なかなかぶっ飛んでいながらも先が気になるスタートね
まぁいわゆる下積み時代というやつやね、わしの…!
そんなこんなでオオクニヌシが気多の岬を通りかかると、前方に皮をひん剥かれた痛々しい姿の兎が転がっています。
事情を聴いてみると、彼は淤岐の島(隠岐島)から本土に渡ってくるために和邇(サメやフカの類)たちを騙したことがバレて皮を丸ごと剥がれたとのこと。
先に行ったオオクニヌシの兄たちに助けを求めるも、今度は逆に騙されて塩水を浴びた結果、地獄の痛みにもだえ苦しんでいたようです。
ほぼ自業自得なんじゃぁねぇの…?
えっ!ちゃんと台本通りにやって!!!
オオクニヌシは仕方なく、真水で身体を洗って蒲の穂を敷いてその上に横たわるよう、兎にアドバイスをします。
その通りにした兎の身体は見事に元通り、喜んだ彼はオオクニヌシにこう言いました。
八上比売はあんなク〇どもを選びやせん!
選ばれるのはオオクニヌシの兄貴に決まってやすぜぃ!
これが有名な『因幡の白兎(素兎)神話』じゃ
兎に別れを告げたオオクニヌシは兄たちに遅れて現場に到着しますが、まさにそのときが数珠繋ぎ連続プロポーズという異様な光景が広がっているタイミングでした。
様子を見ていると、兄たちは律儀にも1人ずつ順番に撃沈しているようです。
八上比売がオオクニヌシの到着に気付くと、彼女は全員に向かってこう言いました。
お前たち(八十神)嫌い
優しい(顔が良い)オオクニヌシ好き
今まで召使いのようにこき使ってきた末弟に憧れの君を奪われた兄たちは大激怒、彼らは兄弟喧嘩というレベルをはるかに逸脱して、憎き弟を亡きものにしようと企みます。
オオクニヌシが兄たちから受けた仕打ちとその結果をまとめてみましょう。
兄たちの謀略 | その結果 |
---|---|
オオクニヌシを伯耆国の手間の山に赤猪狩りに連れ出し、猪と偽った焼けた大岩を転がして彼を轢き潰す | オオクニヌシの母の頼みを聞いた神産巣日神が、娘の𧏛貝比売(赤貝の女神)と蛤貝比売(蛤の女神)を派遣し、彼を蘇生させる |
オオクニヌシを騙して山に連れて行き、大木を切り倒して作ったトラップに彼を挟んで、瀕死の重傷を負わせる | 心配で様子を見に来た母に泣きながら救出される |
オオクニヌシ、もうちょっと疑う心を持とうよ…
純真さが溢れ出ちゃってるよね、わし…!
母ちゃんも何気にすごいと思うんだが…
常軌を逸した兄たちの敵意に(やっと)危機感を覚えたオオクニヌシの母親は、彼を木の国(紀伊国≒和歌山県)に住む大屋毘古神の元に逃がします。
しかし狂気に取りつかれた兄たちはオオクニヌシを追って木の国にまで押しかけ、弟を差し出せと弓を構えて迫ってきたのです。
お前の兄弟、まじでヤッベェやつじゃん…
要らぬ嫉妬を買っちゃうのよね、わしの魅力…!
割と本気で引いている大屋毘古は木の俣の洞穴からこっそりとオオクニヌシを逃し、須佐之男が治める根之堅洲國に亡命するよう言い含めるのでした。
こうしてオオクニヌシは凶暴な兄たちから逃れ、別の世界へと旅立つことになったのです。
事実上の故郷からの追放で始まる物語…
まぁ面白くなるパターンの序章ではあるわよね
【根之堅洲國訪問】亡命先でも妻を娶り、ヤバい義父の無理難題を切り抜ける【須佐之男の試練】
八十神の迫害から逃れるために、オオクニヌシは根之堅洲國を訪れます。
そこは地の底にある国とも、海の彼方にある国とも言われる場所、いったいどんな冒険が彼を待ち受けているのでしょうか。
しかしそこは数々の浮名を流すオオクニヌシ、新しい土地を訪れてやる事と言えば1つしかありませんでした。
どこへ行っても放っておいてもらえんのじゃ、わし…!
彼は現地に住むとある女の子に目を付けます。
2人は互いに目を合わせただけで心を通わせ、そのまま結ばれたと言われています。
いや早っ!軽くね!?
人の子のものさしで神を測るでないわ!
この痴れ者め!!
須勢理毘売はオオクニヌシのことをすっかり気に入り、父親である須佐之男の元に連れて行きました。
八俣遠呂智退治の英雄となって現役を退いてから久々の登場となる彼は、のっそりと表に出て来てオオクニヌシを一瞥するとこう言いました。
こいつは葦原色許男やね
須佐之男もさすがのもので、オオクニヌシが素質のある立派な神さまであることを一目で見抜いたようです。
オオクニヌシは義父(予定)に招かれ、彼の立派な宮殿に足を踏み入れるのでした。
須佐之男は自分の数代後の子孫が来たことに気づいたのかしら…?
どうだろう…?
そう明記されてはいないようだけど、
言わないだけで気づいていたのかも…?
豪奢な宮殿に招かれたオオクニヌシは、さぞ豪勢な料理や酒で歓待を受けるものだろうと期待していました。
しかし相手はあの須佐之男、そう都合よく話が進むはずもありませんでした。
彼はひとまず寝室で休むように勧められますが、義理の父による娘婿選抜試験は、このとき既に始まっていたのです。
パパンがダーリンに課した試練をダイジェストでまとめるわ!
試練 | 対処 |
---|---|
床一面に蛇がうごめく部屋に通される | 須勢理毘売から受け取った領巾(布状の呪具)を使って蛇を撃退。 快眠。 |
百足と蜂がいっぱいに充満した部屋に通される | 同じく須勢理毘売から受け取った領巾を使って撃退。 快眠。 |
野原に鏑矢を放ってオオクニヌシに探しに行かせ、そこに火を放つ | 突然現れたネズミが足元に穴がある事を教えてくれたので炎を逃れた上、お土産に例の鏑矢まで頂く。 生還。 |
さすがに最後のはやりすぎたかな、もうダメだろうなと思っていた須佐之男の前に、オオクニヌシがけろっとした顔で現れたのだから須勢理毘売も大喜び。
ほーん、なかなかやるやんけ…
オオクニヌシの実力を認めはじめた須佐之男は、彼に最後の試練を与えることにします。
彼は婿候補を八田間の大室(要するに広い部屋)に呼び入れると、
わしの頭のシラミを取ってくれんかのう
と言いました。
なんだそんなことかと、オオクニヌシはやや肩透かしを食らったような気がしましたが、実際に義父(予定)の頭をのぞいてみるとなんという事でしょう。
彼の頭にいたのはシラミではなく、大量の大きな百足だったのです。
百足好きだなこのおっさん!!
オオクニヌシがどう片付けようか迷っていたところに、すかさず手を差し伸べたのが須勢理毘売です。
彼女はオオクニヌシの手に、こっそりと椋の実と赤土を渡しました。
彼が木の実を食いちぎり赤土と一緒に口に含んで吐き出すと、須佐之男はオオクニヌシが自分のシラミを嚙みちぎって処理してくれているのだと勘違い。
そ、そこまでしてくれてるの…!?
きゃわいい…!!
すっかり気を許してしまった須佐之男は、ついうとうと眠りについてしまいました。
この隙を見逃さないのがオオクニヌシ、彼は須佐之男の長い髪の毛を垂木に結いつけた上、部屋の入口を大岩で塞ぎます。
彼は須勢理毘売を背負うと、義父の宝物である生太刀と生弓矢(威力の高い武具)、天の詔琴(祭具)をパクって逃走します。
作戦は上手くいくかに思われましたが、天の詔琴の弦が木に触れて大地を揺るがさんばかりの爆音を立てたので、須佐之男が驚いて飛び起きてしまいました。
しかし彼は、垂木に結びつけられた自分の髪をほどくのにおおいに手間取ってしまい、オオクニヌシたちに時間稼ぎを許してしまいます。
どうにかして2人を追跡する須佐之男でしたが、根之堅洲國と葦原中国の境にある黄泉平坂あたりまで来ると、若き2人に向かって彼はこう言いました。
その弓と刀を使ってお前さんを
いじめた兄たちをシバき倒しんしゃい
我が娘を正妻とし、「大国主」と名乗って、
葦原中国を王として治めんしゃい
こいつめっ☆(Thumbs up)
荒神の厳しい試練を生き抜いたオオクニヌシは、正式に彼の娘である須勢理毘売を妻として迎え入れ、さらには地上の世界・葦原中国に王として君臨するお墨付きを得たのでした。
義父から授かった強力な武具を携えたオオクニヌシは、誰に言われるでもなくかつて自分を陥れた八十神たちを容赦なく粛清してまわり、ついには名実ともに葦原中国の統治者となりました。
召使いのようにこき使われ、いじめられていた末っ子の少年は、異世界での旅と出逢いを通じて強く成長し、悪しき兄弟に復讐を果たして無事に王座に就くことが出来たのです。
まとめてみるとなんか普通に立派なおとぎ話ね!
序盤の挫折、旅立ちと出会いと成長、
敵を打ち倒してハッピーエンド
ポイントをバッチリ抑えている感じがするよね!
まぁ確かに義父の武具も良かったけどさ、
やっぱり地力だよね、わしの…!
【八千矛の恋物語】地上の王になって調子に乗り、あちこちの女性に手を出しまくる【妻問い】
無事に葦原中国を手中に収め、名前もそれらしく変更して王となった大国主。
しかし圧倒的な地位と権力を手に入れたことで、逆に不遇な幼少時代に抑圧された感情が反動を起こしたのでしょうか。
オオクニヌシはしばらくの間、八千矛神という偽名を使って各地で女性遍歴を重ねるという、不可解な行動を取り続けます。
若いころに遊び足りなかった成功者のパティーンね…
彼が巻き起こす女性トラブルの気配は、すでにその家庭内に漂っていました。
オオクニヌシは義父の須佐之男との約束通り須勢理毘売を正妻としていましたが、因幡の白兎の件で出会った八上比売もまた、彼を頼って出雲に身を寄せていたのです。
オオクニヌシも彼女を受け入れ、八上比売は事実上の側妻の立ち位置にいました。
そうなると当然勃発するのが、甲斐性のある夫をめぐる女同士の熾烈な戦いです。
ギロリ…
ビクビクビク…
荒神の血を引く気の強い須勢理毘売の無言の圧に耐えられなくなったのでしょう。
八上比売は、オオクニヌシとの間に産んだ木俣神を文字通り木の叉に置いたまま、因幡国に帰ってしまいました。
それもあってか、オオクニヌシの女性を求める行動にさらに拍車がかかります。
彼は宗像三女神の1柱として名高い多紀理毘売命と契りを交わし、阿遅鉏高日子根神と高比売命の2神が生まれました。
また神屋楯比売命との間には事代主神が、鳥取神との間には鳥鳴海神が誕生しています。
快進撃ですね~
さらにオオクニヌシは、高志国(北陸地方)に住む沼河比売命を妻にしようと遠路はるばる旅をします。
彼女の家を訪ねたオオクニヌシは、彼女の家の前で思いのたけを歌にして沼河比売に送りました。
(要約)
わたし八千矛言いますねんけど
こちらに賢く美しい女性がいると聞いて求婚に来てまして
荷も解かずその子の家の戸をがたがた
開けようとやってみとりますが
鳥どもがうるせぇなぁ!!
黙らせて朝が来るのをやめさせたいものですわ
そんな感じ
それを聞いた沼河比売も、戸は開けぬままオオクニヌシにアンサーソングを返しました。
(要約)
あてくしはその辺の草のようなか弱き女
今はダメですがそのうちあなたのものになりまっしゃろ
夜になったら朝日のような笑顔で来ておくれやす
あてくしの若々しいわがままボディを触ってえぇよ
だから今は落ち着いておくんなまし
そんな感じ
つまるところ沼河比売は、オオクニヌシと契りを交わすことに同意したのです。
彼らはその夜無事に結ばれ、『先代旧事本紀』ではこの2神の間に建御名方神が生まれたと説明されています。※『古事記』『日本書紀』などでは建御名方の母親についての言及はない
やりたい放題のオオクニヌシですが、地上の王たる彼が文字通り種を蒔き散らすことは、大漁や豊作と同じで神さまが示すありがたい恵みだと考えられたようです。
現代の人々は眉をひそめるかもしれませんが、古代の価値観ではこれがジャスティスだったのです。
この章で神々が詠んでいる歌は、本当はもっとちゃんとした言葉選びがされていて韻を踏んでおり、美しいリズムで綴られています。
ただいかんせん長い歌なので、とりあえずざっくりと理解してもらうという当ブログの趣旨に鑑み、これまたざっくりと要約しております。
興味がある方はぜひ原文に近いものも見てみてね!
各地で女神さまたちを妻にしていくオオクニヌシですが、その様子を知る彼の正妻須勢理毘売の機嫌が良いはずがありません。
何と言っても彼女はあの荒神須佐之男の娘、嫉妬に狂った際の激情も常人並みでないことは明らかでした。
荒ぶる正妻に手を焼いたオオクニヌシは、出雲を出て大和国に逃れようと画策、片足を馬の鞍にかけた状態でこんな歌を詠みました。
(要約)
旅支度をしたけど服が気に入らなくてわちゃわちゃしたよ
でも今着ているコレはいい感じ!
…それはええねん
わしが旅立つと言ったらおぬしは泣かないと言うだろうが
実際には首をうなだれて泣くだろう
そんなおぬしが愛おしいぞ、わが妻よ
状況的には正妻に別れを告げるために詠んだ歌です。
しかし前半に自分のファッションの話題を織り交ぜたり、自分が去って泣くと分かっている妻に最後の最後に甘い言葉を囁いたり。
ちょっと情緒不安定になっている感が否めないオオクニヌシに対して須勢理毘売もまた歌で返します。
(要約)
ダーリンは立派な神さまだから
あちこちに若く美しい妻がいるんでしょう
わたしも1人の女やけど、ダーリン以外の男はいないわ
だからわたしを抱いてちょうだい
さぁ、美味しいお酒を召し上がれ
須勢理毘売も、破綻した理屈に理屈で返しても無駄だと踏んだのでしょう。
ド直球で情に訴えて泣き落とし、さらに酒という物理的な手段も行使する方向に舵を切ったのです。
これが面白いくらいに効果てきめん、オオクニヌシは
キャワイイ!!
と、かつての愛情が熱く蘇るのを感じました。
2人はそそくさと家の中に引き返し、改めて契りを結び直し仲睦まじく鎮まったと伝えられています。
めでたし、めでたし。
なんのこっちゃぃ!!
引き留めて欲しかっただけかい!!
私たちは、停滞期の夫婦の話を見せられていたの…?
こういうピンチもスパイスとして必要やん?
長期的に見ると
【国造り】小さき相棒と共に国家建設に真面目に取り組む【常世国からの来訪者】
オオクニヌシが極めて個人的な事情で進捗を停滞させて後、須勢理毘売との関係も改善したことから、彼はようやく真面目に国造りに取り掛かる意思を見せます。
とはいっても国の運営なんてまったくの未経験、オオクニヌシは出雲の美保の岬にたたずんで、どうしたものかと思い悩んでいました。
う~ん、どないしよ…
…ん?あれ?
彼が海の方に目を見やると、はるか彼方から天之羅摩(ガガイモのこと)で作った船に乗る、小さな神さまがこちらに向かってくるのが見えました。
きみ、誰ね?
…
オオクニヌシが尋ねても、その小さき神さまは何も答えません。
お伴の部下たちに聞いても誰も知らないので困っていると、多邇具久(地の果てを支配するヒキガエル)が
久延毘古さんなら知っとるですやろ
というので、その物知りな案山子の神さまを訪ねます。
あぁ、その方は神産巣日神さんとこのお子さんですわ
オオクニヌシが神産巣日に確認を取ると、どうやら久延毘古の話は事実であったようで、彼の名は少名毘古那神というそうな。
そうそう確かにわしの子よ
小さくてわしの指の間から漏れ落ちとったのよ~
丁度良い機会やし、
あんたら2人コンビ組んでこの国を作り固めんさいな
神産巣日と言えばオオクニヌシの幼少期、凶暴な八十の兄たちに命を奪われた彼を蘇生させた、文字通りの命の恩人です。
頭は上がらないし足を向けて眠ることも出来ませんから、ご本人たっての命とあらば断わるという選択肢はありません。
ここにオオクニヌシと少名毘古那という凸凹コンビが結成。
急ごしらえのタッグながら、彼らはここから協力して全国を巡り、国家建設に激しい情熱を燃やします。
やっと真面目に働くのね
彼らの業績をざっくりとまとめておくのじゃ
- 国土の修理や保護
- 農業技術の指導
- 温泉の開発
- 病気治療、医薬の普及
- 禁厭の法を制定ほか多数
ほんとに真面目にやったんだね!
数々の事業を共に成し遂げたオオクニヌシと少名毘古那の間には、少なからず友情も芽生えていたかもしれません。
しかしある日突然、少名毘古那は海の彼方の常世国に帰ってしまいます。
またね~
寂しいやら先のことが不安やら、途方に暮れているオオクニヌシの元に、今度は別の神さまが海を輝かせながら近づいてきました。
わし大物主神やけどね
わしを立派に祀ってくれたら後の仕事、手伝うよん
猫の手も借りたいオオクニヌシは、大物主を大和の三輪山(奈良県)に丁寧に祀り、彼の助力を得てどうにか無事に国造りを完了させたのでした。
物語の序盤から思ってたんだけど…
あんた1人っきりで何かを
成し遂げたこと1回も無いわよね…?
シャラーーーーーーーーーーーーーーップ!
ここぞという時に協力者が現れる!
これも王の器の成せる御業ぞ!
根之堅洲國とか常世国とか
ちょっと混乱するわね
「日本神話」には、天の世界である高天原や地上の世界である葦原中国の他にも、さまざまな世界が登場します。
初めて目にした方は少し混乱するかもしれないので、ここで簡単に整理しておきましょう。
黄泉の国 | 死後の世界 |
---|---|
暗くじめじめした、邪霊が棲む世界 | |
伊邪那美命が闇堕ちした姿である黄泉津大神が君臨する | |
生者が行き来することは出来ない | |
根之堅洲國 | 死後の世界 |
割と明るくて人々の暮らしも地上と変わらない | |
現役を退いた建速須佐之男命が統治する | |
生者が行き来することが可能 | |
常世の国 | 地上とは時間の流れが異なる異世界、神仙境 |
ここにいれば永久不変、不老不死が約束される理想郷 | |
さまざまな神々がここ出身で、物語でも行き来している |
各地に伝わる伝承を1本にまとめる過程で、
ややこしい世界設定になったと考えられておる
【国譲り】高天原の因縁付けをのらりくらりとかわすも、最終的には暴力に屈する【葦原中国平定】
紆余曲折はありながらも、オオクニヌシは立派な王として地上を統治し、葦原中国は出雲を中心に大変栄えていました。
仕事も家庭も順調、オオクニヌシも自分を慕う民たちと共に穏やかに暮らしていました。
よしなに~
しかしそんな平和な地上の世界には、思いもよらぬ魔の手が忍び寄っていたのです。
地上にある葦原中国に対して、天の世界を高天原と呼びます。
そこには天津神という、ナチュラルに人を見下したような態度がなんとなく鼻につく連中が住んでいましたが、その頭領があろうことか葦原中国に対して宣戦を布告してきたのです。
地上世界は我が御子が統治する場所デース
ただちに開国してクダサーイ
何言ってんのあいつ
その肝心の御子である天之忍穂耳命は、葦原中国に住む国津神たちにビビッて逃げ帰ったようで、天の神々は数名の使者を送ってよこしました。
使者は当然ながら天津神への従属を要求してきますが、オオクニヌシも伊達に修羅場をくぐり抜けてきてはいません。
もはや老獪なやり手の政治家のように、あらゆる面で熟練の境地に達していた地上の王は、あらゆる手練手管を用いて侵略者を翻弄します。
コトの顛末をざっくりと見てみよう!
使者 | 対処 |
---|---|
天之菩卑能命 | 速攻で懐柔して仲間に引き入れ、3年の時間を稼ぐ |
天若日子 | 娘の高比売命(別名下照比売命)と結婚させ、さらに彼の野心を上手くくすぐり8年の時間を稼ぐ |
雉の鳴女 | なんか天若日子の様子を見に来ていたらしいが、担当に付けていた天佐具売が上手くそそのかしてくれたので内ゲバに発展し、結果的に時間を稼ぐ ※娘の高比売は悲しんだけど |
赤子の手をひねるかのごときじゃ~
その見事な手腕で、ゆうに10年を超える歳月をのらりくらりとかわし続けたオオクニヌシですが、相手は強大な力を持つ天津神の勢力。
持久戦で敗れるのは時間の問題で、ついに彼にも年貢の納め時がやって来ます。
2度に渡る使者の派遣に失敗した天の神々は、ついに奥の手、リーサルウェポンを投入しました。
こうして鳥之石楠船神(別名:天鳥船神)をお伴に威風堂々と地上に降り立ったのが、剛の者として名高い建御雷之男神でした。
彼は出雲国の伊耶佐の小浜に打ち寄せる波の上に、切っ先を上に向けた十拳剣を突き立て、その剣先に平然と胡坐をかくと居丈高にオオクニヌシを見下ろします。
(うわぁ、なんか偉そうなの来たなぁ…)
(とういかこれはどういう状況…?)
(何かのマウントを取っているつもりなのか…?)
どう対応するか迷っているオオクニヌシに、建御雷之男がこう言いました。
あんたが支配する葦原中国は本来、
天津神のもんやとウチの姐さんが言うとる
あんたはどうする?
そう言われましても、実権はすでに息子2人に渡しとりますでのう…
あやつらに聞いてくださらんかのう…
本当にそうだったのか、オオクニヌシなりの時間稼ぎだったのか分かりませんが、建御雷之男は鳥之石楠船を派遣して彼の息子の1人、事代主神を連れて来させました。
建御雷之男が父親にしたのと同じ質問を彼に投げかけると、
素晴らしいですやん!
父上、この方たちに譲ってしまいましょ!
秒で降伏。
事代主は拍手を打って、自分が乗ってきた船を青柴垣に変化させると、その中にさっさと隠れてしまいました。
ま、マイソン…
しかしオオクニヌシのもう1人の息子である建御名方神はもう少し根性がありました。
彼は大岩を軽々と担ぎながらやって来ると、果敢にも建御雷之男に力比べを挑みます。
しかし建御名方が建御雷之男の腕を掴もうとすると、彼の腕は氷柱や鋭い剣の刃に変化して、どうにも手の出しようがありません。
今度は建御雷之男の方が建御名方の手を握りつぶし、雑草を抜くかのごとく彼の身体を放り投げてしまいました。
これにはさすがの建御名方も分が悪いと判断し、勝負を捨てて逃走します。
いや普通にチートですやん…!
「力比べ」言いましたやん…!
しかしそこは容赦のない建御雷之男、彼は戦意を喪失した建御名方を信濃国(長野県)の諏訪の地まで追い詰めます。
そこでついに観念した建御名方は天津神への降伏を宣言、さらに二度と諏訪の地から動かないことを建御雷之男に誓ったのです。
ま、マイソン…
建御雷之男は再び出雲に戻ると、息子2人が降伏した旨を父親に告げ、改めて従属を迫ります。
オオクニヌシはもはやこれまでと、地上の支配権を天津神に譲渡することに同意、神話においても特に重要な「国譲り」が為されますが、ただでは転ばないのが彼の持ち味です。
その代わりと言っては何ですがのう…
わしが隠居するための立派な宮殿を建てて下されや…
なんとオオクニヌシは武力で侵攻してきた高天原の勢力に対し、自分が余生を過ごすための御殿を作るよう要求したのです。
今回は力でねじ伏せたとはいえ、相手は老獪な手腕を持つオオクニヌシ、そのうち二心を持つやもしれません。
天津神側にとっても、それで大人しくしてくれるならという気持ちがあったのでしょうか、彼の要求はすんなりと受け入れられます。
こうしてオオクニヌシの終の棲家は、出雲国の多芸志の小浜に造営されました。
天高く伸びる柱の上にそびえ立つその宮殿は、今日では出雲大社の名で良く知られています。
わしはもう引退するのじゃ~
こうしてオオクニヌシをはじめとした国津神の勢力は、高天原の天津神の勢力に敗北を喫し、葦原中国の支配権を譲り渡すという結果に終わりました。
オオクニヌシの人(神)生という切り口でみると、あれだけ活躍したのに何とも残念な最後だなと言う気持ちになりますが、この物語には神話的にどのような意味があったのでしょうか。
実は、この章で語られた「国譲り」の物語は、現実の歴史における大和朝廷と地方勢力の、争いと統一の過程を表していると言われているのです。
現実の古代日本においても、出雲は宗教的な権威を持つ特別な地であったそうです。
オオクニヌシが隠居した出雲大社も、平安時代においては日本一高い建物とされ、当時は48メートルもの高さがあったと伝えられています。
これから日本を丸ごと統一しようという大和朝廷にとって、独特の威厳と現実の影響力を持つ出雲勢力は、とても放っておける存在ではありませんでした。
朝廷の権威の正当性を内外に示すことが神話の目的ですから、天津神(≒大和朝廷)の勢力がオオクニヌシら国津神(≒出雲をはじめとした地方勢力)を服従させ、あの出雲の地まで支配下に置いたという物語は、大々的に語られる必要があったのです。
また相手が強大かつ偉大であればあるほど、それを屈服させた天皇家のルーツたる神々の権威も増すというもの。
そういった意図もふまえて、各地の地方神を統合した「オオクニヌシ」なる神さま像が描かれたのだとも考えられています。
めっちゃ強い敵の存在が、
結果的に主人公の力を引き立てるってことだね!
最後は武力で解決なのもリアルっちゃリアルよね~
仏教との関係
オオクニヌシは中世以降、インドで生まれた仏教の神さまである大黒天と習合しました。
「大黒」と「大国」の読みが通じる事から混同されたものと考えられています。
この大黒天は後に民間信仰の七福神の1柱に数えられることになり、五穀豊穣や商売繁盛、財福をもたらす神さまとして人々から慕われることになります。
結果論ではありますが、オオクニヌシは「国譲り」で現役を退いた後、人々に福をもたらす「大黒さま」として第2の人(神)生を送ったと考えることも出来るでしょう。
わしも丸くなったもんよ
余生の過ごし方としては素敵じゃない
恵比寿さまの解説はコチラ
「習合」ってどういう意味?
「習合(しゅうごう)」とは、さまざまな宗教の神さまや教義が合体したり融合したりする事をさす言葉で、神話界隈では頻出用語です。
日本神話においては基本的に、神さまが「仏教の影響を受けてこれまでと違う名前やビジュアル、役割を持つようになること」と覚えておけばOKでしょう。
大国主神を祀る神社ガイド
オオクニヌシは、数多くの神社で祀られています。
代表的な場所をご紹介するわね!
- 出雲大社
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島根県出雲市大社町杵築東
- 大神神社
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奈良県桜井市三輪
- 気多大社
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石川県羽咋市寺家町
- 大和神社
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奈良県天理市新泉町
- 北海道神宮
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北海道札幌市中央区宮ケ丘
- 大洗磯前神社
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茨城県東茨城郡大洗町磯浜町
- 氷川神社
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埼玉県さいたま市大宮区高鼻町
- 酒列磯前神社
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茨城県ひたちなか市磯崎町
- 日吉大社
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滋賀県大津市坂本
- 射楯兵主神社
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兵庫県姫路市総社本町
- 伊和神社
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兵庫県宍粟市一宮町須行名
- 金刀比羅宮
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香川県仲多度郡琴平町
- 都農神社
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宮崎県児湯郡都農町川北
- 物部神社
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島根県大田市川合町川合
- 大中神社
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茨城県常陸太田市大中町
- 神田明神
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東京都千代田区外神田
- 大國魂神社
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東京都府中市宮町
- 宇都宮二荒山神社
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栃木県宇都宮市馬場通り
- 日光二荒山神社
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栃木県日光市山内
- 大前神社
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栃木県真岡市東郷
- 高瀬神社
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富山県南砺市高瀬
- 小国神社
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静岡県周智郡森町一宮
- 富士山本宮浅間大社・久須志神社
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静岡県富士宮市宮町
- 南宮大社
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岐阜県不破郡垂井町宮代
- 建部大社
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滋賀県大津市神領
- 砥鹿神社
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知県豊川市一宮町西垣内
- 有間神社
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兵庫県神戸市北区有野町有野
- 高砂神社
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兵庫県高砂市高砂町東宮町
- 飛瀧神社
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和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
などなど多数です!
おわりに
今回は、日本神話に登場する大国主神について解説しました。
主人公格過ぎて、とんでもないボリュームになったわね!
政治的な目的で誕生したにも関わらず、これだけ物語として面白いんだから大したもんだったね!
パパトトブログ-日本神話篇-では、私たちの祖国に伝わる魅力的な神々や彼らの物語をご紹介していきます。
神さま個別のプロフィール紹介や神話の名場面をストーリー調で解説など、難しい言葉は出来るだけ使わずに、あらゆる角度から楽しんでもらえるようにしようと考えています。
これからも「日本神話」の魅力をどんどんご紹介してきますので、良ければまた読んでもらえると嬉しいです!
また来てね!
しーゆーあげん!
参考文献
- 倉野憲司校注 『古事記』 岩波文庫 2010年
- 島崎晋[監修] 日本博学倶楽部[著] 『日本の「神話」と「古代史」がよくわかる本』 PHP文庫 2010年
- 由良弥生 『眠れないほど面白い『古事記』』 王様文庫 2014年
- 由良弥生 『読めば読むほど面白い『古事記』75の神社と神さまの物語』 王様文庫 2015年
- 歴史雑学研究倶楽部 『世界の神話がわかる本』 Gakken 2010年
- 宮崎市神話・観光ガイドボランティア協議会編集 『ひむか神話伝説 全212話』 鉱脈社 2015年
- 中村圭志 『図解 世界5大神話入門』 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年
- かみゆ歴史編集部 『マンガ面白いほどよくわかる!古事記』 西東社 2017年
- 戸部民夫 『「日本の神様」がよくわかる本』 PHP文庫 2007年
- 三浦佑之 『あらすじで読み解く 古事記神話』 文藝春秋 2013年
- 國學院大學 「古典文化学」事業:https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/research/
- 茂木貞純監修『日本の神様ご利益事典』だいわ文庫 2018年
- 武光誠『知っておきたい日本の神様』角川ソフィア文庫 2005年
- 阿部正路監修『日本の神様を知る事典』日本文芸社 1987年
他…
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